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ものつくり名古屋!「葛利毛織」さんと「ソトー株式会社」さんにお邪魔してきました

本日、水曜日はボットーネサロンは定休日。

そんなお休みを利用し、名古屋に行ってきました。


名古屋といえば、、、


名古屋といえば何を思い浮かべるでしょう?

きしめん?ひつまぶし?みそかつ?

食べ物ばかり浮かんでしまいましたが、

今回の目的は食べ物ではないのです。


尾州、尾張一宮


名古屋といえば、徳川家康。

歴史が好きな私は、そんなことを思い浮かべてしまうのですが、、、。

徳川家康は名古屋出身。

現在の名古屋の東半分、三河国で産まれました。

その後、名古屋を経済の基盤としてつくりあげるために、

名古屋城や城下町を作ったのは有名な話。

草薙の剣が祀ってある熱田神宮なども、名所ですね。

そんな、名古屋の中心地から少し北上したところに

尾張一宮という駅(エリア)があります。

ここは、古くから織物の産地として発展してきました。

その歴史は現代にも続いており、

尾州・尾張一宮といえば、国内最大の織物の産地なんです。

清らかで美しい水が流れる木曽川が育んだ尾張一宮の織物産業は、

独特の深い色味や重厚感のある生地が特徴です。


葛利毛織工業株式会社


尾張一宮駅でさらに名鉄尾西線に乗り換え、終着駅の玉ノ井駅まで行くと、、、

(余談ですが、名鉄尾西線の車両は真っ赤で可愛らしいです。)

尾州・尾張一宮の織物の代名詞、

「葛利毛織」さんの本社工場があります。

葛利毛織工業株式会社の詳細

実は、今回の名古屋出張の目的のひとつは、

葛利毛織さんの工場見学が目的なんですね。

どのように糸が紡がれ、生地が作られていくかを直に見ることができる、

こんな機会はめったにありません。

特に、葛利毛織さんは低速ションヘル織機という

ゆっくりと丁寧に編んでいく編み方が特徴で、

大量生産・大量消費の現代においては、なかなかお目にかかれません。

貴重なものつくり、

いつもお世話になっている葛利毛織さんの生地がどのように作られているのかを

直で見られるということで、大興奮で乗り込んでまいりました。


圧倒的クリエイティブ!毛織工程の実際


素朴で味のある中庭を通り工場の中へ、

仕立ての良さそうなスーツがお出迎えしてくれました。

天皇陛下に献上した際の賞状もありました。

葛利毛織さんで作られる生地がいかに高品質かが、こういったところからも伺えます。

工房に入ると、まずは設計のお話から、

葛利毛織さんでは意匠紙という紙にどういった糸で編んでいくかを

手作業で書き込み設計書をつくっているとのこと。

手作業、というだけでも驚きですが、

この設計図から実際に生地にしていく、そのクリエイティブさにも圧倒されました。

例えば、同じ設計書でも、

使う糸を変えればこんなにも雰囲気が違います。

上は青い糸、下は白っぽい糸で模様が付くよう編んでいるとのこと。

葛利毛織さんはいわゆる機屋と呼ばれる位置づけで、生地を企画し設計を行う業務を行っています。

機屋はアパレルとの架け橋となる重要なポジション。

こんな感じで作られているとは、、、


低速ションヘル織機の動く姿に感動


設計の説明の後、

実際に生地ができるまでの工程を

機械が動くところを見せていただきながら、説明を受けました。

工程のなかには、職人と呼ばれる方しかできないようなものも、、、。

なかでも低速ションヘル織機の動く姿には感動。

低速で織ることで、

開く閉じるという動きをしっかりと行うので、

程よくテンションのかかった生地が織りあがるとのこと。

現在では、高速ションヘル織機もあるのですが、

それだとテンションがかかりすぎて、味や独特の風合いがでないとのこと。

大量生産には向かない低速ションヘル織機ですが、

高品質な製品を生み出す秘訣がここにあったんですね。


日本の最高級生地「DOMINX」


今回、葛利毛織さんにお邪魔し、

実際に生地が織り上がる工程を見学させて頂きました。

織り上がった生地は、この後フィニッシングという加工を行い、

我々がよく目にする生地になるわけですが、、、

なんと、葛利毛織さんのご厚意で、

フィニッシング工程を行う、ソトー株式会社さんの工場にも

お邪魔できることに、、、

そちらの様子は代表がまとめておりますので、読んでみて下さい!

今回、織物の聖地に実際に足を運び、

生地ができるまでを目の当たりにすることで、織物産業の素晴らしさを改めて実感しました。

昨今、服飾業界や織物業界は、

安かろう悪かろうが蔓延し、本質的な部分が失われた状態にあると思います。

先行している悪いイメージの裏側で、

実は、しっかりとしたものづくりを行っている企業があるということを

世界中の人に知ってほしい、強くそう思いました。

伝統と、高品質を大事にする日本の産業が

今一度、脚光を浴び、歴史が紡がれていくことを願うと共に、

しょうがないよで終わらせるのではなく、

「我々にも出来ることはないか?」

を思考していくことが、なによりも重要なことだと感じました。

葛利毛織さんのブランド生地「DOMINX」コレクション。

当サロンでも取り扱っておりますので、気になる方は是非お尋ね下さい。

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トミオカサトルライター:トミオカサトル

2018年4月27日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

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