マリネッラ(Marinella)のネクタイ セッテピエゲをオーダー!六本木にナポリからアレッサンドロ氏来日
オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。
松はじめです。
今日、私が付けているタイ。
これは世界で愛される名門ネクタイ、マリネッラというブランドのものです。それも、マリネッラのナポリにある倉庫から出てきたという、今はもう販売されていない希少なタイです。
マリネッラのネクタイはオススメです、ぜひマリネッラの店舗で買ってみてください。
さて、東京ミッドタウンのマリネッラナポリのオーダー会に、マリネッラ長男のアレッサンドロ・マリネッラ氏が来日してオーダー会を開催しているというので、早速、私個人的にオーダーしに行ってみることに。
私が行った2日間に限ってアレッサンドロ・マリネッラ氏自らネクタイ選びのお手伝いをしてくれるそうなのです。
一体どんなタイをセレクトしてくれるのでしょう?
世界を代表するナポリ生まれのネクタイ
マリネッラは今や世界を代表するナポリ生まれのネクタイブランドである。
でも、実はマリネッラの凱旋展は数えるほどしかないことをご存知だっただろうか?
ナポリ、ミラノ、香港、それに東京だけなのだ。
東京は丸の内と六本木ミッドタウン、ここにネクタイのマリネッラナポリの店舗がある。
19世紀に開業して、今も世界中の著名人の心を引きつけてやまないマリネッラの創業者はエウジェニオ・マリネッラ。
第一次世界大戦の直前、1914年、エウジェニオ・マリネッラは小さな紳士服店をオープンさせる。
その後、ドレスシャツとネクタイを仕立てる工房を開いた。
オバマ米大統領やサルコジ仏大統領が愛用し、1994年のナポリで開催されたサミットでは、イタリア首相から各国首脳へプレゼントとして贈られたのも有名な話である。
今回、マウリッツィオ・マリネッラ氏は来日されなかったのですが、マリネッラの長男、アレッサンドロ・マリネッラ氏が来日して開催されるオーダー会がある、というので事前予約をして行ってみることに。
六本木 ミッドタウンのマリネッラへ(個人的な買い物日記)
六本木ミッドタウンのマリネッラ店舗に到着。早速入ってみることに。
すると、店内はすでに大変な盛況だ。
そしていつもネクタイが並んでいる棚には、まだネクタイになっていない生地たちの姿が!
マリネッラのオーダー会は生地から選ぶ
マリネッラの小さな店舗に足を踏み入れると、そこには上質なシルクたちが。
マリネッラのナポリ本店に用意されている、貴重なスミズーラ生地がずらっと並んでいる。
この棚は、普段はネクタイが美しくディスプレイされているんですが、この2日に限ってはネクタイではなく生地がディスプレイされていた。
マリネッラに限らずネクタイは生地を折って作られる。
当たり前といえば当たり前なのですが、こうして生地が並んでいると改めてそう感じないだろうか?
ネクタイの形になっていると選びやすいと思いますが、生地の状態ではイメージがし辛いかもしれない。
実際に生地を当てながら、想像力を膨らませて選ぶ必要がある。
このゾーンに並んでいるネクタイ生地は、ヴィンテージアーカイブといって、簡単にいうと昔作られていた色や柄の復刻版。それを24ozという贅沢なシルクを使って表現しているコレクション。
それぞれの生地には年代が記載されている。
これだけ種類があると選びがいがある。
もともとマリネッラのネクタイは、店頭に並んで即完売ということも珍しくない。
私は、事前にこういう方向性にしよう!と決めて来店していた。
これだけのネクタイ生地がありますと、イメージに合うネクタイ生地はすぐに見つかった。
楽しい!
1975とある。
私が生まれたのが1978年なので、私よりも3つ上である。
アレッサンドロ・マリネッラ氏に選んでもらった
ということで、私ならこれにしよう!というネクタイは見つかっただが、せっかくなのでアレッサンドロ・マリネッラ氏にネクタイを選んでいただくことにしよう。
大きなコンセプトを3つだけ伝える。
・今回はネイビーのネクタイにしようと思っている
・ブライトなネイビースーツやグレージュのスーツに合わせる
・小模様
どんな提案が飛び出すのだろう?
ということで、アレッサンドロ・マリネッラ氏に3つのテーマを伝えた。
すると・・・
これが良い!
と、すぐに提案していただいたのがこちら!
これは、さきほど私が選んだネクタイ生地とまったく同じだった。
これだけネクタイ生地があり、同じ生地は2つとないわけです。アレッサンドロ・マリネッラ氏は私がこの生地に目星をつけていたことはもちろん知らない。
ということで、開始早々5分で決定となった。
せっかくなので、他にも提案してもらったところ
あまりにもピタッときたので、アレッサンドロ・マリネッラ氏は他にどんなネクタイを提案なさるのだろう?と、聞いてみた。
これもいいよ!と出てきたのがこちら。
アクアブルーにブラウンが混じった、涼感漂うネクタイ。
美しい配色である。
もう一つ、少しフレンチテイストならどう?と聞いてみたところ、提案していただいたのがこちら。
「ソラーロのスーツにも合うよ。」とアレッサンドロ・マリネッラ氏。
東京だとどうしてもコンサバティブにまとめてしまいがちですが、こんな鮮やかな1本があっても良い。
ということで、今回はネイビーの生地に決定!
ということで、今回はもともとネイビーの小模様をイメージしていましたので、アレッサンドロ・マリネッラ氏が最初に提案してくださったネクタイ生地を使って、セッテピエゲ仕様で作っていただくことになった。
ネクタイをオーダーする場合、採寸してもらうのも一つ
ネクタイをオーダーする場合に、生地を選べるだけではなく長さや太さも選べるところもオーダーの醍醐味である。
マリネッラはクラシックなネクタイが多いので大剣9センチの、太いネクタイも多いのですが、最近百貨店やセレクトショップに販売されているタイは8センチ台のものが多い。
私はネクタイは大剣が9センチ以上あるクラシックなものが好きなので、今回マリネッラでも過去存在したという9.5センチの大剣巾でお願いすることにした。
ネクタイの長さ
ネクタイの場合はどんな巻き方で巻くのか?によっても長さを考える必要がある。
私はネック実寸34と細身だが、ダブルノットが多いのであまり短くてはバランスが取れない。
とはいえ既製品のネクタイではしっくりくることが少ないので、採寸を経て自分仕様で生まれてくるネクタイは貴重である。
ところで、長年、採寸をする立場にあったので、採寸されるというのは不思議な気持ちだった。
20代の時に採寸をしてもらい、仮縫いを経てスーツをあつらえてもらったことがありましたが、その時以来ではないだろうかと思う。
誰かに何かの採寸をしてもらう、という経験でいえば、数年前のこと。
自宅の窓が割と大きくて、カーテンではなくてバーチカルブラインドという、小さな布がそれぞれ回転して光を差し込む縦型のブラインドを購入したことがあった。
この場合、窓枠に沿って設置するので、専門家に採寸を依頼した方が安心だと店舗で言われた。
そこで日時を予約して採寸に来てもらう。
採寸をしてもらうと、スッスッと作業は終わる。
さすが測り慣れているな?と思いつつ、窓は直線的な採寸なんですよね。
こうやって人間の体を計測する採寸は、基本的には曲線もありますし、ネクタイの場合どう巻くか?でも長さを変えなければいけないという難しさがある。
ネクタイの採寸箇所はそれほど多くありませんが、スッとメジャーを手際よくひかれ、さっと計測されていった。
長さを計測。
私が持っているマリネッラの既製品ネクタイよりも2センチだけ短くしよう、というアレッサンドロ・マリネッラ氏のアドバイスが加わった。私もちょうどそのくらいが良いな、と思っていまして、感覚とぴったり一致したので、オーダー1本目から良いものができそうだな、と思ったのだった。
こうして個人に合わせた一つのタイは、ネポリで作られていく。
ネクタイの完成は3ヶ月後
アレッサンドロ・マリネッラ氏と、うちのアシスタントH。
Hくんはマリネッラのソットブラッチョというバッグが好きで、ブラックとブルーの2色を持ち歩いていますが、この日はブルーのソットブラッチョを持っていた。
マリネッラのネクタイがオーダーできるオーダー会は、独特の色柄の上質なシルクのネクタイ生地を使って、好みの太さや長さでネクタイをオーダーすることができる、貴重な機会だった。
うちもオーダーの仕事をしているが、改めてオーダーって楽しい、と思った。
完成は3ヶ月後だそうで、今から完成が待ち遠しい。
また完成したらこちらのブログでご紹介しようと思う。
現在、私が持っているネクタイの8本がマリネッラで、今回の1本で9本目となる。
また買いに行こう。
ということで、自分を表現するネクタイ1本にもこだわってみようか?
さて、明日は何着よう?
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ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2018年4月20日
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