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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

冬はチョークストライプが着たい!フランネルとも相性抜群のスーツの柄

チョークストライプって知ってる?

スーツの定番柄として知られているストライプですが、実は細かく分けていくといくつかの呼び名に分かれてきます。

いわゆる『点』で構成されたストライプ(縦縞)の呼び名である『ピン・ストライプ』。

細かな点が並んでストライプに見えている訳ですが、ニューヨーク・ヤンキースのユニフォームをピン・ストライプと称するところをみると、必ずしも点でできているものに限らず使用されているのが現実ではあります。

その他では、ベースの色と同色ながら織柄としてストライプの表現がされている『シャドウ・ストライプ』も、ビジネスシーンでスーツを着用される方に人気ですね。

このあたりのストライプの名前は、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

シャツになると、等間隔のストライプ柄である『ブロック・ストライプ』が有名ですね。

業界では『ロンドン・ストライプ(略してロンスト)』と呼ばれることが多いので、もしかしたらこっちの方が聞き馴染があるかもしれません。

ブルックス・ブラザーズのオックスフォードBDシャツは『キャンディ・ストライプ』、ポール・スミスのブランドカラーは『マルチ・ストライプ』などなど、とにかくたくさん種類があるのがストライプなんです。

その中でも、これからの季節に特におすすめできるストライプが『チョーク・ストライプ』なんです。

 
チョーク・ストライプ(Chalk Stripe)
 
 名前の由来は、黒板にチョークで引いた線、あるいは生地の上にテーラーズ・チョークで引いた線ということで、少しぼーっとしたはっきりしない線を言う。その、ぼーっとした線を表現するのに最も適した素材がフランネルであるが、粗びた霜降り感をいかに良い雰囲気で表現するかが素材メーカーの腕の見せ所と言える。
 
メンズ・ウェア素材の基礎知識[毛織物編](大西基之先生 著)より抜粋
 

英国フォックス・ブラザーズに代表されるフランネル生地との相性が特に良いストライプであり、最初に見た印象に比べると実際に仕上がったスーツは少しだけ和らいだ印象に映ります。

それはきっと、チョークのようにかすれた線が遠くからだとよりボヤッとして見えることによるもので、フランネルの起毛具合によっても違いがでますし、長い年月着用していくと少し潰れた表情を見せてくれることも含め、非常に面白味がある生地だなぁと思っています。

最近人気がある生地のひとつ

ということで、チョークストライプ。

ある程度定番の無地スーツが揃った方が選ぶ次のステップのスーツとして、ジワジワと人気が出てきています。

先週お越しいただいた常連のS様も、これまでは比較的オールシーズン着用できるようなスーツをオーダーいただいてきましたが、今回は「季節感があるものを…」ということで、悩まれた末にチョークストライプをお選びいただきました。

もしかしたら、梳毛(つるんとした一般的なスーツ生地)に比べると、フランネル等の起毛素材&チョークストライプの組み合わせの方が多くオーダーをいただいているかもしれません。

きっとそんなお店は少ないだろうと思います。笑

定番はFOX BROTHERSの生地

いくつかおすすめの生地をご紹介していきたいと思いますが、まずはやはりフランネルの代名詞たる『FOX BROTHERS(フォックス・ブラザーズ)』は外せません。

フォックスのフランネルは、厚みがしっかりあるもののどこかしなやかで、起毛具合も含めて「あ、これはフォックスだな」と一目で分かる存在感があります。

ネイビー、グレーの定番柄は何年も前から変わらず存在し続ける、チョークストライプ界の王者といっても過言ではありません。

「冬はコートなんていらないよ」と強気に言いたくなるくらい暖かみもあり、長い年月の着用にも耐えうる強度の高さも英国生地らしい特徴と言えます。

それ以外にもいい味のチョークストライプは多数

フォックス以外にももちろん良いチョークストライプの生地はたくさんあります。

イタリア:カノニコのチョークストライプ。

これもボットーネでは何年も定番で人気のある生地です。

フォックスに比べると少しだけライトで、日本の気候、そして暖房環境が整っている場所が多い現代ではもしかしたら一番使い勝手が良いかもしれません。

しっかりフランネル、チョークストライプとしての表情がありながらも、分厚すぎず気持ちよく着用できるのではないかと思います。

玄人好みのフォックスブラザーズ、フランネル初心者向けのカノニコ、といった具合でしょうか。

英国のウィリアムハルステッドの生地。

非常に厚みがあり、初めてご覧いただいた方には「これは、コート用?」と勘違いされるくらいの力強さがあります。

それに加えて、ネイビー×ブルーのチョークストライプであったり、少し寒色に寄ったブルーグレーのような色味がベースであったりと、一味違った魅力のあるラインナップになっています(個人的にはこれが一番気になる…)。

サキソニーとも呼べるような柔らかい質感が魅力の生地。

このくらいストライプのピッチ幅が広いとビジネスシーンでの着用は難しいと思いますが、プライベート用のセットアップとしては素敵ですね。

よりファッショナブルで、着るだけでワクワクするような服になりそうです。

お仕立て上がりの事例

ということで、今回はチョーク・ストライプのスーツについて、相性の良いフランネル、おすすめの生地など幅広くご紹介させていただきました。

最後にいくつかのチョークストライプスーツのお仕立て事例を写真で羅列したいと思います。

皆さんのイメージ合うスーツはございますでしょうか?

是非探してみてくださいね。

(↑2枚は展示会で見たスーツです)

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2024年11月8日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

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