2024年オーダーコートの製作事例
この記事の目次
コートの完成ラッシュ
10月末になりようやく薄着から卒業できましたが、これからは一気に寒くなってしまいそうで、秋はどこへ行った?となりそうですね。
急激な気温の変化に体調を崩されませんよう、皆様ご自愛ください。
さて、最近は9月にオーダーいただいたコートが続々と仕上がってきました。
皆様のそれぞれ違ったライフスタイルに寄り添う、自分の為だけの贅沢なオーダーコート。
生地やデザインにも個性が出ていますので、今回はいくつかのコート製作事例をお届けしたいと思います。
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定番のポロコートを都会的に
ボットーネの定番中の定番コートである【ポロコート】。
いつもは柄のない無地の生地を中心に、キャメルカラーでオーダーいただくことが多いのですが、今回はネイビーのグレンチェック柄でお仕立てさせていただきました。
ベースは少しだけ青みを感じるネイビーに、コートらしく大き目のグレンチェックが走ったイタリア製の生地です。
ご覧の通り厚みのしっかりある生地でして、いわゆるウールメルトンなのですが、目付は500g以上あります。
このくらいの厚みになると非常に暖かみがあり、真冬の寒さにも耐えうるタフなコートとなります。
最近は薄手のコート生地の方が使い勝手が良いという意見もあり、電車の中など移動中は暖房設備が整っていることがほとんですから、そういう流れが自然なのかもしれません。
しかし、洋服屋としてはこのくらい厚みがあった方が「コートらしさ」を感じますし、長い年月をかけて着用できるメリットもあります。
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ツイードといえばグレーのヘリンボーン
ロング丈のクラシックなチェスターフィールドコート。
今回はツイード生地でお仕立てさせていただきましたが、ツイードはジャケットだけでなくコートとしても使える生地です。
ハリス・ツイードに代表されるツイードですが、こちらはハリスほど分厚くはありませんので少し軽い着心地を実現しています。
袖口はターンナップ仕様にして、クラシックコートの雰囲気をより高めました。
グレーのヘリンボーンという、個人的に「これぞツイード」といえるような生地。
このような英国的なディテールとも相性はとても良いのです。
ひざ下まで来るようなロング丈のコートって既製品ではほとんど見かけませんよね。
さらにオーダーいただいたI様は非常に細身なので尚更オーダーでなければ実現できないシルエットとなっています。
こうしてコートが仕上がってくると、寒くなるのも楽しみになってきますでしょうか。
これからご納品を控えておりますが、お袖を通していただけるのを楽しみにしています。
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ビジネス向けのネイビー・ポロコート
続いてはネイビー無地のポロコート。
日中の太陽光の元ではネイビーブルーに、夕刻を過ぎるとぐっと重厚さが増すディープブルーになる様々な表情を持つネイビーポロコートです。
ネイビーを含むブルーとは海や空の色、眺めているだけでホッとするのは、そういった自然を感じた時に感覚に近いでしょう。
また落ち着きや信頼、誠実さを表すことから、軍服や制服として採用されているケースも多いです。
つまり、失敗がない、鉄板の色、重厚感も醸せるから、お仕立てしてから何年たっても飽きることなく長く着れます。
ポロコートの特徴の1つにフレームドパッチというポケットがあります。
アウトポケットのような大きなパッチポケットがつけられているのですが、フラップがあるのがこのポロコートならではなんです。
製作は大変なのですが、かっこいいですね。
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ダブルチェスターならオンにもオフにも
ダブルのコート、去年から実は非常にたくさんオーダーいただくようになりました。
数年前まではチェスターコートであればシングルがほとんどだったのですが、去年からシングル<ダブルになっています(理由は定かではありませんが)
ダブルのチェスターコートであれば絶対にオーダーがおすすめです。
よくお伝えしていることなのですが、理由サイズ感がよりシビアだから。
ダブルはシンブルと違って、着物や和服のように身頃を重ねて身体を包み込むをよに着用します。
和服と違て帯で縛ったりしません。
ボタンの位置が決まっているので、その通りに着用するしかない。
すると、結構身幅が余ってしまったり、逆にきつくてパツパツになったりすると思います。
丈も重要で、ダブルで丈のバランスが悪いとめちゃくちゃスタイルが悪く見えてしまうんですよね、、、。
とにかく、シングルのコートではごまかせていたものが、ダブルの場合はごまかせなくなる、ということ。
全ての問題解消するにはやはりオーダーがベストな選択だと思います。
ビジネススタイルにも、ニットの上からなどプライベートでの着用もダブル・チェスターなら両方に対応できますね。
ポロコートと少し似ているように感じるかもしれませんが、よりディテールが個性的なポロコートに対して、よりフォーマルでな表情をしているのがチェスターです。
皆さんのライフスタイルにはどちらが合いそうでしょうか?
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
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