似合うスーツの5つの要素!服がぱっと輝く瞬間
松はじめです。
週末は予約でいっぱいのサロン。
今日は似合うスーツ、似合う服とは何か?について。
これまでのなかで一番好きなスーツ!とクライアントに言っていただいたスーツ。
イタリアのウール・リネンで、今回上下のセットアップで制作だった。
フィット感抜群の、カジュアルテイストのスーツに仕上がり、鏡の前で盛り上がってしまった。
仕立て服はハンガーに掛けるとイマイチ
良い服は、ハンガーに掛けると素敵な服には見えない。
特に仕立て服は、立体的だ。
ハンガーは、ハンガーの形にもよるが、平面的だ。
着て似合うスーツ
着た人に似合うスーツというのがある。
マネキンに着せてもそれほど良く見えないのに、
着ると命が吹き込まれたかのように輝く服。
本当はその人を輝かせるために生まれてきた仕立て服なのだが、
着る人と一体になって服も輝く、そんな服がある。
似合うスーツの5つの要素
似合うってどういうことだろう?
いろいろな要素があると思うが、私は以下だと思う。
・色が肌に合っている
・立場を表している
・内面を反映している
・その人らしい
・コーディネートが美しい
似合う色のスーツ
人には似合う色がある。
赤が似合う、青が似合わないということではなくて、
赤、でもくすんだ赤か、鮮やかな赤か、得意な色、苦手な色がある。
上手に自分に似合う相性の良い色を組み合わせると、似合っているな。という印象になる。
似合う色、似合わない色があるからといって、ネイビーのスーツが似合わないから着られない・・・といってはいられない。
ネイビーのスーツは基本のスーツだから。
でも大丈夫、できるだけ顔に近いところに、得意な色のアイテムを添える。
ネクタイ、ストール、シャツ。
もちろんネイビーのスーツにもいろいろなトーンがある、自分に似合うネイビーのスーツがきっとある。
立場を表している
自分の立場をスーツで表しているか?
これはとても大事だ。
ナポレオンは、人間は制服通りの人になる、と言った。
マネジャーならマネジャーらしく、社長なら社長らしく、新入社員なら新入社員らしく、そういう立ち位置をスーツで表すことは、スーツはあなたの立ち位置や雰囲気を周囲に伝える絶好のツールだ。
もちろん、背伸びして、良いスーツを着るのも一つではある。
最初は似合わないかもしれないが、似合う自分になる!という手段だ。
いずれにしても、自分とスーツが一体になると、似合うスーツが生まれる。
内面を反映している
スーツはある意味、内面の反映だ。
スーツに限らず、私服もそうである。
これが一致している場合もあるし、逆の場合もある。
どういうことかというと、
いつもとても派手な服装をしている人がいたとする。
彼・彼女と話してみると、とてもおとなしい人だったとしよう。
これは、本当は目立ちたい!という内面の表れだ。
逆もある、派手な服装をしていて、話してみたところその通りの人というケース。
こちらは、性格をわかっていて、それに合った服を着ているといえる。
実は、服は内面と逆の要素が出てきやすい。
目立つ性格だから、シックな服装をしたい、となるケースや、
控えめだから、服くらいは主張したい!となるケースもある。
ここで、こうしたい!を少し押さえてみよう。
自分はこういう風に見られると良いのではないか?性格は穏やかで、いつも安定感があるね、と言われる。
なら、服装もそういう風にしてみようか。
こうすることで、内面=外面となる。
もちろん、服は自己表現をするツールだ。実は内向的だけど、マネジャーになったんだからそうはいかない。強いリーダーシップある人に見せよう!という風な演出も一つではある。
その人らしい
似合っているスーツというのは、着る人に溶け込んでいる。
その人らしい、と思える何かがある。
その人らしい、とは1日でできるものではない。
それは生地かもしれないし、ポケットかもしれない。
何か細かいこだわりがあって、それをさりげなく取り入れていく。
何年もかけて、自分らしいスタイルというものが確立される。
コーディネートが美しい
見て美しいことはとても大事だ。
フィットしているのはとても大事なことだが、コーディネートも大切な要素。
ビジネススーツとして、ファッショナブルが良いということではない。
TPOといって、どんな場面なのか?そこにふさわしいコーディネートができるかどうか。
年配の方が集まる会合だから、少し落ち着いた雰囲気をネクタイで出そう、とか、
大勢の前で新商品のプレゼンテーションをするから、メッセージが伝わるように強いネクタイをつけようとか。
こうして、スーツだけでなくシャツ、ネクタイ、靴などの小物などのバランスがとれて、似合っているな!という風になる。
まとめ
似合うスーツには、ポイントがある。
まず、自分の内面を知ること。
それから、どのような自分を表現するか?それを戦略的に組み立てること。
自分らしさ、コーディネート、着こなしを磨き続けること。
こうしてスーツに着られている毎日から、スーツを手なづけ、着こなすことができるようになってくるのだと私は思う。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2018年6月9日
スーツの着こなし術 | ジェントルマンの知識
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