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ダブルのスーツ チョーク・ストライプのフランネル

本格的な寒さがもうすぐそこまで迫ってきております。

秋服はそろそろ出番が減り、冬用のアウターが着るようになりますね。

冬のスーツと言えば、、、そうです、フランネルです。

今回は、お客様より素敵なダブルスーツをオーダーいただきましたのでご紹介させていただきます。

が、その前に、ダブル・ブレストの特徴について簡単にまとめてみました。

ダブルジャケットの特徴

迫力あるピークドラペル

スーツのラペルの形には大きく2種類あります。

ノッチドラペルとピークドラペル。

皆さんが良く目にするスーツやジャケットは、ほとんどがノッチドラペルになっているはずです。

シングルのジャケットはノッチドラペルがベーシック、中にはシングルのピークドラペルのデザインも有りますが、

ファッション性が高かったり、フォーマルな印象を与えてしまったりするため、全体の数は多くありません。

シングルでピークドラペルと言うと、タキシードがその代表例と言えます。

そのピークドラペルが標準になっているのが、ダブルブレストのスーツです。

先日はブラウンのダブルブレスト・スーツをご納品させていただきました。

スーツでも、ジャケットでも、コートでも、ダブルであれば基本はピークドラペルです。

近年はクラシック回帰の流れもあり、イタリアンブランドなどでもワイドラペルのテーラードジャケットが数多く展開されています。

このピークドラペルがシングルのスーツとはまったく違う印象をもたらし、男の魅力をグッと引き上げてくれるのです。

ダブルのジャケットと聞くと、ダンディ、色っぽいといったイメージが思い浮かびますでしょうか?

そう考えると敷居が高いように感じてしまいますが、ピークドたぺるは古くから存在するクラシックなデザインであり、

奇抜なデザインとは全くの別物です。

最初は恥ずかしい気持ちがあったりと多少の慣れは必要かもしれませんが、数ヶ月着続けた頃には、

「○○さんと言えばダブルのスーツ」と、あなたのアイコンになっているかもしれません。

Vゾーンも浅くなる

ダブルのジャケットの場合、シングルジャケットに比べVゾーンも浅くなります。

正確には、ボタンを掛ける位置によりシングルのようにVゾーンが深くなるデザインもありますが、

一般的にはダブルはVゾーンが詰まっています。

基本はタイドアップで着こなしましょう、ダブルでノーネクタイは色気がありすぎます。笑

ジャケットそのものにデザイン性がある為、シャツやネクタイは引き算する形でシンプルなものを選ぶと良いと思います。

そして、ダブルブレストは、ボタンの位置、打合いの深さ(フロントの重なり部分)、

そしてラペルの幅などによって、Vゾーンだけでなくジャケット全体の表情が大きく変化します。

「シングルのようにダブルジャケットを着たい」とのご要望で、ボットーネなりのエッセンスを加え、

 ・ラペル幅は細く

 ・打合いも浅く

 ・ボタン間も狭く

と非常にコンパクトな設計でダブルブレストをお仕立てさせていただいたこともありました。

王道からは少し外れますが、こうしたご要望もオーダーならではのメリットです。

ジャストサイズに出会うのが難しい

ダブルブレスは包み込むようにボタンを留めます。

シングルのように、ボタン1点で重なり合うのとは構造的に全くの別物です。

その分、着心地の悪さにも気づきやすい。

以前当店のお客様でダブルブレストのコートお仕立てした際、数年ご着用いただいた後少し太られたとのことで

サイズ調整を依頼されました。

フロントのボタンは何とか留められましたが、とても美しい状態ではありません。

「他の服はだましだまし着ているんですが、このコートはさすがにお直しをしないと着れないなと思いまして…。」

ごまかしが効かないのがダブルブレスト、だからこそしっかりフィットしている時の美しさも絶大です。

非常にタイトなフィット感でダブルを着ている方を見かけますが、

窮屈すぎてジャケットが持ち上がってしまい、襟が抜けてしまっています。

もちろん仕立て服であれば問題ありませんが、既製服であればこの辺りは必ずチェックしておきましょう。

O様のチョーク・ストライプ ダブルブレストのスーツ

さて、そんなダブルのスーツを先日もご納品させていただきました。

日頃大変御贔屓をいただいておりますO様より、初となるダブル・ブレストのスーツをご要望頂きました。

ネイビーのフランネル、少しブルーに近いようなお色味、そしてチョーク・ストライプ。

フランネルの良さを存分に発揮してくれるチョーク・ストライプ。

私もこの生地はドストライクで好みです。

フォックスブラザーズを差し置いてフランネルは語れませんが、

フォックスブラザーズの生地だと重厚な雰囲気が出すぎてしまい、スマートなO様の持っているイメージとは少し合いません。

軽やかに着れれば・・・ということで、お色味もベストなアリストンのフランネルを今回はチョイスされました。

裏地のパープルも、良い感じです。

数年前に初めてオーダーいただいてから、トレーニングも行うようになり少しずつお身体が変化してきているO様。

毎度型紙に微調整を加え、満を持してのダブル・ブレスト・・・本当にお似合いでございます!

ダブル・ブレストとなるとべストが見えることはありませんが、今回もスリーピースでお仕立て。

ベストもダブル・ブレスト、しかもショールカラーの襟付きとこだわりが満載です。

スリーピースとしてお召しになれば、フランネルの恩恵を最大に受け、抜群の暖かさを体感いただけるでしょう。

ベストは他にも使い回すことを想定し、襟付きの本格的なデザインをご要望いただきました。

ベルトレスのサイドアジャスター仕様、1プリーツはO様のいつものデザインです。

ダブルのベストの場合、裾が水平にカットされたデザインのものも多く、ベルトでは不自然に浮いてしまうことがあります。

それにしても、、、姿勢も良く本当にスマートなO様、今回のダブルスーツも大成功ですね。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2020年11月18日
クライアント | スーツを仕立てたお客様

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