ピッティウオモ帰りのお茶会 イタリアの子供用のお土産でファッション感覚を磨く!

松はじめです。
お盆はお陰様でたくさんの予約をいただいて、コートやジャケット、タキシードの打ち合わせが続く表参道サロン。
さて、先日はメンズウエア素材の基礎知識の著者、大西基之先生と、イタリア帰りのNYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草安積陽子さんと、お茶をしてきました。
そして・・とても素敵な子供へのイタリア土産をいただきました!
反則だ、こんなツールが出ているのだ、イタリアは。私はせいぜい塗り絵と折り紙・・・。
今日はいただいたお土産と、安積さんも行ったピッティウオモという展示会を歩く人のスナップを並べてみました。
煮えたぎるような灼熱の暑さの東京の街、帝国ホテルに入る。
帝国ホテルの17階のエレベーターが音もなく静かに開くと、先に大西先生は到着していらっしゃった。
その後イタリア帰りの安積さんが到着し、お茶会は開かれる。
「ヴェネツィアのゴンドラ乗りになるためには、ライセンスがいるんです。」
「ロンドンのタクシーみたいなものなのかもしれないね。」
そこで、知られざるヴェネツィアゴンドラの歴史を垣間見ることになった。
ゴンドラ乗りは、かつては貴族階級に仕えていたため、給料や住居が保証された生活をし、雇い主の秘密に通じ、口が堅く信頼できる人々だったと聞いたことがある。
こうして夢中にお伺いしているうちに、アイスコーヒーに初めて口をつけた時には氷で薄まっていた。
イタリアからのお土産

ちょっと分厚いビニール袋に入ったイタリア土産。
こちらはフィレンツェの美術館で購入してくださったのだそうだ。
人気の美術館は事前に予約して行く必要があり、安積さんももちろん事前予約をされていった。それでも入場するまでに数時間かかったという。

女の子用のお土産。
いやー、それにしても、こんなお土産を選ぶ安積さんのセンス!

目次

詳細な説明。
大人が眺めているだけでも面白い。子供はというと、全体像をまずパッと見て、あ!と気になるところからシールを貼ったり、凝視したりする。そう考えると私は子供タイプで、全体をパラパラと見て面白そうなところから入っていくタイプだ。
余談だが私は面白そうなことがあると、取り敢えずやってみるタイプで、仕事においてもまず面白そうなところから手をつける。そして・・面白いから乗ってくる。乗ってくるとそのまま他の気が乗らなかった仕事もスムーズにこなせるということを30代で発見した。優先順位を組んで取り掛かるのがセオリーだが、面白いことからやる!というのは、みんな子供がやっている技だ。

フロックコートにトップハットを合わせ、襟つきのウエストコート(ベスト)にチェックトラウザーズ(パンツ)はアスコットタイを巻いている。
フロックコートには、トップハットを合わせているが、この後の時代にコートにも帽子にも異変が起こった。
それがラウンジコートの登場だ。
それまで貴族といえば日中はフロックコートで過ごし、夜は燕尾服に着替えて食事をした。1日に何度も着替えたのだ。その燕尾服を着て囲む夕食は堅苦しく、余計な会話も慎まなければならないくらいに静かに行われた。夕食が終わる、ようやく寛ぐために、男性たちはラウンジルームと呼ばれる部屋に行く。
ラウンジルールでスナッフという嗅ぐタイプのタバコを楽しむ男たち。
ここで、燕尾服を脱いでラウンジコートという、もともとはスコットランドの労働着に着替えたのだ。労働着だから動きやすい、ゆったり作られた服は寛ぐのにちょうどよかった。ゆったりしたラウンジコートは徐々にラウンジだけではなく、外出する時にも着られるようになる。
服がゆったり、ソフトになったので、帽子もトップハットから中折れのソフトハットが主流になった。

これらは全部シール。
右下にはブルーのスーツ、ブルーのハットにストールを垂らした男性が。

中央の紳士は、ベージュのスーツとウエストコート(ベスト)がクラシック。比翼のシャツにボウタイというスタイル。

西洋画シールも続々と登場。
マリーアントワネットの肖像画も。

今日は何を装おう?


男の子用のお土産。

男の子用は少しテイストが違っている。
こちらはヒーローがヒロインを救出するストーリー。

剣や縦、鎧を纏う。

ギリシャ神話、ダイダロスとイカロス。

今回安積さんは、フィレンツェに入りピッティウオモに行き、その後ヴェネチアまで足を伸ばしたのだそうだ。
ピッティウオモ
ピッティウオモとは、1年に2度、1月と6月にイタリアのフィレンツェで開催されている展示会。
メンズファッションとしては世界最大級で、世界中からファッション関係者が集まってくるイベントだ。
ビジネススーツからカジュアルウエア、靴や鞄にアクセサリーなどが展示されていて、それらを買い付けるためにバイヤーが訪れる。
ピッティウオモ会場には、洒落者たちが集う。
日本からも毎年たくさんの方が。
今後のファッショントレンドのヒントにもなるピッティ。
小物の使い方も秀逸。
この色気漂うファッショナブルな男性たち、日本でもこんなイベント実現しないかなあ。しないだろうなあ、東京はもっとコンサバティブにスーツを着るだろうけど、こういうイベントが装いを楽しむきっかけになるに違いない。
さて、明日は何着よう?
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ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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