カジュアルセットアップとシャツの最新情報と
この記事の目次
カジュアルセットアップについて
20代が着るカジュアルなセットアップであれば既製品でもたくさんのブランドが展開しており、選ぶことにもあまり苦労しないと思います。
ですが、30代以上の大人の男性がカジュアルに着れるセットアップとなると、その選択肢は限られてくるものです。
今の時代はオーバーサイズが基本で、今年のカジュアル服ではオーバーサイズ+短丈のトップス・アウターがたくさんリリースされています。
でもこのオーバーサイズの服を受け入れられる30代以上の人は、正直に言ってかなりオシャレ・ファッションに関心が強い人だけであり、実際は『さすがにタイトな服は着なくった』くらいの温度感の方が多いのではないでしょうか。
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スーツとカジュアルセットアップの違いは?
スーツとセットアップの違いって何?と良く聞かれますが、言葉自体は単なる類似のであってたいした意味はないと思いますが、何となく意味合いとしてスーツはビジネス、セットアップはカジュアル、のような使い分けがされているように思います。
分かりやすい違いとしては、まずは素材(生地)があると思います。
スーツは良く綾織り(ツイル)の艶のある生地が使われているのに対して、セットアップはコットンであったり、ウールだとしてもどちらかというと平織りとかフランネルとかの生地が使われる傾向にあります。
簡単な言葉で言うと、つるっと光沢のある感じの生地はスーツにしか使われないよ!ということです。
フランネルとかであれば、スーツでもセットアップでもどちらも違和感がないのですが、つるんとした生地はスーツだけ。
じゃないと変です。
じゃあフランネルみたいな両方いける生地の場合、スーツとセットアップの違いはどうなるの?というと、デザインやシルエットに表れます。
最近のセットアップは絞りの少ないボックスシルエットのようなジャケットに、スラックスもワイド、もしくは裾だけ少し絞ったワイドテーパードシルエットがほとんどです。
デザインの面ではボタンの数だったり、ポケットの種類であったり、このデザイン=セットアップというのは特にありませんが、全体の雰囲気に合わせてアウトポケットなどが採用されていると思います。
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カジュアルなセットアップもオーダーで
こうして嚙み砕いてみると、細部のちょっとした違いでスーツに見えるか、カジュアルなセットアップのように見えるかが変わってきます。
大人が着るカジュアルなセットアップは、この塩梅を程よく自分仕様にアジャストさせることが大事で、今風のオーバーサイズはちょっと無理がありますよね。
素敵なレストランに着ていきたいかと言われると、正直微妙なものばかりです。
ですから、スーツを何着かお仕立てさせていただいたお客様には、少しカジュアルな仕様でもご提案させていただき、普段着としても身体に合った気持ちの良いセットアップを着ていただければと思っています。
インナーはニットやTシャツで、気楽に着ていただくのがおすすめです。
みなさんも大人なカジュアルセットアップ、いかがでしょうか?
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シャツ工房へ
先日、とある企画の打ち合わせに新橋のシャツ工房ショールームまでお邪魔してきました。
少し涼しい気候でしたので、コンシェルジュ林はビシッとタイドアップのスタイルで。
先日ブログでご紹介させていただいたブラウン+ワイドストライプのスーツですね。
よろしければ以下のブログも合わせてご覧ください。
非常にクオリティの高いシャツを作り続けており、普段からボットーネのオーダーシャツの製作お願いしています。
最近の業界の動向、売れ行きやトレンドなどについて多岐に渡り意見交換をしてまいりました。
シャツは副資材を襟やカフス以外には用いません。
ですからシンプルに『シャツのパターン』と『縫製』がダイレクトに着心地や質に直結してきます。
通常縫製のアップグレード版として用意されている仕様があり、裾の処理や腕の動かしやすさに大きな影響を与える【袖付け】などが工夫されたものであり、これはこれからボットーネのお客様にもご提案していこうと考えています。
まずは自分自身のシャツを仕立て、違いなどを体感した上でご案内させていただきますでの、普段シャツをオーダーいただいているお客様方は楽しみにしていてください。
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今の時代に合っている襟型を発見
店舗も兼ねている為たくさんのサンプルが展示してありました。
なかでもブラックデニム、色落ちは強ければグレーにも見えるような生地が今季はイチオシのようで、先程ご紹介したカジュアルセットアップと合わせてノータイで着用するのも面白いなあ、、、と。
色々想像が膨らみます。
一目みてビビットきた襟型がありました。
ボットーネでは普段から【セミワイド】というスタンダードな襟型をご提案することが多いのですが、こちらの襟型はセミワイドカラーに比べると少し曲線を描くような表情をしています。
開きの角度はセミワイドとあまり変わらず、おそらくほとんどの方がお持ちのスーツに合わせても何の違和感もなく、使いやすさも抜群ではないかと思います。
ボットーネは何でもかんでも新しいモノを取り入れるスタイルのお店ではないのですが、時々こういった発見があると、たくさんのお客様の顔が思い浮かび、皆様に合いそうだなと判断した時だけブログでご紹介したり、実際に打ち合わせの場面でご提案させていただいております。
あれもこれもおすすめと言われても、「ほんとかよ、、、」と思いますもんね笑。
本日のブログでご紹介したカジュアルセットアップ、そしてシャツのアップグレード縫製、襟型は順次展開して参りますので、気になる方はお気軽にご質問ください。
きっと長い長い説明がはじまります、、、。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2024年10月25日
オーダースーツ | スーツのディテール
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