フォックスのオーダースーツ!冬の着こなしはフランネルのチョークストライプで正解
昨年のこの時期に仕立てたスーツが、フォックスブラザーズのフランネル生地を使ったスーリーピースでした。
▼フランネルの詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
フォックスブラザーズといえば言わずと知れた英国の名門ですが、昨年はフォックスブラザーズ社CEOのダグラス氏のトークショーに伺わせていただきました。
改めて見ても、本当に興味深い内容です、、、。
フランネルの醍醐味と言えば、チョークストライプではないでしょうか?
通常の梳毛ウールでもチョークストライプは存在しますが、このぼやけた感じが一番綺麗に表現されているのがフランネルだと思います。
ミディアムグレー、チャコールグレー、ネイビー
この辺りは定番でしょうか。
私はネイビーを選びました。
“チョーク・ストライプ(Chalk Stripe)”
名前の由来は、黒板にチョークで引いた線、あるいは生地の上にテーラーズ・チョークで引いた線
ということで、少しぼーっとしたはっきりしない線を言う。
その、ぼーっとした線を表現するのに最も適した素材がフランネルであるが、粗びた霜降り感をいかに
良い雰囲気で表現するかが素材メーカーの腕の見せ所と言える。
メンズ・ウェア素材の基礎知識[毛織物編](大西基之先生 著)より抜粋
最近はワイドシルエットのものを好んで仕立てていましたが、今回のフォックスブラザーズの生地はスラックスも
1プリーツで標準的なシルエットで設計しています。
肉厚のフランネル、チョークストライプのこの雰囲気、、、さすがの風合いです。
シングル3つボタンの段返り
ジャケットは、シングルの3つボタン段返り仕様。
チェンジポケットも付けず、シンプルなデザインです。
水牛ボタンを合わせ、裏地はパープル、少し派手すぎたかな?とも思いましたが、、、どうでしょうか?
ベストはショールカラー
フォックスブラザーズのタグは少し大きめです。
ベストはショールカラーのダブルブレスト。
太めのショールカラーが、フランネルの重厚な雰囲気ともマッチしています?でしょうか。
シングルベストとの違いのひとつに、フロントカットがあります。
ダブルブレストの場合は水平にカットすることもでき、股上が深めのスラックスとも非常に相性が良いです。
(脚長効果も期待できます、、、。)
パンツはベルトレス仕様にサイドアジャスターを付けました。
肉厚の生地にサイドアジャスターは、実用的な部分ではあまり効果はありません。
デザイン的な要素が強いですね。
1プリーツに、裾はダブルで少し広めの5cm。
1シーズン着用してみて
昨年の冬はこのフォックスのスーツをヘビロテしていました。
本当は服にとって良いことではありませんが、早く着込んだ感を出したかったので、、、。
■1シーズン着てみた感想①
とにかく暖かい。
目付400gのフランネル、暖かくないはずがありませんが、本当に暖かいです。笑
ベストを着用する/しないでも体感は結構違いました。
電車の中ではコートを脱がないと確実に汗だくになりますよ。
■1シーズン着てみた感想②
思った以上に柔らかい。
肉厚のフランネルで、しかも暖かいとなると、分厚くて硬い生地のような印象を受けてしまいますが、フォックスのフランネルは着込んでいくと非常に柔らかくなります。
動きにくかったり、重すぎたりといったことは全くありません。
ツイードのような感じをイメージしていると、良い意味で期待を裏切ってくれますよ。
育てていくことで愛着もどんどん沸いてくる、そんな1着です。
冬のフランネルはやっぱりいい
充電期間を経て、久しぶりにフォックスのスーツに袖を通してみました。
やっぱりいいです。
ということで、最近急に冷え込んできましたね。
急いでコートを引っ張り出してきたという方も少なくないのではないでしょうか?
私も、スーツと同じフォックスブラザーズのコートを慌てて準備しました。
仕立てたのは2年前ですが、今シーズンも良い相棒になりそうです。
また近くご紹介させていただきます。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2019年11月23日
ファッションアイテム | オーダースーツ
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