【007】ジェームズ・ボンドは男の憧れ
007最新作・映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
ダニエル・クレイグ主演の最終作ということもあって注目を集めていますね。
前作の007スペクターは2015年でしたから、約6年ぶりの新作ということになります。
いつの時代でも男の憧れであり続けるジェームズ・ボンドですが、2006年からボンド役を演じるダニエル・クレイグは6代目。
皆さんは、ダニエル・クレイグからボンドのイメージが一新されたという意見も多いことをご存知でしょうか?
私は初めて007を見た時からダニエル・クレイグだったので全く違和感はありませんが、昔のボンドはちょっと今と違う雰囲気なんです。
象徴的なのは、やはり初代ジェームズボンドを演じたショーン・コネリー。
(007という名作を不動のものにした名俳優ですが、昨年の10月に亡くなられました。)
ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドといえば、まさに硬派そのもの。
ハードボイルドの極みのような人物像です。
ですが、ダニエル・クレイグの前まではもう少し隙があるというか、ここまでパーフェクトマンではありませんでした。
「ショーン・コネリー演じる初代ボンドの方が好き」という声もあるのは、キャラクターの違いによるものでしょう。
(私はどっちも好きです!)
これは余談なんですが、ハードボイルドという言葉はファッションに関係しています、、、。
そして007といえば、毎度そのファッションも注目ポイントですよね。
スーツはトムフォードというのは定番ですし、時計はオメガ、靴はクロケット&ジョーンズ。
この辺りは有名で、ご存知の方も多いかもしれません。
そして、コートも印象的。
「この007のコートに似た雰囲気でオーダーしたいんです!」
お写真をお持ちいただき、以前お仕立てさせていただいたコートは007オマージュ。
ボットーネの隠れた人気オーダーアイテムなんです。
そして、先日初めてご来店いただきましたT様からは、スペクターシリーズの『アルスターコート』オマージュのご注文をいただきました。
これです、カッコイイですよね、、、。
幅広く大きいアルスターカラーに、8つボタン、ボンドは2つ目のボタンだけを留めていますね。
背面にはバックベルトを付けてドレープ感を出し、袖はボタン無しですっきりと。
肉厚なウールメルトン素材で、身体をタイトに包み込むフィッティングを目指します。
現在仮縫いに向けてお仕立て中です、今後ブログでもご紹介させていただきます。
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コートといえば、先日はチェスターフィールドコートの仮縫いフィッティングを行いました。
H様、昨年の晩冬からざっくり1年越しのフィッティングでございます。
ネイビーのウール素材、上衿は同じくネイビーのベルベットをあしらいます。
フロントはもちろん比翼仕立てと、スキのないパーフェクトな仕様です。
こちらのコートは”良い意味で”極普通のチェスターフィールドコートですが、007好きのH様もダニエルクレイグの着こなしを参考にされておりました。
(でもこのベーシックなチェスターフィールドコートが中々ないんですよね、、、)
肩幅をしっかりと確保し、胸からウエストにかけてのシェイプを強めていくことで、まるで軍服のような勇ましさを表現します。
アルスターコートをオーダーいただいたT様50代、
チェスターコートの仮縫いをさせていただいたH様は20代、
やはり年代問わず、男の憧れなんですね、ジェームズ・ボンドは。
お写真は着丈を長くするかどうか悩んでいるH様。
たかが着丈、されど着丈。
ほんの数センチに悩むことってあまりないですよね。
膝上か、膝下か、、、膝上短めの軽やかな雰囲気もH様には合っていますが、コートの特徴や目指すオーラには少し長めの方が良い!
ということで、このお写真からは少しだけ長く。
ですがこうした拘りは、後のより愛着の沸く自分だけのお気に入りポイントになるのです。
こちらのチェスターフィールドコートも、完成しましたらまたブログでご紹介させていただきます。
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この流れで、007『タキシード』についても。
スペクターシリーズと言えば、ホワイトのタキシードが思い浮ぶ方も多いはず。
ウエディングタキシードをオーダーいただく際に「007のスペクターみたいな感じで!」と言われることが多々あります。
実はセンターベントだったりと、ベーシックなタキシードとは違う特徴的な仕様が随所にあり、それを忠実に再現しました。
オーダーいただいたY様は、身体も鍛えている方、ボンドテイストのタキシードがとてもお似合いです。
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ということで、007最新作の公開にちなんでオーダー事例をご紹介しました。
「ファッション」という観点からみる映画も、通常とはまた違った楽しみ方ができます。
代表例としては『007』の他、『キングスマン』『ゴッドファーザー』。
古くは、『華麗なるギャツビー』(近年レオナルド・ディカプリオ主演でリメイク版もありましたね)。
『北北西に進路を取れ』(ケーリーグランド主演)も、スーツ姿が印象的な映画です。
こうしたスーツスタイルはやはり洋画から学ぶのが一番ですね。
皆さんもこの秋、映画からスーツスタイルを学んでみてはいかがでしょう?
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
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