アバクロは高級ハンティング店だった!カウボーイの服装とステーキも関係していたという話

今日はどこでランチをしようかな?
ところでランチ(lunch)といえば、デュードランチ(dude ranch)という言葉をご存知だろうか?
ランチといっても、Lunchではなくて、Ranch(牧場)。
服飾評論家の出石尚三先生から聞いた実話だ。
ざっくりいうと、
・アバクロンビー&フィッチ(アバクロ)は高級ハンティング専門店だった。
・あることでカウボーイ体験イベントが流行り、アバクロで買った
・実はアメリカ大暴落で肉が売れなくて、なんとか考えた観光産業がカウボーイ体験だった
アバクロンビー&フィッチ
アメリカ本社のカジュアルファッションのブランド。通称はアバクロ。
アメリカでステーキが売れなくなった
ということで、1930年代に、デュードランチというのがアメリカ東部で流行ったのだそうだ。
流行ったデュードランチが考えられた経緯はこんな感じだ。
1929年のアメリカの大暴落が起こった。
不景気になったので、ニューヨークでステーキが売れなくなってしまった。

牛はとっても高値で取引されていたので、こんなところにも不景気の影響が出たのだ。
たとえば、アメリカ西部の牧場の牛を、貨車に積んでニューヨークなど東部に送る。
100ドルだった牛が1000ドルで売れるような、まさに右から左に流すだけで10倍の値で取引されていた牛。 ところがステーキが売れなくなり、困ったのは、西武の牧場主だったのだ。
牛が売れない・・どうしよう・・そこで考えたのが、カウボーイになって牧場を観光として体験しよう!という企画で、デュード・ランチ(Dude ranch)という。
現代でも、農家を体験しよう!というような町興しイベントはあると思うけれど、そのような感じだと思う。
カウボーイの服がわからない
カウボーイになってみよう!というこの企画。
なかなか面白い!とアッパー層が飛びついた。
ところが、一体全体どのような服を着ればよいのか、、さっぱりわからなかった。

そこでエスクァイア誌が、《着ていくものがわからなかったら、電話ください。》と記載した。
それで教えた(紹介したお店)が、アバクロンビー&フィッチ。
出石尚三先生

現代のようにインスタグラムというSNSなどを通して、瞬時に写真を共有できる時代ではないから、
ニューヨークの最先端のファッショナブルな富裕層も、カーボウイスタイルは知らなかった。
そこで雑誌にファッションのことなら電話下さい!お答えしますよ、と電話すると、
カウボーイ・スタイルならアバクロへ行ってみたならばいかがですか!と伝えたのだそうだ。
今のアバクロからは想像できないけれど、なかなかコアで高級なものを扱っていたということだ。
アバクロは高級ハンティング店だった
アバクロンビー&フィッチはもともとハンティング専門店で、その他非常に高級な物を取り扱っていた。
靴カゴという物があって、買いに行くと(日本円にして)100万円くらいで売られていたそうだ。
なぜ靴かごがそんなに高いのか?
こちらは象の足くり抜いておりまして・・・と、そういう高価なものばかり扱っていたのだ。
しかし、服装に困ったならば電話をして、ここがオススメ!と指南してもらえるとは、素晴らしいファッション・コンシェルジュ・サービス。

ステーキの話題も出たことだし、ランチはステーキではないが表参道ヒルズにある37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)へ。
37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)
ステーキとローストビーフは良く似ているイメージなのだが、調理方法が違う。
ステーキは鉄板に油を敷き蒸し焼くのだが、ローストビーフは主にオーブンで焼くのだって。

ローストビーフも良いけれど少々ボリュームを感じたので、

USリブロースのロコビーフ丼をオーダー。

アボガドが良く合う〜
久しぶりのビーフシチューであった。

今度はブーツとハットを合わせて、ステーキ・ランチも良いかも。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2018年5月24日
ライフスタイル | コラム
タグ:知識, 日常
おすすめ記事
ミットナイトブルーとは?黒より黒い生地を!ウィンザー公の無謀な注文1920年ごろのお話しです。 ウィンザー公は、ある色を考えました。 考えた、というよ…
フレスコ スーツ!フレスコ生地とは?実は夏のおすすめ素材ボットーネの夏の定番は”フレスコ” 「夏の素材」というと、思い浮かべるのはリネンやコ…
冬に着るとおかしなスーツ?スーツ選びは織りに注意スーツを選ぶということは、一緒に素材も選んでいるわけだ。 素材にはウールとか、モヘア…
なぜネイビースーツには茶色のバッグが似合うのか?紳士のカバン選び 何が何個必要?革小物の色を統一するとバランスが良い。最低黒と茶の2種類を揃える コーディネートは…
スーツのベストがあるメリット!着こなしや種類を解説ベストと聞くと、どんなイメージだろう? なんとなくしっかりしたイメージ? ベストの魅…
スーツの背抜き 総裏の選び方 背抜きはいつから?いつまで?こちらが背抜き仕様のスーツ。 着た時に背中に触れる部分が、裏地がない仕様になっている…
ブルックスブラザーズ展に行けなかった人のためにブログでご紹介!200年の歴史とボタンダウンやアメリカのスタイル2018年11月30日まで文化学園服飾博物館で開催されていたのが、ブルックスブラザー…
背広の語源(由来)はサビルロウではなかった!スーツとフロックコートやモーニングを見ると・・・結論 背が広いから背広 今のスーツを着用する以前の時代は、 モーニングコートやフロッ…
ボットーネでオーダースーツ制作させていただいた経営者M様にお話をお伺いしました初めてのオーダースーツ体験について 中之丸: これまで、お仕事で着用するスーツはどう…
なぜパナマハットと呼ばれるのか? ボルサリーノで有名な紳士帽の誕生秘話結論 パナマハットの呼び名 結論を言うと、パナマ運河を経由して入ってきた異国の帽子!…
関連カテゴリーの人気記事 週間ランキング
-
1
スティーブ・ジョブズはスーツを着ていた!黒のタートルネックだけではなかった理由 -
2
おしゃれな服屋に入りづらい!服屋が語る店員の気持ちと飛び込むメリット -
3
岸田総理のスーツスタイル -
4
水色ジャケットの着こなしは -
5
なぜヨーロッパに行く時にボタンダウンシャツを着てはいけないのか?結婚式は?ビジネスは?徹底解説 -
6
イタリア人は知っていた スーツにはハイソックス(ロングホーズ)を!あなたのスネは不快感を与えている? -
7
スーツスタイルにもギフトにも クロスのボールペン クラシックセンチュリーが手放せない -
8
スニーカーはイギリスでは通じない?ファッション用語の面白さ -
9
なぜ皇室の即位の礼の服装は、燕尾服とモーニングが混ざっているのか?














スニーカーはイギリスでは通じない?ファッション用語の面白さ
松はじめ 私のプロフィール
タキシードの歴史
なぜ最初に揃えるスーツがネイビーなのか?
なぜパナマハットと呼ばれるのか? ボルサリーノで有名な紳士帽の誕生秘話













