スーツ好きが集う!台湾スーツウォークはアジア最大級のファッションイベントだった

松はじめです。
2018年3月10日、GQジャパン主催のビッグイベント、台湾スーツウォークにやってまいりました。
台湾スーツウォークの創始者 ブライアン・シフ氏と、大西基之先生と。
なんと、3月11日のトークショーに師匠である大西基之先生が登壇されるというのです。それは行かないと!早速台北に大西先生を追いかけて行ってきましたよ、大西先生のアシスタントとしてです。
素敵です、こんなイベント日本にないですよ。なんせ約700人のスーツやジャケットを着た男女が台北に集結するというのですから!
いったいどんなイベントなのでしょうか?
スーツで歩くイベント?

台湾スーツウォークとは、スーツやジャケットなどを装って台北の街を歩くという台湾のビッグイベントで、今年が5回目の開催となる。
日本から数時間の国、台湾。台湾、スーツ、歩く?
最初は全く意味がわからずにいた私。
大西基之先生はメンズウエア素材の基礎知識講座の冒頭でポロっと言った。
台湾スーツウォークってのがあってさ、そこで話すことになってね。
そう話された講義の日は、2月6日。
なんだそりゃ?と思いつつも、興味津々。
それから自然と月日が過ぎた。日々の仕事を進めていくうちに、久しぶりの半日だけオフがとれた。
それは2月15日木曜、私は近所で評判の台湾料理を一人食べて過ごしていて、その時、パッと閃く。行こう!
私も行けませんか?ちょうど腸詰を食べて台湾ビールを飲んでいるとき、突然降ってきたかのように思い立った。で、同時に右手は大西先生にメッセージを送っていた。
偶然にもメッセージを受けたその場には、大西先生をアテンドする方がいたらしい。
すぐに聞いてくれたようで、「いいよ!」とすぐに返事がきたのだった。
ご縁とはこんなものだ。私はすぐにパスポートの残存期間を確認する、予定を調整する、驚くほどスムーズだったので、思わず2度メッセージを見返した。
ということで私、台湾に行って大西基之先生のアシスタントとして歩いてきます!
台湾の高層ビル 台北101に集結

台湾の高層ビル、台北101に続々と集まってくるスーツやジャケットスタイルの男性たち。ここ101は近年ドバイのブルジュ・ドバイに抜かれるまでは世界一の高さの建造物だったことでも有名だ。
今年のスーツウォークはこの台北101が出発点。
異様な空気を放つフロア

まずは台北101の4階フロアへ。
明らかに異質な空気を放っている、それもそのはずでファッショナブルな男性と女性がここに一同に集結しているからだ。
私も台北の街を数日歩いてみたところ、それほどスーツ姿の男性を見かけることはなかった。
女性に関してはスーツ姿はまったく見ない。
ここ台湾ではビジネスにおいての服装がスーツ必須というわけではないのだ。
台北市街を歩いていても日本のように当たり前のように黒スーツを着ている姿を見かけることはない。
だからこの101の今日の4階は台湾の人たちにとってもおそらくハロウィーンのように異様な光景なのだ。本当にここは台湾なのだろうか?先ほどまで過ごしていた台北と別世界。
まるでピッティウオモのようにあちこちで撮影がスタート

到着すると、あちらこちらで撮影会が始まっていた。そして洒落た人を見つけるのにそう時間はかからない、声をかけて撮影が始まる。
イタリアのピッティウオモが台湾支店展開をしたかのように、こうしてイベントは始まった。
まず、台湾スーツウォークの創始者ブライアン・シン氏からの挨拶だ。
そして、いよいよ日本からのゲストが紹介される。
日本から服飾業界の重鎮たちが!

はじまった!
ブライアンの司会で始まったスーツウォーク。

今回主催しているGQジャパンの編集長鈴木正文さん、ビームスのクリエイティブディレクター中村達也さん、ユナイテッドアローズのクリエイティブディレクター鴨志田康人さんに並んで、大西基之先生と吉國武さんがいらっしゃる。

そして120年続くシャツ工場、ヒトヨシシャツの代表吉國武さん。
恥ずかしながら吉國さんは写真でしか知らなかったのだが、その圧倒的な存在感と実績に魅了されます。

そして!メンズウエア素材の基礎知識講座の講師としてお越しいただいている、大西基之先生!!大西先生はウールリネンのグレースーツで登場。ポケットチーフはオレンジ!
拍手喝采で迎えられた日本の服飾業界を代表する人々。そして今回は協賛となっている生地の織元、チェルッティのジェイソンバスマジアン氏の姿も。
チェルッティはイタリアで一貫生産をする織元の一つ。独特の色使いやしなやかな糸からなる生地に定評がある。イギリスは原毛を糸にして、生地として送り出すところを全て分業している。フィニッシャーという仕上げの工程を行うところは、イギリスは1つしか残っていない。つまりイギリス生地であれば同じ仕上げになるのだ。ところがイタリアは羊などの原毛を入れて、染色をして糸にして、生地を織って仕上げを行う工程を全部自社内でやってしまうのだ。だから独自の生地が生まれる。オリジナリティも生まれる。

鈴木さん、鴨志田さん、そして大西先生・・・
この夢のショットは、目に焼き付けておかないと。

一斉に切られるシャッター。

みなさんエレガント。改めて大西先生の人脈も見せつけられた。
スーツウォークに出発

いよいよ舞台を一階フロアに移し、およそ700人が台北の街を練り歩く台湾スーツウォークのスタートだ。

階段を埋め尽くしたスーツウォーク参加者。
情熱がここまで伝わってくる。

人数もさることながら、この人たちがみなドレスアップしているというのもまたすごい。

カシャッカシャッと一眼レフカメラのシャッターを切る音が止まらない。
大西先生も列の先頭に並び、カメラに手を振る。
それではスーツで歩きます

台北101をスタートした一同。

台北は気温22度。でもファッショナブルに涼し気にコートを羽織り、カメラに目を向けてくれた。
どこか親しみやすい内面がにじみ出てるこの服装、日本ならコンパクトにまとまってしまい、無難になりがち。

美意識の高い台北の人々。
台湾の人々は、自由に自分を表現しているようだった。この色合わせ、冒険では?この柄にこの柄を?という主張の強い着こなしも多い。
普段着ない新鮮なスタイルをして楽しむ、スーツを通して自己表現をする最高の場だ。

大西基之先生も、歩く!シャッターが切られる。
服はただ着るだけでは半分。これはまさに大西基之先生の言葉だが、コーディネートと動きがセットになって完成する。それにしても歩いているだけで様になる大西先生。
「面白いね、このイベント。こういうの日本でやったら成立するのかな?」と大西先生。
日本は仕事でスーツを着用するのはごく一般的。だからもうちょっとコンサバティブになるのかもしれないが、こんなイベント(装う場)があったなら何をどう装おうか?と当日に想いを馳せてスーツやジャケットを買ったり仕立てたり、今一度お気に入りの靴を磨きこんだりと自分を見つめ直す良い機会になるかもしれない。
イベント広場に到着して記念撮影

大西基之先生と、最初のポイントに到着。
絶好の撮影スポットがこの噴水だ。ここに座った絵は、まさにピッティウオモ。台北は気温22度と3月の東京より1.5ヶ月先を行く気候。
ここではファッションショー、ダンスが行われるのだが、次々と焚かれるフラッシュ、街ゆく人はスマートフォンで撮影する。一緒に写真撮りません?とあちらこちらで声がかけられる。
こんなエレガントな紳士が並ぶショット、日本で見ることができるだろうか?
素敵!

会場にはDJブースも出現。
DJはボタンホールの一番先だけ色を変えているあたり、スミズーラ?

土曜の午後のゆるやかなひととき。

大西基之先生、仲が良さそうだ。

吉國社長のスカーフも秀逸。
ダブルブレストのネイビージャケットには、TVフォールドで白のチーフ。
鈴木正文さんは、翌日拝聴させていただいた講演のラストで、
「日本と台湾、スーツスタイルはどう違いますか?」という講演の質疑応答で質問していた台湾の方に対して、
「(スーツウォークの)インスタ、見たよ。こだわり方に個性があっていいよね。」とおっしゃっていた。
みんな、スーツを楽しんでいる!本当にそんな感じがする。
そしてスーツウォーク終点へ

こうして一同は今日の終点、華山1914文創園区へ。
ここは日本統治時代の酒工場の跡地。現在はクリエイティブアート空間に生まれ変わり、様々なショップや展覧会も行っている。

続々とスーツウォーク終点に到着。

スーツウォーク創始者ブライアンさんとアドレスを交わす若きジェントルは、モーニングコートを着用!

ヘネシーのブースやラルフローレンのブースも出現し、台湾スーツウォークは一気にノスタルジックな雰囲気に。
こうして初日は終了。そしていよいよ翌日は名だたる方々の講演、大西基之先生は午後1番!

大観衆の中、舞台に上がる大西先生。

会場に入りきれなかった人のために、屋外にはモニターが設置されていた。
まとめ
スーツウォークが始まって5年目。
この日を待ちわびた紳士は少なくないだろう。
かくなる私もスーツウォークに参加すべくジャケットスタイルで会場に向かった。
ホテルのフロントを横切ると、上から下まで舐め回すように見られた。
ホテルを一歩出て台北の街を歩くと、異様な視線を感じた。
なぜ?
日本の街を日本人がターバンを巻いて歩いていたら思わず振り返ってしまうだろう。そんな風に台北ではファッショナブルなスーツスタイルは奇異な服装なのだ。
台湾でスーツが好きな人にとってはとても残念なことかもしれない。
どうしたの?今日は結婚式に参列?と何度言われたことだろう。
スーツ文化が台湾で当たり前になる日が来たら、こんな嬉しいことはない。
そこで見た、台湾の紳士の意外な反応とは?
スーツウォーク2日目の様子
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2018年3月13日
イベント | ファッションイベント
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