オーダースーツのよくある失敗とNG例│プロが教える「イメージと違った…」を防ぐ選び方
「せっかくオーダーしたのに、なんだかイメージと違う……」そんな悲しい経験をされる方を、私たちは一人でも減らしたいと考えています。
オーダースーツは自由度が高い分、実は落とし穴もたくさん存在します。
本日は、私たちが日々お客様と対話する中で見えてきた「よくある失敗」と実際にスーツを着る際の「避けるべきNG例」について、プロの視点から詳しく解説します。
これから仕立てを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
シルエットとサイズ感の罠:タイトすぎ&大きすぎの弊害

オーダースーツの醍醐味はサイズ感ですが、ここが最大の失敗ポイントでもあります。
まず多いのが、過度なタイトシルエットです。
数年前までの流行を追いすぎて、身体に張り付くような細身にすると、30代以上のビジネスパーソンとしては「少し古い」印象を与えがちです。
特に、前ボタンを留めた時に出る「X字のシワ」を格好良いとする美学は、ビジネスの場では必要ありません。
無理なゆとりのなさは生地に負荷をかけ、スーツの寿命を縮める原因にもなります。

逆に、サイズが大きすぎることも失敗です。
グレーなどの膨張色でサイズが大きいと、野暮ったい印象が強調されます。
特に重要なのが「肩」です。
「スーツは肩で着る」と言われる通り、肩幅が合っていないと、背中に大きなシワが入ったり、袖付けがだらしなく見えたりします。
なで肩やいかり肩など、個人の体型補正を適切に入れないことは、オーダーの価値を半減させてしまう失敗と言えます。
・
・
・
生地選びの誤解:超細番手への憧れと夏素材の勘違い

生地のスペックだけで選んでしまうことも、よくある失敗です。
例えば、「スーパー150’s」「スーパー160’s」といった極細繊維の生地。
これらはシルクのような光沢で非常に美しいのですが、日常使いするビジネススーツとしては最適解ではありません。
繊細すぎて耐久性が低く、デスクワークや移動ですぐにシワが入り、メンテナンスにも非常に手間がかかります。
週に数回着用する「戦うスーツ」を求めるなら、英国産のクラシック生地のような、シワに強く復元力の高い素材を選ぶべきです。
また、夏の素材選びにも注意が必要です。
「夏はコットン(綿)が涼しい」というイメージがありますが、実はコットンの通気性はそれほど高くありません。
実際に真夏に着用すると、思いのほか暑く感じることが多く、本当に涼しさを求めるなら、網戸のような隙間がある「フレスコ」などの生地を選ぶのが正解です。
・
・
・
価格と店舗選びの失敗:「10万円の壁」と生地ブランド信仰

「安いから」という理由だけでお店を選んでしまうことは、非常に危険です。
オーダースーツ業界には「10万円の壁」が存在します。
少し辛口な言い方ではありますが、2万円〜5万円台の格安オーダーは実質的には「既製品の延長」であり、本格的な体型補正やこだわった仕立ては期待できません。
これは「1,000円カット」と「上質な美容室」の違いと同じです。
また、「良い生地=良いスーツ」という誤解も多いです。
いくらゼニアやロロ・ピアーナといった高級ブランドの生地を使っても、仕立ての質が低ければ、それは「エンジンが軽自動車のフェラーリ」のようなものです。
生地についてはどのお店でも大きな差はありませんが、価格の差は「縫製代」に出ます。
失敗を防ぐには、自分の要望を一方的に通すのではなく、プロの目線で「NO」と言ってくれる、相性の良いフィッターがいるお店を選ぶことが大切です。
・
・
・
着こなしとTPOのNG例:ビジネス・フォーマルでのマナー違反

スーツ自体は良くても、着こなしで台無しにしてしまうケースがあります。
クールビズの失敗で最も多いのが、いつものドレスシャツをただノーネクタイで着ることです。
ネクタイありきの襟は、外すとよれてしまい、一気にだらしない印象になります。
クールビズには、ノーネクタイでも襟が自立する専用の仕様が必要です。
また、カラーボタンのボタンダウンシャツも、幼い印象を与えるため避けるべきです。
さらにそのシャツのサイズ感も見落とされがちです。
多くの方が適正より1.0〜1.5cm大きいネックサイズのシャツを選んでいますが、これが首元のヨレを生み、だらしない印象に直結します。
・
・
・
まとめ:失敗しないための「対話」の重要性
オーダースーツで失敗しないために最も必要なことは、ネットの知識だけで完結させないことです。
私たちコンシェルジュは、お客様の「どう見せたいか」「どんなシーンで着るか」という目的を第一に考えます。
どんなに素晴らしい生地やデザインでも、目的に合っていなければ、それはその方にとっての「正解」ではありません。
ボットーネは完全予約制のサロンとして、一組最大120分のお時間をいただき、じっくりと対話を重ねます。
ただ要望に応じるだけでなく、より良くなるための提案をすることが私たちの使命です。
「まずはイメージ作りから始めたい」という方も大歓迎です。
ぜひ一度、表参道サロンで、あなたの人生に寄り添う一着についてお話ししましょう。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
ボットーネの公式メルマガをスタートします
ボットーネでは日常生活に役立つスーツの情報を皆さまにお届けするため、新しく公式メールマガジンをスタートすることになりました。
・よくあるスーツの疑問やお悩み
・ふと役に立つスーツの知識
・ボットーネ代表である松のつぶやき
たとえば、季節の変わり目の衣類のカビ対策、初めてのオーダースーツでお店を選ぶポイントなど、サロンにお越しいただく前の、ちょっとしたヒントにもなりましたら幸いです。
スーツのことを、気軽に、肩の力を抜いて知っていただける場所にしたいと思っています。
ご興味のある方は、下のボタンからご登録ください。
配信停止は、いつでもメール内のリンクから行えます。
NEWSLETTER
BOTTONE 表参道
スーツ通信
よくあるスーツのお悩みや、
忙しい日々の中でふと役に立つスーツの知識、
代表のつぶやきをお届けします。
どうぞ気軽にお付き合いください。
配信停止はいつでもメール内のリンクから行えます。
ライター:その他クルー
2026年3月31日
オーダースーツ ボットーネのブログ
おすすめ記事
NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草の著者 安積陽子さんのトークショー安積陽子さんのNYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草のスペシャ…
結婚式の服装(男性編)友人の挙式に呼ばれた時の服装は?男性はスーツに何をコーディネートするのがルール?結婚式の男性の服装はスーツ まず、結婚式に呼ばれて参加する場合、一部の例外を除いて上…
フレスコ スーツ!フレスコ生地とは?実は夏のおすすめ素材ボットーネの夏の定番は”フレスコ” 「夏の素材」というと、思い浮かべるのはリネンやコ…
キングスマン2 ゴールデンサークルのスーツ スタイルに学ぶ英国紳士とは表の顔は、ロンドンの高級テーラー。しかしその実態は、どの国にも属さない世界最強のスパ…
スーツの背抜き 総裏の選び方 背抜きはいつから?いつまで?こちらが背抜き仕様のスーツ。 着た時に背中に触れる部分が、裏地がない仕様になっている…
チェスターコートとはどんなコート?チェスターフィールドコートとの違いは?特徴は?チェスターフィールドコートの特徴 冬に向けてオーダーいただいたチェスターフィールドコ…
1分で魅力的になる似合うメガネの法則メガネは顔の印象コントロールの武器 メガネは、顔の中に入ってくるアクセサリー。 そし…
質問!ピークドラペルのスーツってどう思う?コンクールで着ても良いスーツオーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。 本日はこんな…
【衝撃】なぜ結婚式の服装で黒スーツを着てはいけないのかこの記事の目次 実は黒いスーツは・・・ガラパゴス・スーツ ドレスコードとタキシード …
タキシードのスタッドボタン(黒いボタン)は一体何のために付ける?タキシードを着る際に、当然ですがシャツを着ます。 あれ? シャツのボタンが黒い? 海…








































イギリス生地の聖地 ハダースフィールドとは?
春夏おすすめスーツ生地! SCABAL(スキャバル) – Golden Ribbon –
心斎橋リフォーム 評判の修理店の出版パーティ 内本久美子さんの元に服飾業界の重鎮たちが
チェスターコートとはどんなコート?チェスターフィールドコートとの違いは?特徴は?
ソラーロ スーツの着こなし 別名サンクロスという太陽に強い玉虫色の生地








