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カシミアのコート|30代40代に選ばれる至高の一着

皆さま、こんにちは。

昨年に比べると涼しさを感じる日も多い初夏でしたが、8月に入りいよいよ夏本番。

照りつける太陽に体力が奪われていく中、早くもアパレル業界では着々と秋冬の準備が進んでいます。

今日はコート生地の王様、カシミアの話をしたいと思います。

「暑いのにコートのことなんて考えたくない」というお声が聞こえてきそうですが、実はボットーネのお客様のほとんどが8月・9月にコートのご注文をいただいているのです。

完成まで2〜3ヶ月かかりますから、冬本番を前に仕込んでおくことで、余裕を持って仕立てを進めていくことができます。

 

 

ということで、カシミア。

毎年思うのですが、結局のところ多くの方が最後に選ばれるのは、カシミアなんですよね。

ウールでも十分暖かいし、値段も落ち着いている。ただ、あるお客様が「一度カシミアを着ると、もう戻れないんだよね」とおっしゃっていたのを今でも覚えていて、実際その通りだなと、この仕事を続けるうちに実感するようになりました。

今日はその理由を、私なりの言葉でお話ししてみようと思います。

カシミアが「特別」と言われる理由

コートというのは、ただ寒さをしのぐための道具ではありません。

特にビジネスの場では、その人がどういう人間かを、言葉より先に語ってしまうものだと思っています。

カシミア100%の生地に袖を通した瞬間、何というか、ふっと空気が変わるんです。

これは大袈裟な話ではなく、実際にご試着いただいたお客様の表情が変わる瞬間を、私は何度も見てきました。

「僕は、ちゃんとしたいので」。そうおっしゃって選ばれる方が多いのも、うなずけます。

見た目の美しさは、生地の質そのもの

上質なカシミアを見分けるとき、私たちがまず見るのは光沢です。

魚の鱗のような、深みのある波打つ輝き。

これは繊維が細く、均一であることの証であり、リーズナブルなカシミアだとどうしてもウールに近い質感になってしまうのですが、質の良いものはやはり一目で違いがわかります。

そして触った時の「ヌメリ感」。

シルクのように滑らかで、手のひらに吸い付くような感触は、正直、言葉で説明してもなかなか伝わりません。

店頭で実際に触っていただくのが一番早いのですが、皆さん一様に「おおぉ・・・」と、驚かれます。

軽いのに、暖かい。この矛盾がすごい

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もう一つ、実際に袖を通していただいて初めてわかるのが「軽さ」です。

厚手の生地でも、羽織った瞬間の軽さに驚かれる方が多いです。

外回りが多い方、移動時間の長い方にとっては、この軽さは見た目以上に効いてきます。

肩が凝らない、疲れにくい。

それでいて保温性はウールを大きく上回ります。

真冬の寒さの中でも、ふんわりとした温かさがちゃんと身体を包んでくれる。

この「軽いのに暖かい」という一見矛盾したところに、カシミアという素材の贅沢さが凝縮されているように思います。

ただ、繊細な素材でもあるので、雨には弱いですし、毎日ヘビーに着るのはあまりおすすめしていません。

に一度くらいのペースで、脱いだ後はブラッシングをして休ませてあげる。

この手間を面倒に感じるか、楽しめるかで、カシミアとの付き合い方は変わってくると思います。

当店で扱っている生地について

ボットーネでは、お客様のライフスタイルに合わせて、いくつかの名門メーカーの生地をご用意しています。

ルイジ・コロンボは、やはり別格です。

生地を広げた瞬間のオーラというか、一目で「あ、違うな」とわかる質感があります。

色の展開も魅力的です。ネイビーやブラックの定番はもちろんですが、キャメルやカーキ、ブラウンといった、少し大人びた中間色が豊富で、二着目、三着目に選ばれる方も多い印象です。

やはり、表面に見える鱗模様の光沢がとても綺麗な生地です。

そして、初めてカシミアのコートを作られる方には、MTRをよくおすすめしています。

カシミア100%でありながら、実用性を重視したしっかりとした作りで、気負わずに挑戦していただけると思います。

より耐久性を重視したい方には、ウールをベースにカシミアをブレンドした「ウールカシミア混合」のコート生地も非常におすすめです。

最後に

ボットーネでは昔から、コートというのは「洋菓子のラッピング」のようなものだと考えています。

中身がどんなに素晴らしくても、包み方が雑では、その価値は伝わりきらない。

逆に、丁寧なラッピングは、それだけで相手への敬意になる。

仕立ての良いカシミアコートは、まさに一生物です。

イギリスのチャールズ国王が同じチェスターフィールドコートを30年以上愛用されているという話をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、大切に着続けることで生地は少しずつ身体に馴染んでいき、唯一無二の一着に育っていきます。

少し背伸びをしてでも、若いうちに良いものを一着持っておく。

それは決して無駄な出費ではなく、これから先の自分への投資だと、私は思っています。

表参道の静かな店内で、実際に生地に触れていただければ、鏡の前の自分がちょっと変わって見える瞬間を、きっと感じていただけるはずです。

皆さまにご提案できる日を、楽しみにお待ちしております。

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ライター:その他クルー

2026年8月8日
オーダーコート | コートの素材

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