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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

ポロコートが完成

じめじめと、梅雨のように雨が続いた10月でしたが、後半になってようやく快晴となってきました。

秋は快晴だと気温が下がりますが、そろそろ冬用の服を用意し始める時期ではないでしょうか?

準備の早い方は8月頃から冬物ジャケットやコートのオーダーをいただきますが、

最近はその時期のオーダー品が完成してきています。

そこで本日は最近仕上がってきたポロ・コートを2着ご紹介させていただきます。

ポロコートを含め、コートの種類に付いてはこちらの生地で詳しく解説しておりますのでご確認ください。

スーツ(ジャケット)に比べ、デザインとしてたくさんの種類があるのがコート。

それぞれに生まれた歴史や定番の生地、ディテールの意味があり、

男のロマンが詰まった「オーバーコート」は、どんなものをオーダーするのかしっかりイメージしておくことが大切です。

ブラウン×チェック柄のポロコート

1着目は、プライベートでの着用を見越したチェック柄のポロコート。

ブラウンがベースに、オレンジのような色味のチェック柄は、イタリア生地。

この生地は伸縮性も備えており、ニットの上からジャケットのように羽織っても気持ちがいい素材です。

コートとしてはやや薄手の生地ですが、ここはお好みによるところでしょう。

(私も個人的には薄手のコートの方が好みです。)

コート生地は大体目付が500g前後が多いのですが、こちらは300gほどのジャケット向きの生地なのです。

カジュアルな柄の生地でポロコートをお仕立てすることはあまり多くありませんが、

今回オーダーいただきましたT様は、すでにブラックのチェスターフィールドコートを昨年オーダーいただきました。

となると、次のコートは冒険したくなるものですね。

着丈も短めに、スポーティな印象となるようサイジングしたポロコートはプライベート用としては最高です!

イメージとしては、コートとジャケットの中間のような、秋から冬にかけて活躍しますね。

この仕上がり具合は、思わず私もほしいな…と思ってしまいました。

細かなデザインは、ポロコートとしてあるべき姿を残しています。

つまり、生地は特徴的ですが、デザインはまったく遊んでいません。

ここで特殊なデザインを加えてしまうと、なにやら良く分からないコートになってしまいますので、

デザインはベーシックにすることで、うまくバランスをとりました。

衿はアルスター、

バックプリーツ(インバーテッドプリーツ)に、

パッチ&フラップポケット、

そしてターンナップ、

ポロコートはバックプリーツもついているのが基本ですので、動きやすさも抜群なんです。

伸縮性のある生地も加われば、もうなんでもできちゃうくらい可動域が広がります。

ポロコートのようなダブルブレストのデザインは、襟を立てて着るのも粋でかっこよく、襟裏にも同じ生地を使っています。

全体のバランスをみると、短めの着丈にしたことが大正解でした。

本当に美しい仕上がりです!

まもなくお客様へご納品となります。お召しいただくのが本当に楽しみです。

グレー×ヘリンボーン柄のポロコート

続いては、グレーのヘリンボーン柄ポロコート。

先ほどのブラウン×チェック柄の生地とは違い、しっかりと重量感のあるコート生地なのですが、

柔らかさも兼ね備えており、本当に扱いやすいコートとなりました。

ウール以外にも、アルパカなど複数の素材を組み合わせて織られており、暖かさも申し分ありません。

大柄なヘリンボーンは、遠目にはメランジのように見えます。

大きめのヘリンボーンがコートらしいですよね。

雰囲気があり、ツイードのようにも見えるツウ好みな生地かと思います。

こちらのコートもディテールはポロコートのど真ん中。

ビジネスでも着用することを念頭に、少し長めの着丈、スーツの上から窮屈なく羽織れるように設計しました。

もちろん、写真のようなニットと合わせても全く問題ありませんよ。

着丈の長いコートは、ドレープ感の美しさが肝といっても過言ではありません。

ポロコートの場合は、胸元のダーツも入っていない為絞り具合が強調されるシルエットではありません。

バックベルトで背中側を絞ることで、美しいドレープが生まれます。

いい後姿ですね!こちらも、最終仕上げを行い、まもなくお客様へご納品させていただきます。

コートの役割

チェスターフィールドコート

言わずもがな防寒の役割を果たすコートですが、ダウンではスーツの上から着ることは基本的にしませんよね。

(たまにスーツ&ダウン姿の人を見かけますが)

お菓子を包装するラッピング用紙のように、最後の仕上げとして欠かせないアイテム。

その良し悪しで全体の印象を決定付けてしまい、脱いだらどんなスーツ・ジャケットが登場するのか、

そういった意外性も持ち合わせているのが冬のコートスタイルです。

過去製作したポロコート

最後に、これまでにお仕立てさせていただいたポロコートをいくつかご紹介したいと思います。

ポロコート キャメル色

ポロコートの袖

ポロコート

ポロコートと言えばキャメルですが、

このポロコートは実用性も踏まえてウールのキャメルカラーにてお仕立てさせていただきました。

クラシカルなロング丈、幅のあるステッチも存在感があります。

まさに紳士のコート。

ビジネスで最も使いやすいのはネイビーのコートではないでしょうか。

安心感のあるネイビー、ジャストフィットでスタイルの良いネイビーコートは身を引き締めてくれます。

コシのあるウール生地は、毎日のアウターとしてピッタリの耐久性があり、

幅広く着用できるコートになっています。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2020年10月25日
オーダーコート | コートの素材

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