ダブルのスーツがカッコイイ
先日のブログでもご紹介しましたが、この時期はブラウンのスーツを着たくなります。
インナーは、薄手のハイゲージニットが丁度良い季節。
たまにはリラックスした着こなしをしたくなりますが、
ブラックのニットではちょっとカチッとして見えますでしょうか、、、。
秋は重ね着もできますし、いろんな着こなしを楽しみたいですね。
ダブルのスーツ
先日は、初めてオーダーいただきましたH様へのスーツのご納品。
ジャケットは久しぶりのダブル・ブレストでした。
ダブルはシングルと違って、身体を包み込むようにボタンを留める為、
フィット感がより重要になってきます。
ごまかしができませんので、サイズが合っていないと非常に目立ってしまいます。
キツイと持ち上がって見えてしまいますし、ゆとりがありすぎると妙に古臭くなってしまいます。
ですが、ジャストフィットのダブルはとてもカッコイイ。
クラシックでありながら、一味違うダブル、30代を超えたら一度は着てみたいと思いませんか?
シングルに比べ、手を出しにくいと感じる方も多いかもしれません。
ですが、ダブルブレストのデザインは個人的に大好きですし、
極端に威厳が出てしまったりということはありません。
オーダーいただいたH様のご着用の姿を見ていただきましょう。
いかがでしょうか?(写真が暗くて申し訳ありません)
柔らかい印象となるように、赤みのあるブラウンの生地を選択され、
ベーシックな6×2ボタンのダブルブレスト、
特殊なデザインはなくとも、ダブルだとやはりカッコイイ。
クラシックな着こなしを好まれるH様は、スラックスをサスペンダー仕様にしております。
内側にサスペンダー用のボタンを取り付け、クリップ式ではなくボタン式のサスペンダーで吊ります。
サスペンダーで吊ることのメリットはたくさんあり、360度どこからみても隙のないH様らしい姿を保つことができます。
ご納品時は大変お喜びいただき、こちらも思わず笑みがこぼれます。
次は夏用のスーツを・・・と、次回の構想もお持ちのようで、次はどんな素敵なオーダーをいただけるのか、
本当に楽しみでございます。
ダブルはジャケットとしても
スーツとしてお仕立てすることの多いダブルブレストですが、ジャケット単体としてもお仕立て可能です。
このようなキャメルカラーのダブルジャケットは、ホワイトフランネルのスラックスと相性抜群。
デニムにも合いますし、シングルのジャケットをいくつかお持ちであればぜひ挑戦したいただきたいところ。
包み込むからこそ、よりオーダーメイドの魅力が発揮され、驚きのフィット感をご体感いただけると思います。
ベストでも
それでも敷居が高く感じされる方には、ダブルブレストのベストもおすすめです。
シングルのジャケットの内側に、ダブルブレストのベスト。
このように、ベストだけでも存在感がありますよね。
ここ数年で広まってきたダブルブレストのベストですが、
ジャケットのようなピークドラペルだけでなく、ショールカラーの襟型が人気のデザインです。
スリーピースは何かと便利ですし、そこに少し遊びの感じられるショールカラーベストがあると、
着こなしの幅はずいぶんと違ってきます。
素材によってはこのように別のジャケットと合わせてもおしゃれ。
この時期であれば、シングルのベストに比べ単純に暖かいということもありますし、
ダブルブレストのベストに挑戦するにはもってこいです。
まとめ
ということで、ダブルブレストの魅力について語ってみました。
スーツにはカジュアルな服にはない、魔法の力が詰まっています。
ダブルブレストのスーツは、もしかしたらあなたに勇気を与えてくれる特別な服になるかもしれません。
ここぞ!という時、大勢の人の前に立つ時、おしゃれをしたいパーティーで、
自分がどんな姿でいたいのか、またはどんな姿でいるべきなのか。
ダブルブレスト、大人の特別な服にぴったりです。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2020年11月2日
スーツを仕立てたお客様 | オーダースーツのお客様
おすすめ記事
- 人はどうしてネクタイを巻くのか?勘違いは歴史をつくる日本ではクールビズという、ネクタイをしなくても良いとされる期間が生まれてすっかり定着…
- スーツのベストがあるメリット!着こなしや種類を解説ベストと聞くと、どんなイメージだろう? なんとなくしっかりしたイメージ? ベストの魅…
- アルスターコートとは実は大人気のコートだった ざっくりいうと、アルスターコートはこんなコート ■特徴 ・長い丈、ダブル ・アル…
- オーダースーツ生地 アリストンがナポリから到着!地中海からちょっとリッチな生地見本オーダーサロン ボットーネの松 甫(まつ はじめ)です。 ナポリから、アリストンのバ…
- 良いスーツって何だろう?オーダースーツ仕立屋の先輩から教わった話結論 目的が違う これはどういうことを言いたいのか、解説します。 仕立屋職人が言いた…
- ミットナイトブルーとは?黒より黒い生地を!ウィンザー公の無謀な注文1920年ごろのお話しです。 ウィンザー公は、ある色を考えました。 考えた、というよ…
- フェルト帽子の最高峰 ビーバーハットはボルサリーノ以外にもおすすめブランドがあったなぜ良い帽子を持つべきなのか? 顔を良く見せよう、変化をつけよう、と思った時にできる…
- キングスマン2 ゴールデンサークルのスーツ スタイルに学ぶ英国紳士とは表の顔は、ロンドンの高級テーラー。しかしその実態は、どの国にも属さない世界最強のスパ…
- タキシードのスタッドボタン(黒いボタン)は一体何のために付ける?タキシードを着る際に、当然ですがシャツを着ます。 あれ? シャツのボタンが黒い? 海…
- NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草の著者 安積陽子さんのトークショー安積陽子さんのNYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草のスペシャ…