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服好きな一日とタキシードオーダーと

シャツのネーム刺繍
「それはネームですか?」
邪道かもしれないが、私のシャツのカフには、Pinoとネーム刺繍されていた。
Pinoとは、イタリア語で松だ。

M氏は初めてボットーネへ訪れたが、
結婚式が決まり、すぐにオーダーでタキシードを作ることを決めた。
インターネットで探し、ボットーネに辿りつく。
そこで、ネイビーブルーのショールカラーのタキシードが目に飛び込んできた。

その印象が残っており、
式場の貸衣装室には足を運んでみたものの、
羽織ることすらしなかった。

こうしてボットーネに行く日が来た。
ヒアリングシートを書き終わると、コンシェルジュが出てくる、
「イメージしているものが、ありまして」
と告げる。

ショールカラータキシードだ。

念入りな採寸とフィッティング、
シャツのカフ回りは専用のカフスモデルがある。
左手首にそれを付けたとき、
「楽しい、ですねぇ」と。

普段はスーツを着ないのだが、
仕立てる時はここにしよう、
そう決めていてくださったのだそうだ。

小寺にそれをシェアしたら、
何も言わずこぼれそうな笑みになった。

オーダーサロンに向かう、
その瞬間から結婚式ははじまっているのだ。

「昨日、おとといと寝不足が続いて、
今日の打ち合わせ、大丈夫かと心配していたんですが、
楽しくて、楽しくて。」

服好きではないフィッターはいないと信じたいし、いないだろうが、
私はやはり服好きだ。
そういう服好きな人間の職業として、
服が好きな方に服を提供できる瞬間ほど嬉しいものはない。

打ち合わせをする、
その瞬間にフィッティングははじまっているのかもしれない。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2016年8月8日
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