夏の着こなしがパターン化している・・・
表参道を歩くと、いつもの土曜とは違った空気が流れていた。
結婚式に向かう前、ドレス姿の女性が久しぶり!と友人と落ち合うあの光景もないし、
それは8月のまっただなかの世間が夏季休暇の時の特有の空気なのだと思う。
そんなことも手伝ってか、
洗いざらいのシャツ・ジャケットに、ケアレーベルのデニムでカジュアルなトーンになった。
クレリックシャツを着たくなって、最近マイブームになってしまい、
ついつい手が伸びる、オフホワイトのマリネッラのタイ。
夏になったからだろうか、
どうも似たような着回しになっている。
一つ気に要ると、どうもそればかりになるらしく、
やはりこのマリネッラに手が伸びてしまう。
ヌバックのタッセルローファーが合う季節だ。
この日は同ジャケットに、コットンのイエローのボトム。
エアコンが効きすぎていたので、羽織っていたカーディガンをプロデューサー巻きにしたら、
差し色が効いた。
ウール&モヘアのジャケットは、本当に重宝。
ロンドンストライプ・シャツに、ブルックスブラザーズのトラッドなタイ。
白のコットンオーダーパンツは、裾幅16センチで、時々気ままにロールアップして履いている。
グレンチェックのスーツに、同じタイをコーディネート。
グレンチェックのスーツを着ると、大西基之先生が、
「僕にとっちゃぁ、グレンチェックなんて無地だから、就活スーツで着たっていいと思うんだけど、なんであんな黒くなっちゃったのかねぇ」と言っていたのを思い出す。
確かに慣れてくると無地みたいなものかもしれない、と思った。
孫にそう言い切れる恰好いい50歳でありたい、とも思った。
本当に寒くて、ジャケット+衿付きジレのスリーピースになった。
エアコンが発達した現代社会、
サロンはフィッティングをするために空調強めなのだった。
このくらい遊んでもいいかな、と今季作った鮮やかクレリックシャツも、気が付けばこの季節のお気に入り。
で、タイもマリネッラ。
このスーツは息子の入園式に向けて仕立てたスーツで、
式典なのに茶蝶貝のボタンで遊んだ、なかなか冒険の一着だ。
季節感を出しているという意味ではいっか。
クローゼットを見渡すと、どうやらあまり袖を通していない服が結構あった。
毎年やってくる、ワードロープ考察だ。
一通り観察して、さてどうしよう、秋冬は、となる。
服好きにはたまらない、オータムウインターがスタートなのだ。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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