【残念!】TOKIO 謝罪会見の服装はなぜ黒 喪服スーツなのか?城島茂氏、国分太一氏、松岡昌宏氏、長瀬智也氏、全員黒!
オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。
松はじめです。
4月26日に行われたTOKIOの山口達也氏の謝罪会見後、TOKIOのメンバーは5人で集まったといいます。
辞表を提出され、5月2日、TOKIOのメンバー4人が心境などについて会見を開いたわけです。
ところが、どうしても気になってしまうのが黒いスーツ!
黒スーツに黒ネクタイというスタイルは、謝罪や記者会見に最適な服装とはいえません。一体どうしてこのような服装になったのでしょう?
さて、細かな経緯や今後どうなる?という点はいろいろな意見があるところだと思うのだが、それはワイドショーに任せておくとして、どうしても気になってしまうのは黒スーツという服装である。
一体なぜ、山口達也氏の辞表提出に対しての緊急謝罪会見に、城島茂氏、国分太一氏、松岡昌宏氏、長瀬智也氏の4人のTOKIOメンバーは、揃いも揃って黒いスーツに白いシャツ、黒いネクタイだったのだろうか?
本来は黒スーツに黒ネクタイは、このシーンで選ぶ服装ではない。
一体何があったのだろうか?
私の仮説を述べてみたい。
そもそも黒はどんな時の服装?
まず、誤解があってはいけないので、なぜ黒スーツに黒ネクタイがおかしいのか?について説明したい。
スーツから幅を広げて考えてみよう。
黒い上下の服を着るというのは、
国際的には燕尾服とタキシードなる。
ここは日本だよ・・・と言われてしまうとそれはそうかもしれないのだが、
日本の文化は世界から注目されている部分もあるのだ。
なのに、服装はなぜそんなにおかしなことが?となってしまう。
黒いスーツを着て、黒いネクタイ。
これはお通夜の服装ではないか!という声が聞こえてきそうだ。
世界的には黒スーツは喪服でも着ない
喪服を表すほどのシーンだ、ということを表現したかったのだろうか?
なるほど、そこまで神妙な気持ちだ、と服装で伝えようとしていたのかもしれない。
だが、実はヨーロッパでは喪服といえど黒スーツは着ない事の方が多い。
私の先生である服飾評論家、出石尚三先生という方がいる。
先生は知人のフランス人の方とお話ししていて喪服の色について念のために確認したそうだが、喪服はチェコールグレーだ、ということだった。
また、国葬においても、ヨルダンの国王の国葬において、黒スーツだったのは日本の首相とアメリカ首相だけだった、とは故 落合正勝氏の著書にもある有名な話である。
つまり、
黒スーツ&黒ネクタイ自体、世界的にはおかしな光景なのだ。
なぜ謝罪のシーンで黒スーツを選んだのか?ケース1
ここからは日本の市場を考えた時のスタイリストの思考を考えてみよう。
仮に、世界的に黒スーツがおかしい!とわかっていたとする。
でも、今回は有名ジャニーズグループということで、きちんと畏まった格好をしている必要があった。
ネイビーやチャコールグレーがスタンダードだということは百も承知。
でも、日本全国津々浦々、あぁ、TOKIOは今しっかりとこの問題に向き合っているのだな!という雰囲気を服装で表現するとしたら?
こんな大事な場面でネイビーとは何事だ!
服がわからない国、日本ならばそんなクレームが飛んでくるかもしれない。
ケース2 承認を出す人が服を知らない
これが日本のメディア服装で、よくあることではないだろうか?
結局スタイリストが積極的に意見しても、OKを出す人間がキーとなる。
いやいや、この場合は黒でしょう・・・。
ネイビースーツ案は瞬く間にボツになったのだろう。
OKを出した人の周囲には、NOと言えない人間が固められていた。
いや、そうですよ!黒っすよ、ネイビーって何言ってるんでしょうね・・・。
という会話があったのだ。
たかだか服装で反論して出世の道が途絶えるのは嫌だろう。
西洋は、たかだかではない。
日本は、たかだか服装なのだと思う。
TOKIOのメンバーは指示された服を着たはずだ。
結局は、TOKIO、そして日本が恥を欠くことになっても、なかなか意見しづらいのだろう。
誠意を示すならばダークブルーのスーツが良かったのでは?
ネイビーには鎮静の効果もある。
今回のTOKIO問題で、事務所側は収束を図る必要があるはずだ。
ならば、ダークブルーのスーツではどうだろうか。
日本で言われるネイビーがそうで、その中でも濃い色が良いと思う。
公式な昼の場面で、真っ黒の上下は少々重いと思う。
喪服を通り越して、マフィアではないのだ。
まして映像は日本から世界にも伝わっていく部分だ。
世界的に奇異に映らなければ良いな・・・と思う。
TOKIO 緊急会見の服装についてまとめ
本来、黒スーツ&黒ネクタイは非常識な服装である。
それを日本国民に対しての謝罪のようなシーンで用いたTOKIO。
おそらくそれは2点の問題からだ。
・日本だからむしろ黒スーツの方が共感が得られると思った
・スタイリストは別の案を提案したが、上層部が服装ルールを知らなかった
どちらも十分にあり得ると思う。
実際に、ニュースキャスターに着てもらう服などもスタイリストが選ぶわけだが、服を提供する側も着てもらいたい服がある。
スタイリストは日本においてはそんなに強く意見できる立場ではない。
スポンサーにヘソを曲げられてしまっては元も子もないだろう。
だから、暗いニュースがメインになる日であろうと、キャスターが服装を戦略的に組もう!というのはどう考えても無理なのが日本の構造なのだ。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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