スーツに合う男性の帽子として持っておきたい中折れハット トナックのノーブルをかぶってみた
松はじめです。
スーツやジャケット、そしてコートスタイルのコーディネートでもう一つ合わせたいのが帽子。
かぶるだけであなたの個性が演出できる、魔法のアイテム。
そんな帽子の中で、万能なのが中折れタイプと呼ばれる帽子。ラビットファーフェルトのトナックというブランドの帽子がなかなか良いので紹介してみたいと思います。
秋冬のスーツ・ジャケットスタイルに合わせたい男性の帽子といえば、中折れハット。
まずご紹介するのは、私が実際にかぶっているTONAKのNOBLE(ノーブル)という中折れ帽子。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]スーツやジャケットスタイルはもちろん、ニットやシャツなどカジュアルなスタイルにも合う、万能な帽子です。いや、これは本当に重宝しますね。 [/speech_bubble]
秋冬のスーツやジャケットに合わせるハットとしてまず揃えておきたいのがブラックのフェルトハット。
ラビットフェルトで、クラウンやブリムとブリムエッジ、そしてリボンも黒で統一されている。これがシックでとても良い。
帽子のフェルトも様々
フェルトにはウールフェルトと、ファーフェルトがある。
どちらかといえばウールフェルトが中級品で、ファーフェルトは高級品だ。
ファーフェルトには、ヘアといってウサギ毛と、ビーバーの2つがある。ウサギ毛はしなやかでハリがある。
トナックのノーブルは毛足を短くカットし、起毛させずヤスリやサンドペーパーで磨いて毛羽立たせたプレーンファーフェルトという種類で作られていて、毛足の短い滑らかな風合いだ。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]触れた時に心躍りました。良い帽子は触れただけで違いがわかります。[/speech_bubble]
バランスの良いブリム(つば)
ブリム(つば)の長さは6.5センチとバランスが良い。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]パイピング加工されたブリムエッジが特徴的なんですが、これは手間がかかっていますね。 [/speech_bubble]
中折れ帽はどうして中が折れている?
クラウンにはセンタークリースが入っている。
中折れ帽の形は、1864年に生まれたといわれている。
イタリアの代議士ロッビアは、労働争議でヒートアップした人たちからステッキで頭を叩かれた。その時に帽子の中心が写真のように折れてしまったそうだ。
それ以降、ロッビアはこの折れた帽子をかぶり続け、
「見ろ!わしは殴られながらも真剣に政治に関わっているぞ、この帽子を見ればわかるだろう!」といわんばかりに、堂々と街を歩いた。
これが中折れ帽のスタートといわれている。
あの洒落者エドワード7世も愛した帽子で、数々のファッショニスタが愛用するのが中折れ帽だ。
帽子の内側は、赤いライナーにトナックの刻印があしらわれている。
とても高品質な帽子ながら、こちらはチェコから直輸入しているということで、イタリアのボルサリーノなどに比べても随分とリーズナブル。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]早速かぶって、鏡の前に立つと、新しい自分の顔がそこに![/speech_bubble]
公式ウェブサイト
トナックのノーブルのコーディネート
スーツスタイルにはトナックのノーブルがよく似合う。まさに基本形の帽子。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]帽子の種類を増やすのも良いんですが、この基本の中折れハットは洋服の種類を問いません。
かぶるだけで個性が引き出されるので、中折れハットを季節の素材ごとに揃えるとオシャレですよ。[/speech_bubble]
ジャケットスタイルにも。
黒のバッグ、黒の靴との相性はもちろん、茶系のコーディネートでも黒があると引き締まる。
冬本番には、カシミアやメルトンのコートに、中折れハットを合わせたい。
私はとにかくクセ毛で、ちょっと湿気があるといくらセットしても、目的地についたらもう台無し・・・髪がまとまらないし、何とかならないだろうか。パーマをかけてみたり、いろいろとやってはみたがしっくりこなかった。
そんなある日、帽子をかぶろう!と思い立った。
最初はどうも見慣れなかったようで、似合わないな・・と思ったものだが、かぶっている内に自然と馴染んでくるから不思議だ。今では「よく帽子をかぶってますよね?」と言われることがある。
帽子は頭、顔の形をよりよく見せてあなたの魅力を引き出す。
さらに、自分のキャラクターも作れるという魔法のアイテムなのだ。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]顔周りの印象は、メガネ、髪やヒゲ、そして帽子。かぶるだけで個性が発揮できて、出かけるのが楽しみになります。 [/speech_bubble]
まとめ
春、夏、秋、冬、季節に合った素材の、中折れハットを持つ。
中折れは帽子の基本形、スーツやジャケットとも相性抜群。
またセーターやコートといったアイテムとも見事に調和する。
中でも今回ご紹介したTONAKのNOBLE(ノーブル)は、万能。エッジの処理にまで気が配られており、高級品といわれるラビットファー。
それでいて価格もボルサリーノなどに比べて随分と購入しやすい。
秋冬は素敵な帽子があるともっと楽しくなりそう。
無料で試着できるサービスがある
トナックを購入する場合、信頼できる正規店で買いたい、このお店で購入できる。
ウェブで購入ができて、時々百貨店などで催しをやっていることはあるそうだが、実際の店舗はない。
購入して、もし、サイズが合わなかったら・・・
と思うのが靴や帽子などのネットショップだと思う。
私も最初はそう思ったのだが、こちらは30日無料試着サービスといって、届いてもし自分に合わなかった場合、交換してもらうことができる。
中折れハットは揃えておきたい
帽子が似合わない人はいない、私はそう思う。
かぶるだけで洒落て見える、魔法のアイテムである。
スーツやジャケットにプラス1、帽子をコーディネートしてみたい。旅行にもぴったりだ。
トナックは秋冬物が9月に入荷するそうで、日々在庫が少なくなっていくとのことなので、中折れハットの購入を検討している方は早めに、時谷堂のウェブサイトから購入してみてほしい。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2018年9月16日
ファッションアイテム | ハット
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