トレンチコートの由来は?塹壕?軍用に開発されたコートの歴史
松はじめです。
拙著、リセット仕事服がお陰様で大変好評です。
コロナとともに変わった服装、どうしたらオシャレに魅せられるか?手持ちのアイテムに何を、どこで足せば良いのか?
読むだけでわかる・できる、そんな一冊になっています。
ぜひ購入して読んでみてください。
彼氏、旦那様へのプレゼントにも喜ばれますよ。
先日、某雑誌よりトレンチコートについての取材を受けました。
トレンチコートは、メンズもレディースもおしゃれなコートですよね。
一体どんな歴史で誕生したコートなのでしょう?
トレンチを意味する、塹壕(ざんごう)とは、何なのでしょう?
軍用のコートが、なぜ街で着るコートになったのでしょう?
本日は、私の服飾史においての大先生であられる、
出石尚三先生にお伺いした話を交え、
実際の資料も交えて解説いたします。
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トレンチコートは誰でも知ってるんじゃないかな?
男性だけでなく、女性も、幼稚園の制服のレインコートにもトレンチが採用されています。
日本ももちろんですが、アメリカもフランスもトレンチコートを着ています。
もともとトレンチコートは英語、フランスでもトレンチコートと呼ばれます。
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ベルトをキュッと締め、衿を立てて。男性も女性も、雨の日も晴れの日も。みなさんも1着持っているのではないでしょうか?
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]しかし、何年にどんな風に生まれたのか?についてはあまり知られていないミステリアスなコートなのです。 [/speech_bubble]
トレンチコートの歴史には防水布開発メーカーが関わっていた
まず、トレンチコートには防水機能・防水の布が関係しています。
ゴム引きコートのブランドで、マッキントッシュをご存知でしょうか?
洋服のブランドになっていますが、実は生地の名前なのです。
まず、時系列でトレンチコートを追っていきますと、
防水布を開発するところからスタートします。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]まずは、チャールズマッキントッシュという方の発明に始まります。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
チャールズマッキントッシュというスコットランドの人が、
1822年にインディアンラバークロスというのを発明するんです。
ゴムといっても現代で考えるゴムじゃなく、コールタールのようなネバネバしたものです。
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[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]出石先生の想像では、チャールズマッキントッシュは、何かを発明しようとして、失敗に失敗を繰り返した。そうしてついにはコールタールのような、ネバネバっとした大失敗作ができてしまったんじゃないか?と。[/speech_bubble]
でも、このネバネバ何かに使えないだろうか・・・
もしや、生地の裏に塗ったら、水を弾くんじゃないか!?
こうして、1822年、防水の生地ができました。
トレンチコート用生地 ゴム引きコートの問題
ゴム引きの、撥水生地が完成しましたが、
ところが、とんでもない欠点があったのです。
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ゴムの性質が今と昔とまったく違っておりまして、大欠点があったんです。
臭いなんです。
人間が着て、雨に打たれた・・・
するととても臭いんです!
雨に濡れないのは理解できる、、しかし、この臭いはたまらんではないか!!
臭いをなんとか解消したい・・
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ということで、
今度はトレンチコートの防水布に関わる、臭い問題に立ち上がった方がいます。
ジョンエマリーという方が、リージェントストリート100番地にある、バックスという仕立て屋を買い取って、早速新しい防水布の開発にとりかかりました。
後のトレンチコート生地 進化した防水布 アクアスキュータム
ジョンエマリーによって1823年、ある防水布が完成しました。
その名はアクアスキュータム。
アクアとは、ラテン語で水、スキュータムは盾、つまり水に対しての盾。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]アクアスキュータムも生地の名前で、その名前の意味から推測できる通り、防水布です。あのバーバリーよりも一足早く、ゴム引きではない防水布の完成させました。[/speech_bubble]
こうして、トレンチコートが世の中に出てくる以前から、こぞって防水についての研究がなされていました。
ブランドのマッキントッシュが、レインコートを発表するのもさらに後の時代です。
コットンのレインコート マッキントッシュ
イングランドのマンチェスターという場所は、と綿(コットン)で有名です。
トーマスハンコックという人は、この綿でレインコートを作ったらどうだろうか?と考えます。
レインコートの名前はどうしよう?
それならば、防水布を作ったチャールズマッキントッシュ氏の名前を借りて、
(おそらく本人の許可をとり、今の言葉でいうとライセンス契約のようなものでしょう)
チャールズマッキントッシュ・カンパニーを設立します。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]スコットランドのチャールズマッキントッシュへの尊敬の念を込めて、裏地はタータンにしたようです。今でも、裏地を見れば署名のように、チェックが登場します。[/speech_bubble]
ちなみに、タータンチェックと呼んだりしますが、実は、タータンと呼びます。
このタータンにも隠れた歴史が・・・
さて、防水生地はまだ完璧ではありません。
まだまだまだ欠点がありました。
通気性がないため、蒸れるのです。
そこで、ジョンスパイルという人が、
1851年にメタルアイレット(ハト目・靴に紐を通すところについている金属の、ハト目)を発明して特許取っていますが、マッキントッシュはレインコートに応用します。
ついに、通気性が良い夢のレインコートが完成しました。
トレンチコートというと、ギャバジンという、生地の用語を聞いたことはありませんか?
この、ギャバジンもとても深い歴史があるんです。
こちらで詳しく解説しています。
トレンチコートのトレンチは塹壕(ざんごう)?トレンチ作戦の歴史
ここから、いよいよメインのトレンチコートが歴史の中で、軍用コートとして開発されていきます。
1890年代、イギリスではボーア戦争が勃発します。
この戦いは、それ以前までの戦い方とは随分と変わってしまいました。
スパッと刀で斬り合う肉弾戦から、バンバンと鉄砲による打ち合いの戦いになったのです。
そりゃあ戦いは全く別のルールになりました、
それまで手を使ってはいけなかったサッカーで手を使ってよし!となるくらいの変化、ポケベルからスマホくらいの変化といっても良いでしょう。
とにかく、鉄砲での打ち合いになりました。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]そこで、ある作戦が練られたのですね、そう、トレンチ作戦。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
これじゃたまらん、どこから鉄砲の玉が来るかわからん!
ということで、考えられたのが、トレンチ作戦です。
トレンチとは、溝のことです、大地を掘るだけ。
とても長いトレンチもありました、簡単なものもありました、
とにかく溝を自分の背丈ほど掘るんです。
そこから頭だけを出して戦う。
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こうして、溝に隠れながら戦えば鉄砲を避けることができるようになります。
トレンチ作戦で大問題発生
そして相手を狙いバンバンバン・・撃つ、撃つ、撃つ。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]でも、このトレンチ作戦には大きな欠点があったんですよね、出石先生。何に困ったのでしょう?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
トレンチでの戦闘で何が困ったかというと、泥対策が困るんです。
溝は掘るけれど、排水の用意がない・・・。
雨が降ると泥んこ!
だから泥との戦いなんです、兵士が疲弊する。
これでは困る・・・
そこで、英国陸軍を統括する組織・ウォーオフィスもテクニックは持っていない。
そこで、アクアスキュータムやバーバリーなど、戦争につかう道具をウォーオフィスに納めているメーカーに協力を頼んだのでしょう。
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泥んこ・・・
雨が降っただけで大変なことになる。
排水されない溝なのだから、それは当然といえば当然です。
でも、こんな台風が直撃して大打撃を受けているような日々を過ごす兵士たちに、何か改善策はないものか。
防水機能の備わった、それも泥水にも難なく対応できる、軍服をも汚さない画期的な服はできないか!
こうしてお声はかかりました。
メーカーももちろん、うまくいけばうん何万着の受注が・・ドバッと見込める。
第一次大戦、バーバリーだけでも150万着のコートを軍に納めたという記録があるといいます。
そして、開発した服は実際の戦闘で使ってもらい、そうか、袖を長くして織り込んで、キュッと締めたらどうだろうか!などと研究することもできるわけです。
とはいえ、当時のトレンチコートの資料は少ないのが現状です。
それは、やはり軍の機密だったのでしょうか?。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
戦車のことをタンクって呼びます。水槽の意味です。
あれは英国軍が秘密裏に戦車を開発していた時に見られて、
「あぁ、あれは戦地に水を運ぶもので、タンク(水槽)なんですよ。」と。
そのくらい、なるべく言わなくてもいいことは言わないでおこうってのがあったと思います。
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トレンチコートは軍用コートですから、いろいろと秘密に進められていたのでしょう。
軍用トレンチコートはいつ誕生した?
トレンチコートは極秘開発をされたため、いつ、どうやってできたのかよくわかっていないということがわかります。
辞書;OED(オックスフォードディストナリー)のトレンチコートの項目には、
1916年8月16日の手紙の中にトレンチコートが出てくる、それが最初である。
手紙は、ウィルフレッドオーエンという、軍人であり詩人がおそらく家族に送ったこんな内容です。
「この間とても雨が降った。
部下は、骨の芯まで濡れた。
私はトレンチコートを着ていたので濡れなかった。」
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]でも、それよりも前にどうやらトレンチコートは広まっていたのです。[/speech_bubble]
仕立て屋が読む雑誌で紹介されたトレンチコート
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
1915年、ウェストエンドガゼットオクトーバーというテーラー専門雑誌(仕立て屋が読む雑誌)に型紙付きで3ページから4ページに渡りトレンチコートについて書いてあります。
トレンチ、というところ「”」で囲っていますよね、1915年では新しい言葉だよ、という解釈に思えるんです。
1915年にはトレンチというのがあった。
どうしてテーラー専門誌に載せたかというと、お客様がトレンチを作って欲しい、と来るかもしれないからです。
雑誌よりますと、基本的には今のトレンチと変わりありませんね、エポーレットは付いているけどセットインになっています。今はラグランだけど、これはラグランではない。文章によれば、ラグランか、セットインか、という話も出ています。
テーラーの中にはラグランで作る人もいるけれど、本当はセットインの方が良かろうと思う。
(ただし、セットインという言葉ではなく、サーユラーアームホールと。
切りポケットではなくパッチアンドフラップ。こういうポケットのことをベローズポケットといいます、マチがあって、物をいっぱい入れると広がります。
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実用重視、機能性満点のトレンチコート、それは後に大人気になっていきます。
その後、世界的なヒットとなります。
そんなトレンチコート、オーダーしたい!というお客を見越して、いち早く仕立て屋が読む雑誌に型紙まで付いて説明がされていたというわけです。
これが1915年のことです。
トレンチコートの袖が驚くほど長かった理由
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]そして、驚くほど袖が長い・・・。一体なぜ?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
ウインドウカフ(wind cuff)
(雑誌には)袖を通常よりも16センチくらい長くしなさい、とあります??
で、それに対する説明は出ていません。
ですが、どういうことかといいますと、軍服の上に、トレンチコートを着ます。長い袖を織り込むんです、一枚。織り込んでで、上着の袖を包むんです、包んだ上にストラップ締めるんです。これでどんな大雨がこようとも上着の袖は濡れないんです。
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私たちが現代で、あぁ、雨が降ってきたから傘をさそうか、というそういう状況ではないわけです。
泥跳ねがすごいところで命がけで戦わなきゃいけない。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]でもそういうときでも軍服は汚したくはない事情もあったんですね?[/speech_bubble]
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第一次大戦、過酷な状況でも上官の服装チェックがありました。何だそのボタンの掛け方は!!なんだその汚れはっ!!
服装チェックをして指摘する。
戦争だから、、と言い訳できない。どんな状況でもきちんとした身なりをしていないといけなかったわけです。
トレンチコートの欠点
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
インターライニング(inter lining)
保温のための中綿。トレンチコートの唯一の欠点は寒さに弱いことです。
暴風雨には強い、でもマイナス何度となるととても寒い。
そこで、まず例外なく着脱式のインターライニングがありました、保温のためです。
多かったのはブランケットラウンド。今でもあるじゃないですか、取り外しできる、一番手頃なのがブランケットラインド。
シープ付きのライニングが一番高いのです。
オイル・シルクというのもありました。シルクに、ワックスを塗って防水性を高めるんです。昔はよくあったんです、薄い絹に油を染み込ませて。毛皮、モヘアなどもありますよ、一回オイルシルクで包むんです。
仮に水が表地を越えても中の保温の芯は濡れないで済みます。
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保温性がある生地を、シルクで包んでいます。
それも、オイルシルクになっています。
戦争で、コートは濡れたとして、保温の裏地も濡れた、軍服も濡らしたくないけど、すぐ裏にあるライナー、これも濡らしたくないということだったのです。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”7Q6A8822_result3.jpg” name=”松はじめ” ]1910年代トレンチコートは、こんなにも念入りに作られていたんだなと見えてきますね。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
英国陸軍を統括する組織・ウォーオフィスの中でトレンチコートが完成したのは、1912年ごろではないでしょうか。
どこにも書いていませんが、調べたところ、トレンチコートらしきものが完成したのは、1912年ごろだろうと思います。
そして1915年以降は、解禁されてるんです。
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トレンチコートは世界に広がる
とても優れているだけではなくて、かっこいいトレンチコートでしたので、あっという間に世界中に広がっていきました。
アメリカも注目しましたし、フランスも、ドイツも注目しました。
メイドインイングランド(英国製)が、あっという間に世界に広がっていきました。
そのことの証明がこちらです。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
1-3 PLACE、A.A.TUNMERというのは、イギリスの軍曹品の会社です。
パリに支店を出しました。
1918年のザ・スターアンドストライプミリタリー新聞に出ている広告なんです。
イギリスの会社はトレンチコートを売るために支店を出した。
それほどパリで注目された。
185フラン、相当高価だったと思います。
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[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
トレンチモデルオーバーコート、ギターマンブラザーズ、アメリカの会社でこういうものを。
毛皮でしょう。
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1917年、10月27日の資料ということですが、とても早い段階でアメリカでもトレンチコートが流行りました。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
イギリス、1918年、フレッシャーアンドグレニーという軍曹品専門とする会社。
ここで面白いのは、レッグバッグって出てるんですね。
裏地が着脱式で、夜寝る時に足元包むんですよ。そういう保温のための工夫がなされている。
当時全て英国ではオーダーメイドでありますから、共地でフード作ってくれとか、ファーライニングとか、裏はビキューナーだよ、とかいくらでもできたんです。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
もう一つはウィメンズ(女性用)。
第一次大戦にナースですから、看護婦が着た制服です。
彼女たちのニックネームは、(戦争で負傷する、ベッドで寝てる、看護婦が見回りにきて、傷付いた人を励ますため、ドーナツを置いて)ドーナツドーリー。
ドーナツドーリーが戦場で着たのがトレンチコートでした。
すぐに、こういう風に採用されました。英国内はもとより、海外でも反応があった。そのくらい優れていたのです。
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今でこそ当たり前のようにレディースにもトレンチコートがありますが、もともと戦場で活躍する看護婦が、トレンチコートを着ていたのです。
そのような経緯もあって、レディース用としても販売されていったと考えられます。
[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”izuishi.jpg” name=”出石 尚三 先生” ]
バーバリーのタイロッケンというコートであります。
トレンチコートの研究所に必ずのっている、前進にタイロッケンというのがあって、進歩しました。
タイロッケンは造語です。[/speech_bubble]
こちらが、おそらくトレンチコートの原型、トレンチコートの元になっているコートでしょう。
名前がタイロッケンというコートです。
もしかしたら、トレンチコートという名前ではなく、タイロッケンコート、という名前になっていたかもしれません。
もちろん泥対策の塹壕(ざんごう)用コートから、結果トレンチコートして広がっていったわけですが、、、。
他にも色んなかっこいいコートがあります。
こちらもぜひご覧ください。
チェスターコートも、とても人気のコートですよね。
こちらも、歴史のあるコートです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
トレンチコートは、単にかっこいいコートということで開発されたものではないことがお分かりになったかと思います。
もともとは防水生地の開発に始まって、戦争の際の塹壕(ざんごう)の泥対策として開発された、実用のコートです。
とはいえ、とてもかっこいいコートですから、瞬く間に世界中で流行りました。
現代でも単なるおしゃれコートではなく、あなたのビジネスという戦場で、トレンチコートが守ってくれるかもしれません。
トレンチコートはベルトでくるっと巻くコートであるのも、防寒やいろいろなものを引っ掛けたりするのに便利だったこともあって、ついているディテールですが、ディテールにも色々な意味があります。
こんなところにも思いを馳せながらトレンチコートを着ると、何気ない日常がもっと楽しくなりそうですね。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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