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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

ネイビーのポロコート|ビジネスにも使えるモダンなコート

オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。

本日は以前オーダーをいただいておりましたポロコートをご紹介いたします。

イギリスで、ポロ競技の選手が待ち時間に着用していたというこのコート。

正式には素材はキャメルを用いるのですが、実用性も高いネイビーウールメルトンのポロコートもなかなか素敵です。

さて、詳しく見ていきましょう。

この記事の目次

ネイビーのポロコートのコーディネート

ポロコートといえば、キャメルです。

キャメルは色のことではなく、素材としてのキャメル、つまりラクダ毛のこと。

トレンチコートにはコットン・ギャバジン、とイメージとして定着しているコートがいくつかありますが。ポロコートものその一つです。

しかし、キャメルヘアーの生地はカシミアと並ぶ高級素材でもありますので、もう少し一般着用しやすい素材がいい、というご要望も実際多くございます。

こちらのオーダーいただいたネイビーのポロコートは、ウール・メルトンを使用しています。

キャメルカラーの場合はコーディネートも気を使わなければなりませんが、ネイビースーツ、グレースーツなどビジネススタイルにただ羽織るだけで完成するのもネイビーの良いところですね。

個人的にもネイビーコートは何着合っても良いなと感じます。

万能でモダン、そんなネイビーのポロコート、今回は早速ブラウンのタイとストールを合わせて撮影してみました。

ネイビーのコートならブラウンやボルドーのストールとも相性抜群。

イタリアらしいコーディネート、アズーロ・エ・マローネです。

ディープブルーに見えるネイビー

日陰ではディープブルーに見えます。

日中の太陽光の元ではネイビーブルーに、夕刻を過ぎるとぐっと重厚さが増すディープブルーになる様々な表情を持つネイビーポロコートです。

ネイビーを含むブルーとは海や空の色、眺めているだけでホッとするのは、そういった自然を感じた時に感覚に近いでしょう。

また落ち着きや信頼、誠実さを表すことから、軍服や制服として採用されているケースも多いです。

つまり、失敗がない、鉄板の色、重厚感も醸せるから、お仕立てしてから何年たっても飽きることなく長く着れます。

また息子様に引き継いでも、嫌がられることもないでしょうね。

ポロコートといえどもキャメルではカジュアル感が強い、軽やかすぎる、と感じる方はネイビーのポロコートの方がしっくりくるでしょう。

本格ポロコートの仕様 フレームドパッチやターンナップカフ

ポロコートの特徴の1つにフレームドパッチというポケットがあります。

アウトポケットのような大きなパッチポケットがつけられているのですが、フラップがあるのがこのポロコートならではなんです。

制作は大変なのですが、かっこいいですね。

そして、袖は折り返されています。

こちらは、ターンナップカフと呼びます。

背中なんですが、アクションプリーツという、ちょっとくたっとしていますが、こちらは見た目も美しいんですが、実は運動量が確保されていて抜群の着心地です。

着てみると、驚くくらい動きやすい。

だから、疲れませんし、車のハンドルも握れます(コートは脱ぎますがね・・)

そして背にはベルトがあります。

トレンチコートのようなコートは、背ベルトではなく腰にくるりと巻くベルトが採用されているのですが、これはやや大きめのシルエットのコートを、きゅっと締めるというもの。

こちらはバック部分に、ボタンがあって背中のゆとりをキュッと絞ってうまく押さえているんです。

機能面ということもありますが、ベルトがあるとウエスト位置を示せますから、背が高く見えます。

後から見た時のドレープ感も美しく、これはポロコートにしか出せない優雅な雰囲気です。

ところで、コートは歴史的に見てもいろいろなシルエットのものがあります。

日本とはそもそも気候が違って寒冷なヨーロッパで、暖房もなかった時代にはコートの上にコートを着る、というようなこともあったのです。

コートの上にコートを羽織るのですから、コートの上のコートは非常に大きくて長い。

そういうコートもあれば、コート単体で着用するコートもあるのです。

こうしてややタイトなコートにスイッチした時に、背中だけで調整できる背ベルトが登場したのでした。

ベントは、インバーテッドプリーツといいます。

スーツのセンターベントみたいに、切れ目があるわけではないんです。

こんな風に、ボタン留めされています。

だから、やっぱり座りやすいですし、とにかく着やすいというのも私も大好きなポイントです。

襟を立てて着用したいポロコート

このアルスターコートのような衿がポロコートの顔といえます。

ダブルのチェスターコートに比べて上衿が大きく、迫力のある見た目をしていますね。

ポロコートは前合わせがダブルになっています。

ということは・・・はい、もちろんダブルのコートですと、衿を立てて歩くのも良いですよ。

というのも、そもそも衿を立てて歩くというのは防寒なのです。首元を覆い、1月のつんとくる寒い風から守ってくれます。

また、男性的で、寒い時にえりを立てて首をすくめて足早に歩く姿って、なんだかロマンがありませんか?(私だけ?)

ポロコートは、衿を立てるために、衿裏は、スーツの衿裏のようなカラークロスではなくて、共地(同じ生地)で贅沢に誂えています。

たまにコートの襟を立てていても、裏側がカラークロスだとちょっと気が抜けた雰囲気になってしまいます。

こういった部分まで拘れるのはオーダーメイドのひとつのメリットだと言えますね。

スタイルの良いコートに自分が入る

コートは、防寒という目的はもちろんあるが、手土産のお菓子が包まれているラッピングのような役割もあると私は思うんです。

単に防寒なら、ダウンとか、いろいろなアウターがあるでしょう。

でも、スーツやジャケットスタイルのアウターとして、ポロコートなどのコートをまとう。

コートを脱ぐと、また1つジャケットやスーツが登場するという意外性のためにも、コートというラッピングで自分を包装するのです。

構築的な、スタイルの良いコートに自分を入れて、ストールなどの巻物も足して颯爽と歩きたいですね。

ということで、いよいよ冬のご準備はお早めに。

さて、明日は何着よう?

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2024年8月23日
ファッションアイテム | オーダーコート

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