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スーツのディテール

【楽ちんで綺麗】イージーパンツ(ジョガーパンツ)でセットアップを

イージーパンツ・セットアップ

先日お客様にご納品させていただいたセットアップスーツは、これまでの一般的なテーラードのスーツとは少し経路の違うものでした。

リクエストいただいたイージーパンツ(詳しくは後述)、軽い仕立てのアンコンジャケットは、まさに今の時代に求められる「楽な着心地のスーツ」です。

楽なのにきちんとして見えて、革靴に合わせても、スニーカーで合わせても違和感のないような、守備範囲の広いセットアップでもあります。

本日はそんなイージーパンツ・セットアップをご紹介させていただきます。

ウエストシャーリング仕様のイージーパンツ

スーツのスラックスがどこか堅苦しさを感じることのひとつにウエストの締め付け具合が強いということがあると思います。

これまでは当たり前だったので気にもしませんでしたが、服装がどんどんカジュアル化しつつある中で、ウエスト部分にゴムを入れることで伸縮性を持たせ、まるでジャージのパンツのような快適さのあるものが増えてきました。

「スラックスにベルト」と「ウエストゴム仕様」を着心地の「楽さ」で比べたら一目瞭然ですよね。

そうした現代のニーズに合わせて、いわゆるイタリアのスーツ系ブランドを中心にウエストゴム仕様=ウエストシャーリング仕様のスラックスが打ち出されるようになってきました。

ウエストシャーリング仕様とはいえ、見た目はスラックスと変わらないのですから、これが多くのビジネスマンにヒットして今では定番商品となっているブランドもありますね。

このような仕様のスラックスを総称してイージーパンツと呼ばれ、快適な着用感を味わえるイージーパンツは、腰周りに適度なゆとりをもたせ、緩やかにテーパードしたシルエットと相性が抜群。

座り仕事の多いビジネスマン、外回りの多いアクティブな営業マンの方など、様々なビジネススタイルに適応できるのです。

イージーパンツをオーダーで

ここ最近の円安の影響もあってか、かつては2万円台で購入できたイタリアブランドのイージーパンツも、今では4万円台が当たり前になってきました。

既製品のイージーパンツで4万円、、、少し割高感があることも否めないかな?という感じでしょうか?

そうなるとオーダーにも目を向ける人も多い訳です。

実際3万円台からオーダースラックス(イージーパンツ)のお仕立ては可能ですし、余程高級な素材を選ばない限り4万円台でも十分収まる価格感で多くの生地から選択いただくことも可能です。

もちろん生地選択の豊富さだけでなく、既製品のような最大公約数的なサイズ感ではなく、あなたに一番マッチした着心地とシルエットを追求することができます。

そこはこれまでのオーダースーツ、オーダースラックスとなんら変わらぬ部分で、単にウエストに伸縮を持たせたというだけですから、本当の意味でかゆいところに手の届スラックスが手に入る訳です。

ストレッチ性の高い生地

オーダーのメリットといえば生地選択の豊富さが挙げられますが、せっかくイージーパンツを仕立てるのであれば「ストレッチ性」の高い生地をお勧めします。

数年前までのストレッチ生地と言えば、ポリウレタン・ポリウレタンが単に入っただけの、いうなれば粗悪な(笑)ものが大半を占めていましたが、今ではイタリア生地ブランドを中心に多岐に渡るストレッチ生地が打ち出されています。

REDA、CANONICO、LoroPiana、ZEGNAなどなど、どのブランドも毎シーズンのコレクションに入っておりますので、世界的にも需要が高まっているのだと思います。

ビジネスをメインに着用するのであれば、ウールをベースに若干のストレッチ性を持たせたキレイ目な生地を、プライベート着用であれば、コットンベースのいわゆるジャージー生地なんかも選択肢に入ってくると思います。

ジャージ―生地も目覚ましい進化を遂げておりますので、セレクトショップにあるような安価な物をイメージされている方はきっと驚くと思います。

季節感があり、おしゃれで、高級感があり、それでいて快適、これが今のジャージー生地なんです。

(余談ですが、ロロピアーナやゼニアのジャージー生地は本当に高級感があるのですが、それぞれの実店舗でセットアップを購入すると3桁に近い金額になるのですから驚きです、、、。)

ジャケットは一枚仕立ての軽量モデルを

「着心地はまるでカーディガン。」

今、イージーパンツに合わせるジャケット(セットアップのジャケット)はライトな着心地のジャケット以外には考えられません。

ライトウエイトの生地を用いれば、さらにその軽やかさを表現できます。

このように、片手で持てばクタッとします。

柔らかい仕立ての雰囲気が伝わりますでしょうか?

「着ている感覚がない」とはまさにこのこと!というくらい、本当に軽いんです。

アンコン仕立ての軽やかな仕立てをベースにしながらも品良く見えるのは、入念なフィッティング、洗練されたパターン、熟練の職人によるアイロンワークのたまものです。

身頃の裏側は「大身返し」といって、裏側まで表地が続いております。

これは副資材を省いた軽やかな仕立てでありながらも、型崩れを防ぐために必要なもの。

このように、裏地すらほとんど使用しておりません。

袖裏は省くこともできますが、やはり滑りが良い方が着心地が良くなりますので、袖裏は付けておくことをおすすめしております。

勿論、肩パッドも入っておりません。

こうしたジャケットが一枚あると、あらゆるシーンで重宝しますよ。

みなさんもイージーパンツ・セットアップ、お手元に一着いかがでしょうか?

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2024年8月16日
オーダースーツ | スーツのディテール

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