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夏ジャケットを愉しむ

夏は少しくらい非日常な服でもいいと思っています。

Tシャツで過ごすのが一般的な夏にあえてジャケットを着るのですから、自分の好みを全面に押し出して「ちょっとやりすぎたかな?」と思うくらいで丁度いいんです。

気温が落ち着く日には「おっ!今日はジャケットが着れそうだ!」とワクワクするはず。

春・夏用の生地はイタリア産ブランドを中心に、うっとりするほどに鮮やかな色味、目に焼き付くインパクト大の柄など、「ちょっとやり過ぎじゃないか?笑」と思ってしまう生地が多数ラインナップされています。

でも気温が上がってくると、意外と簡単に受け入れたれるから不思議。

ホーランド&シャリーと言えば、英国を代表する高級生地ブランド。

ハリソンズ・オブ・エジンバラなどの他の英国生地ブランドは「質実剛健」な生地が目立つのですが、ホーランド&シャリー社はまるでイタリア生地のように、様々な明るい雰囲気の生地がラインナップされています。

こちらは、薄手の平織りでウール100%の生地。

サラサラした触り心地ですから、軽いカーディガンを羽織るような感覚で春から夏の終わりにかけて活躍すること間違いなし。

海辺でショーツの上から羽織る、なんて粋な着方も楽しめることでしょう。

芯無しで柔らかな仕立てのジャケット。

クラシックを大切に、着丈はやや長めに設計するのがS様のいつもの仕様です。

カジュアルジャケットだからといって、安易にお尻丸出し着丈短めではファストファッションと同レベルです。

合わせる他のアイテム、生地の雰囲気などはもちろん加味しながらも、クラシックの基本は外さないことがビスポーク・ジャケットの持ち味でもあります。

「おぉ~、結構派手だねえ!!笑」

と少しだけ驚かれていたS様ですが、この日はゴルフ帰りにお立ち寄りいただきました。

やや日焼けした肌に、白と黒のコントラストが効いたジャケット。

全く派手には思えませんでしたよ、S様!

まさにゴルフ時にもぴったりではありませんか!

ジャケットが主役級のインパクトがあることは間違いありませんから、その他のアイテムはモノトーンや淡いブルーなどの控えめなものと合わせて引き立たせてあげて下さい。

時々お客様からオーダーいただいたスーツやジャケットに刺激を受け、似た雰囲気のものが欲しくなってしまう症状が出てしまうのですが…このジャケットも、今ソワソワしています。

今年は夏にも出かけたいですからね!

こんな一着があれば休日も楽しく過ごせそうです。

一方で、「スーツは堅実なスタイルに限る」と思っています。

今回も常連のO様よりダークネイビーのスリーピース・スーツをオーダーいただきました。

普通のデザインに、細身のお身体に程よくフィットしたウエストの絞り、そんな飾り気のないスーツこそ着用者自身を輝かせることのできる本物のスーツになります。

いつもグレンロイヤルのトートバッグをお持ちのO様、このネイビースーツにも是非合わせていただき、O様らしく着こなしてください。

生地はゼニアのトラベラー。

定番であり、シワにも強く実用性も申し分ない使い勝手の良い生地です。

光沢も美しく、ゼニアのその他の繊細に生地と比べてデイリーユースにももってこいです。

プライベート・ジャケットとはまた違った、やや構築的な肩回りがこのようなスーツには合います。

生地や目指すスタイル、お客様の雰囲気(お好み)によって色々と調整をしているのですが、このスーツも気に入っていただき嬉しいです。

ベストもダブル・ブレストなどにもチャレンジしていただいたO様ですが、今回はフォーマルシーンでも着用できるようなネイビーのスーツですので遊びの要素は控えめに。

シングルのベストは用途によって使い分けてくださいね。

でもやっぱり、「あると便利」なのがベストです。

いざという時に「あの時作っておいてよかったな…」と思える日が来るかもしれません。

特にフォーマルシーンでも着用する可能性のあるスーツであればなおさらスリーピースでお仕立てすることをおすすめします。

フォックスブラザーズのフレスコ系生地であるフォックス・エアーのブラウンでスーツをオーダーいただきました。

程よく赤みがあり、カントリーの風合いのあるブラウンです。

フレスコ系はかなり素材感が在りますので、スーツとしてお仕立ていただいても、ジャケット、スラックスそれぞれで単品使いも違和感なく対応できます。

(原則スーツ生地で仕立てたスーツの単品使いは一発退場レベルです。)

そう考えると、季節感のある生地は単品使いにも対応できるのがいいところですね。

夏はフレスコもそうですし、リネンがブレンドされた生地も単品使いできると思います。

(サラサラした平織、モヘアのスーツ生地はちょっと厳しいですね…。)

冬はフランネル、カジュアルでいえばツイードなども当てはまりますが、こうした季節感のある服は様々なパターンで組み合わせられるのもメリットです。

着数が少ない人こそ、こうした季節感のあるスーツをジャケパンにも転用する、みたいな着方をすれば同じ服でも違った印象になるのではないでしょうか。

仕上がりは約2か月後、またブログでも紹介させていただきます。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2022年4月29日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | ライフスタイル

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