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オーダースーツBOTTONE クルーの本日の気づき

116【動きを考えるとつながること】

2016.8.14.日 の気づき

面白い試みをしています。

この仕事中々に奥が深く、面白いがゆえに、地道で難しい。
今日明日で身につくものではなく、一年二年がかりの修行のようなもの。
正直、憧れで入っても続かない。これまで入社したクルーも中々続かない、
早いものは1日、長いもので1年ちょっとだったろうか。

というのも、三か月~半年、人によっては1年寄り添って作るオーダーメイドの服。
楽しさもある反面、正直責任は重大だ。
その責任の重さで続かなかった者が多いと考え、今回の試みに至った。

それが・・・

「入社したばかりのクルーが、コンシェルジュのサポートをどこまでフォローするのか」です。

入社したばかりで、初めての専門職。
右も左もわからないクルーに、一か月後デビューというにはさすがに酷
(というよりもお越しいただくお客様の層が、それなりのポジションの目上の方々に多くご来店いただくことが増えたせいもあるが、、)

フィッターが多いにこしたことがないのが、本音で本当は一日でも早くフィッターになってほしい!
そうすれば限りある席数をもっと増やし、もっと多くの方にアポイントのご案内ができ、且つ喜んでいただける。

しかし、どうしても時間のかかるところ。
まずは、責任やプレッシャーではなく、フィッターのそばについて、
ぎりぎり担える箇所を見定めている、そんなテストを初心にかえったつもりで新人アシスタントとして、
フィッター(代表の松)について実践中。

<昨日と今日で実際に行ったこと>
・昨日はチェアー席だったから、今日はソファー席でスタートしてみよう。(実際にソファーは置いていないのだが)
・待合室で15分間映像を見せて、イメージを作れるような映像を見せてみようか。
・初めのヒアリングはアシスタントでやってみて、フォーマル知識の説明はフィッターからがいいですね。
 (実行してみた結果、ヒアリングもフィッターからがいいねという結論が出たわけなんですが)

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それから、動きについて自分なりに工夫してみたこと。

フィッターの松に2日目ついて気づいたことがすでに、17個。
自分自身がフィッターとして動いていた時には気づかなかった・・

話し方、話すタイミング、指示書の書き方、書く場所、癖、利き手(松は左利き)、針山を付ける箇所
裏地とボタンを決めるタイミング、よく抜ける箇所(←悪気は勿論ありません)、違うことに気付いた。
(本当はほかにもありますが、割愛。)

また、ここ二日フィッターの傍に立って考えたことがある。
「アシスタントとしての今の使命は何か」を。そして、それは・・

「フィッターがいかにスムーズに採寸をしやする為には、何ができるだろう」と。

傍に立つときこんなことを考える。

(今、仮縫いの話をしたな・・そうすると仮縫いの現物を今持ってきた方がよさそうだ)
(今、靴を履いていただいたから、松はスラックスの話から入る。ということは・・
今のうちに実寸値に最適な23cmのカフスにカフリンクスを付けて待機していた方がいいだろう。)
(松は先に全て寸法を取ってしまうから、清書用のオーダーシートにすでに記入してしまった方が効率がいいだろう。今のうちにオーダーシートを取りに行こう、あとシャツも作る可能性がありそうだ。ついでにセットしておこう。)
(あと、15分で次のお客様がいらっしゃる。ということは、着替えから出てきたらお会計だからカードリーダーをセットしたあと。隣の待合席に通せるよう準備しておこう。その間に使用したジャケット・ベストやサンプルを元のハンガーに戻し、新しいスリッパが出ていて揃えてあるか確認をすると、おそらくフィッティングルームから出てこられるタイミング丁度だろう・・、よし!やってみよう)

実際にやってみたところ・・・

フィッティングルームの手前に着いた1秒後に「ガチャ・・」と扉が空き、
出ていらっしゃったところでスムーズにご案内をし、お会計に移れたことで、
ブッキングしそうな済んでで、お客様をお待たせせず(経営理念にある言葉です。正しくは「お客様をお待たせせず、快適なサロンであり続けます。」)ご案内ができたというわけです。

本日も、濃い一日でした。そして発見が山のごとし(笑)
今日を踏まえ、明日も実践です。毎日がテストです。答えが出るまで探し続けます。

本日もありがとうございました。
明日も真北に向かってよろしくお願いします!

日々成長、日々感謝、日々努力。

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小寺ライター:小寺オーダーサロン ボットーネにて4年務めたクルー、結婚退職。
服飾学校を卒業後、縫うこととおもてなしに対してのこだわりを買われ、ボットーネへ入社。
仕事に対して妥協できない職人肌。

2016年8月14日
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