【梅雨】スーツのカビの対策は?カビの原因を知って防止!クリーニングのプロから学ぶ

松はじめです。
梅雨入りすると心配になるのが、スーツや靴のカビ。
湿気が多い季節は、大切な衣類をしっかり守りたいですよね。
今日は、ケアの達人にカビの防ぎ方や原因をお伺いした時の内容をまとめてみました。

梅雨の季節を迎え、最も気がかりなのが増加する湿気の問題です。
じめじめとした不快感は季節の変わり目には避けられないものですが、この時期こそ衣類や革製品の適切な保管とケアが重要になってきます。
特にスーツなどの大切な衣類や、バッグ、靴などの高価な革製品は、適切なケアを怠ると「うっかりカビが生えていた!」という悲劇に見舞われかねません。
カビは一度発生すると、その部分から次々と胞子を放出し、周囲にも広がりやすくなります。
したがって、「予防」が最も効果的で経済的な対策です。
特に梅雨時期は湿度管理と定期的なチェックを心がけ、大切な衣類や革製品を美しく長持ちさせましょう。
また、カビの発生を見つけたら、初期段階での対処が重要です。
放置すればするほど対処が難しくなり、最悪の場合は処分せざるを得ない状況になることもあります。
梅雨の時期を快適に過ごすためにも、これからご紹介する対策を日常のケアに取り入れていただければ幸いです。
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この記事の目次
カビの正体を知る
まず、カビの発生メカニズムを理解することが大切です。カビの胞子は常に私たちの周囲の空気中に浮遊しています。
これらの胞子は目に見えず、呼吸とともに私たちの体内に入ることもあれば、衣類や革製品の表面に静かに付着することもあります。
しかし、胞子が付着しただけではカビは「生えた」状態にはなりません。
カビの胞子が繁殖するためには、以下の条件が必要です。
- 湿度(およそ60%以上)
- 適度な温度(20℃~30℃程度)
- 栄養源(衣類の繊維や革の成分など)
これらの条件が揃うと、胞子は発芽して菌糸を伸ばし始めます。
初期段階では白い点や斑点として現れ、時間の経過とともに黒や緑、青などの色を帯びたコロニーを形成していきます。
特に注意すべきは、カビは一度発生すると、その部分から次々と新しい胞子を放出し、周囲にも広がりやすくなるという性質です。
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カビから衣類を守る方法
スーツをカビから守るには?
結論からいうと、突発的な何かというよりも、日常のケアが何より重要になってきます。
◉しっかりとブラッシングをする。
◉そして定期的に日光に当てる。
◉とにかく放置しない。
◉クローゼットの隅っこにギュウギュウ詰めにしない。
つまり、「まだ何も起きていない状態」から対策をするのが一番効果的なのです。
ではこの後は具体的に、どのようにカビから衣類や革アイテムを守れば良い?かを見ていきましょう。
皆さんも気になるこれらについて、京都大学藥学部出身、men’s EXやmonoマガジンをはじめとする数々のメンズ雑誌のお手入れコーナーでもよく見かける、
ケアの達人 ナチュラルクリーンの松村さんにお話しをお伺いしました。
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スーツのカビの防ぎ方
空気中にあるカビの胞子が付着しても、
繁殖しないように落としてさえやれば、カビには見えません。
もしくは、そもそも繁殖できないような温度の低い所や、乾燥した所に置いておけば繁殖できないのです。
なるほど、衣類に付着したカビ胞子が、じっさいに白くなり、我々の目でみて一発で分かるようになるまでには、衣類の置かれている環境が重要な訳ですね。
松村さんによれば、カビが繁殖できない温度が何度くらいかといえば、18度以下、湿度も50%以下くらいだということです。
18度以下、湿度50%以下の所にずっと置いておけば、理論上カビは生えないということですね。

それから食べこぼしなどがついていると、カビは生えやすくなります。
マメに汚れを落としてあげることも大切ですね。
やはり食べこぼしはカビが生えやすくなる大きな原因のひとつなのですね。
ブラッシングもそうですが、汚れがついてしまったら早めに汚れを落とすこと、それに温度や湿度などの環境も大切。
そして、やはり食べこぼし・飲みこぼしは厳禁。
飲みこぼしは一度乾いてしまうと見た目には分かりにくいですが、成分は消えていない為ほうっておくとカビが生えてきてしまいます。(私も経験があります・・・)
ボットーネのクライアントで、長野に洋服のクローゼットルームを持っている、というとんでもない方がおります。
この方は300着以上の背広を所有しているそうで、長野という場所柄気温も年間通じて温暖ではなく、さらにこの部屋は湿度管理をしているという徹底ぶり。
でもさすがに、一般的にはクローゼットルームという環境はなかなか難しい・・・
そんな時はぜひ松村氏のいるクリーニング工房 ナチュラルクリーンのナチュラルクローゼットというのを利用してみると良いと思います。
温度、湿度管理した部屋で衣類を預かってくれる安心安全のサービスです。
実際にお客様にご紹介させていただき、毎年利用しているという方もいらっしゃいます。
最近はトランクルームなど、気軽にモノを預けられるようになっていますが、大切なスーツやジャケット、だうんやコートなど含め、一番安心して預けられるのがナチュラルクローゼットです。
私も実際に現地で拝見したことがありますが、徹底的に管理された圧巻の倉庫(クローゼット)でした。
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スーツをカビから防ぐために動かす
時々洋服はクローゼットから取り出します。
靴であれば戸棚から。
そして日光に当て、動かすだけでもカビはとれます。
松村さんによれば、逆にカビが一つの靴に生えてしまった場合、近くにあるものへも繁殖していくのだそうです。
ミカン箱を開けると、1つのカビ・ミカンから派生してカビ・ミカンが広がっている!という光景が浮かんできますね・・・。
スーツも靴も、ずっと扉のあるクローゼットに入れっぱなしにしておくのではなく、開けて、日光に当てることがお勧め。
ある時久しぶりに靴箱から革靴を取り出してみると・・・という経験は誰しもあるのではないかと思いますが、玄関に置きっぱなしはやはりよくないですね。
梅雨の時期の晴れ間は見逃せません。
ここぞとばかりにスーツやジャケットを取り出し、少しでも日光浴をさせてあげるようにしましょう。
ただしスーツ・ジャケットは、紫外線に当て過ぎることで退色のリスクもありますので、くれぐれも普段は暗所で保管することを忘れずに。
個人的には翌日の天気予報を確認して、寝ている間に外に干しておくことをお勧めします。
起床と同時にしまえば、日光に当たりすぎている心配もありません。
あとは浴室乾燥ができる方は、『送風モード』で風に当てるというのも手です。
(くれぐれも乾燥ではなく送風で!)
クローゼットの隅っこでギュウギュウ詰めになるのが一番ダメですので、時折自然の空気に触れてあげるよにしましょう。
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スーツのカビ予防のため汚れを放置しない
スーツをカビから守る方法として、ブラッシングはカビ対策に有効です。
ブラッシング=毛並みを整えるというイメージがあるかと思いますが、それ以外にも繊維の隙間に入り込んだ汚れを掻き出すという重要な役割も担っています。
これ、意外と盲点ですよね。
毛並みを整えるくらいでしたら軽くブラッシングすればよいですが、「汚れを掻き出す」を意識すると違ってきますよね。
ですので、さっさっとブラッシングするだけでは意味がなく、机に置いてある程度の力を加えることでブラッシングがより効果的になりますよ。
カビ予防としては革もスーツや衣類も同じです。
基本的には汚れをつけないことなのですが、カビの胞子がついたらブラッシングをして落とすことでしょう。
靴なら、コロンブスから出ている山葵(ワサビ)で作ったカビ防止剤がありますね。
日本古来の山葵の効能というのは期待できそうですね。
ただし特有の匂いがするようですので、靴を履く少し前に風に当てる、など工夫をして対応をしておいた方が良いと思います。
そして、靴には防水スプレーも忘れずに!
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カビの種類によってダメージが違う!
カビの種類によって、スーツや靴へのダメージは違うそうです。
進行すると手遅れになってしまうケースも・・・。

カビの種類によって服に対してのダメージが違います。
最初に生えるのは大体白いカビ。
白いカビが表面に軽くついたくらいであれば取れやすいのです。
払って落ちれば一番良いですし、払って落ちなくても、洗えばとれるでしょう。
ただし、そのカビがどこまで根を張っているかによります。
完全に内側の芯地に根を張っているとなかなか取れません。
そしてさらに臭いが残るケースもあります。
これだけは避けたいですね、、、。
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白カビが進行すると恐ろしいことに・・・

白カビが進んでいきますと、
茶色>赤と色がついてしまいます。
すると、、色素が残ってしまいます。
こうなりますとその色を取りきれなくなり、
スーツの生地の色自体をカビが食べてしまいます。
色を食うっていう言い方をするのですが、染料自体が食べられてしまうのですよ
なんと、白カビが進行すると、カビは取れても、点々と色抜けした状態になってしまうのです。
日常ケア、そして早期発見、早期解決が良いということは間違いありません。
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色を食べるカビ
カビは、繊維を食べてしまいます。つまり、繊維に定着している色も一緒に・・・
そしてリペアが難しくなるのです。
そもそも繊維に色が定着するには、染料がくっつく場所が必要なのです。
鍵穴と鍵穴でガチっとと合うような場所。
どこにでも色がつく訳ではないのです。
染料の種類もいろいろありまして、
繊維によってもくっつくものくっつかないものがあります。
ですから、そういう肝心な所が食べられてしまいますと、そこには今後染料が定着できなくなってしまいます。
そういう形で色抜けしてしまうことがあると、(リペアで)色を付けようと思っても結構色がつきにくい場合があるのですよ。

染料が定着する場所自体がなくなってしまっている訳ですので、色の修復も難しくなるということですね。
いずれにしてもカビが進行して色を食べられてしまうのは避けたいところです。
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どうしても色を付ける場合に、その間に何かする技は?

どうしても色をつける場合ですと、何かをつかってその色を定着させなきゃいけないわけです。
樹脂を使い、染料ではなくて顔料。
顔料っていうのは絵具みたいなやつでして、直接顔料の色素を繊維につけるのではなく、樹脂と混ぜ、その樹脂をくっつけます。
接着剤がくっつくのと一緒です。
最悪の場合はこの技を、ナチュラルクリーンさんに依頼するという道があります。一安心。
うっけりケアを怠ってしまった、ケアしていたがシーズン到来でクローゼットから出してみたらどうもカビ臭い・・・
そんな時は他の服に飛び火する前に、
そして白>茶>赤とカビが進行する前に、早め早めに手を打っておきましょう。
しかし顔料を樹脂と混ぜ、樹脂をくっつけることはできるのですが、風合いがかたくなるのです。
小さな範囲ならわからないですけどね。
広くなると、どうしても手触りが変わってしまいます。
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まとめ

スーツや靴をいかにカビから守るか、それは日常のケア。
カビの胞子は空気中に存在していて、それが付着しただけではカビには見えない。
◉しっかりとブラッシングをする。
◉そして定期的に日光に当てる。
◉とにかく放置しない。
◉クローゼットの隅っこにギュウギュウ詰めにしない。
万が一進行してしまうと、色を食べられてしまうこともあり、リペアしても風合いが変わってしまう恐れがあります。
定期的にメンテナンスをして、万が一の場合はケアのプロ集団、クリーニング工房、ナチュラルクリーンさんなどに早めに相談するのがと、あなたの大切ない服を守ってくれますよ。
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カビが生えてしまったら・・・
除菌力が高い有機ヨードが主成分で、カビの表面を覆っている細胞膜を壊して除菌するスプレー。
プロに任せる場合は、ナチュラルクリーンのような安心できるクリーニング屋さんに持っていってくださいね。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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