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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

昔のシャツは合理的!取り外しできる衿と袖口 デタッチドカラー

松はじめです。

その昔、シャツの襟と袖口は取り外し式だったのです。

結構良いと思うんですよね。

まず、こちらシャツの衿だけが売られている!

これ、デタッチドカラーといいます。

要は、取り外しできる衿。

さて、もともとは取り外し式ではありませんでした、どうして取り外したのか?

そもそもシャツは毎日洗うものではなかったのです。

以前、長澤均さんにお会いした時にお話しお伺いいたしましたが、貴族のシャツは、半年に1回洗う。

それも、船で。

洗濯船という、階級の違う人々が洗っていたのです。

この当時のシャツなんですが、高級とされていたホワイト・リネン(麻)がシャツの素材。

そもそも、いま、ワイシャツと呼ばれるものは、3000年以上の歴史をかけて出来上がったもの。

本当に昔はただの一枚の布だったわけです。

その始まりの素材は、リネン(麻)でした。

19世紀までコットンは、市民の布地だったのです。

コットンになるのは後の時代で、インドから安いコットン(キャリコ)が入ってきたので、今のようにコットンがメインになったんです。

上流階級の肌着はすべてリネン。 こんなところにも身分の差が出ているわけです。

高級素材ベッドシーツもリネンでした。

だから、今でもリネン室というのがホテルにありますよね、これが名残りです。

さて、シャツは毎日洗濯できない、しない。

それで、汚れがつかないように糊付けをしました。

そのため衿などは板のようにガチガチに固かったのです。

あんまりにも糊ガチガチなので、これを落とす時に釜茹でにしたという話もあるようで、どうやらこれがハードボイルドという言葉の語源とも言われます。

こんな風に、洗うといっても一苦労だったシャツ。

アメリカのトロイ(Toray)のオーランド モンタギュー婦人は、鍛冶職人の奥様。

旦那は、シャツは毎日洗って着たい派でした。

いやはや、そんな几帳面なご主人のシャツ洗濯はあまりに大変。

そこで、モンタギューさんはあることを考えます。

衿を切り離しましょう。

汚れやすい衿だけ洗えばいいじゃない!と考えたのです。

これがきっかけに、製品化がスタートして、シャツは衿取り外し式になったと言われています。

この後に接着式の衿になっていくわけです。

ということで、今日はシャツにフォーカスして、お気に入りのクレリックシャツでも着てみましょうか。

さて、明日は何着よう?

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2023年3月24日
ライフスタイル | 編集長の日々

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