夏のブラウンスーツ モヘアの素材がおすすめ
長くお付き合いをさせていただいている、企業経営者やビジネスマン向けの研修企業を運営しておられるM様。
定期的にスーツやジャケットのオーダーをいただいており、今回は夏用スーツをご注文いただきました。
夏用のスーツというと、ウールトロピカルやフレスコ、リネンなどが思い浮かびますが、今回M様は発色豊かなモヘアの生地をご提案。
仮縫いを経て仕上がって参りましたので、早速ご納品をさせていただきました。
生地はホーランドシェリー社の”ENGLISH MOHAIR”シリーズから、色味はミディアムゴールデンブラウン。
M様のパーソナルカラーである”スプリング”をベースに、なんとも美しいこちらの生地をお選びいただきました。
モヘア(アンゴラ山羊)ならではの煌びやかな美しい光沢、艶やかな色味が魅力的。
特有のシャリ感も、これからの季節にぴったりでございます。
今回のスーツは、昨今のクラシック回帰によりトレンドになりつつある、少しゆとりを持たせたクラシックなシルエットをイメージしておられました。
M様にお仕立てさせていただいた過去のスーツは、比較的タイトフィットでございました。
今回初となるややゆとりを持たせた貫禄のある1着を目指しました。
ジャケットは、ウエストの絞りにゆとりを持たせ、パンツは股上を深く、1インタックを入れた仕様です。
エレガントなワイドテーパードの設計にいたしました。
また持ち出しをタック付近まで長くし、オビ自体も太くします。
そしてここにサイドアジャスターも取り入れます。
今回は新しいテイストを多く取り入れるので仮縫いを入れさせていただきました。
仮縫いを入れると完成前に一度フィット感を確認することが出来るので、精度が格段に上がります。
これもオーダーならでは。醍醐味の一つですね。
そして、仮縫いのフィッティングです。
この段階では、芯地もボタンもついていない生地を縫い合わせただけの状態。
裏地も貼っていないので羽織る時の滑りが良くないので要注意です。
ジャケットを羽織っていただき、まずはウエストの絞り具合を確認、次いで深めに設計した股上、持ち出しの長さ、、、とひとつひとつ細かく見ていきます。
「いい感じですね。色味も素敵で完成が楽しみです。」
仮縫いは微調整のみで終了。股下の長さだけ調整をさせていただくことになりました。
本格的な夏を前に、M様のスーツが完成!!
ご納品時には、
「良いフィット感。この雰囲気も良いですね、気に入りました。」
と、嬉しいお言葉をいただきました。
ボタンを開けるとこのようなシルエット、こちらもエレガント。
M様の柔軟にトレンドも取り入れ、かつご自身のスタイルも表現されるお姿にいつも感銘を受けます。
この度は本当にありがとうございました。
ライター:その他クルー
2019年7月2日
スーツを仕立てたお客様 | オーダースーツのお客様
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