コードレーンのジャケットを着こなしたジャパニーズダンディ 大西基之先生から学ぶコーディネート術
松はじめです。
私と一緒に写っているのが、メンズウエア素材の基礎知識の著者、大西基之先生。
元テキスタイルデザイナーで、業界では素材の博士・素材の神と呼ばれる方です。
それでいて、さらにザ・ジャパニーズダンディという写真集にも載っているファッションリーダーである大西基之先生。夏の装い、コードレーンのジャケットとデニムを合わせたコーディネートです。
大西先生から学ぶ着こなしポイントとは一体どんなところでしょう?
コードレーン ジャケットで初夏の装い
大西基之先生の装い
・夏の装いコードレーンのジャケット
・胸ポケットはアウトポケット。
・ボタンダウンシャツ
・レジメンタルのネクタイ
・デニムをロールアップ
・靴はローファー
かのメンズクラブの企画、街のアイビーリーガーにも掲載されたことがある、ジャパニーズダンディ 大西基之 先生の秀逸なアイビースタイル。
大西基之 先生は現在台湾でも注目の人の一人だ。
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クールビズにもおすすめのコードレーン
5月を過ぎると日本のオフィス街はクールビズのシーズンになる。
もちろんネクタイなし、ジャケットなし、というスタイルは定着した。
ただ、クールビズの本来の目的は夏を涼やかに過ごすこと。
ビジネスでカジュアルダウンしよう!という目的ではない。だから、大西先生のようにコードレーンなど涼し気に見える夏素材を使ったスタイルにこだわることが大切だと思う。
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ボタンダウンシャツを合わせる
差し色としてポケットチーフをTVフォールドでのぞかせている。
コードレーンのジャケットには、基本的にはボタンダウンのシャツがマッチする。
クールビズの話に戻るが、ビジネスシーンでは、ネクタイや長袖シャツはやはり基本だし、美しいと思う。
見た人が涼しく感じるスタイル、これこそ夏の紳士のスタイルではないだろうか?
ジャパニーズダンディが考える着こなし論とは
大西基之 先生は、言う。
「ファッションと着こなしは違う。」
ファッションはコーディネート本を見ればできるけど、スーツをはじめとする服を着こなすには、時間も経験も必要だと言う。
着こなしについて、こんなことをおっしゃっていた。
朝、鏡を見る。
ネクタイは、これでいいかな?
いや、変かな?
これが美意識。
鏡を見て、家から一歩外に出るときに、この服の組み合わせじゃないよなあ、このネクタイは違うかもなあ。
もし、そう考えずに外出してしまうとしたら、美意識が足りないのだ。
過去の自分の考えがワードローブに積み上がっている
「僕らから見るとわかっちゃう。この人、プロのスタイリストに着せられてるなって。ワードローブってあるじゃない。」
世の中にはスタイリングをしてくれるサービスも存在する。
もちろん、似合う服や流行の服を選んでもらうサービスは便利だ。
また、プロの意見を聞くことは大切だと思う。
ただ、その日だけなんだか雑誌から出てきたようなスタイルをしていても、バレる。
ワードローブは、自分の洋服のコレクション。
毎年仕立てたり買った服は、着れなくなった服を捨てながら、少しずつ積み上がっているはず、まるでうなぎのたれのように。
「過去の自分が積み上がって今がある。 鏡を見て、うーん、いいなあ。と思うかどうか。それは、その人の美意識にまで関係してくる。 ファッションって軽く考えると軽いけど、 ちゃんと考えると美意識なんだよね。」
このコーディネートはどうかな?
そうやって毎日考えて積み重ねて、内面を磨いて。
こうして大西基之 先生のような本当の着こなしという領域に到達できるというわけだ。
まとめ
大西基之 先生はコードレーンにデニムを合わせた初夏のアイビースタイル。
ボタンダウンのシャツ、ローファー、レジメンタルのタイがよく合う。
着こなしは1日にしてならず。
少しずつ積み上がって、自分のスタイルができる。
いろいろな服にチャレンジして、良い服を着て、負けないように内面を磨いて・・・
こうしてトレンドに流されない、自分のスタイルを完成させていくのだ。
さて、明日は何着よう?
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ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2018年6月5日
スーツの着こなし術 | コーディネート
タグ:ジャケット, 大西基之先生, 着こなし
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