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新郎オーダータキシード

第三京浜に乗ると、予定通りスムーズだった。

快晴の中、ビュンビュン走る。

あっという間に横浜だ。

到着したら、小寺は30分前から待機していたかのように、そこにいた。

まず、トルソーを降ろす、

それから、照明、そして主役の服たち、脇役とは言い難い〔主役級だから〕小物たち。

さあて、これをエレベーターのない、急階段を登らなければならない、目指すは5階だ。

なかなか趣のある、歴史ある建物だから、仕方ない、納得がゆく。でも、ポタポタと汗が床に溢れているのがわかる、服だけにはつけないように、気をつかいながら、ギシギシと鳴るトルソーと、照明機器を抱え、登る。

はぁ、はぁ、かなり登ったか?と思ったら、まだ3階だ、よし、もう一息。

「おはようございます」と言われ、あ、おはようございます、ととっさに返した、

掃除の方だろうか。

あ、気がつけば5階だ、ふぅっ、と汗を拭う。

ドサッと廊下に両手いっぱいの荷を置いて、左のポケットに手を入れて、感覚でキーを出す。

ガチャリ、開けた瞬間、むわっ、と熱気がきた。すぐに24度に設定したリモコンをエアコンの方に向けて、風が出たことを確認したら、あと何往復かしなければならない事実に向き合う時がきた。

良かった、でも晴れて、と一緒に黙々と荷を運ぶ小寺に言った。

3時間で、海にも何往復がする予定だ。

こんな具合で、撮影がはじまった。

海風に吹かれながらも、灼熱の8月の後半の太陽の元、ファインダーを覗くだけで美しい洋服たちは、やっぱり魅力的だった。

ガシャッと、軽快なシャッター音が鳴って、撮った写真をその場でチェックする、

どう?と言うと、

おぉ〜ピークのタキシードもいいですね!と小寺もテンションが上がって、あっという間の3時間だった。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2016年8月26日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | イベント

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