今週もありがとうございました!
金曜・土曜・日曜と、今週末はたくさんのお客様にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。
特別なスーツのご納品
初めてオーダーいただきましたH様のスーツご納品。
筋肉質で逞しいお身体を持つH様は、普段からスーツを着用することはありません。
スーツを着用するときは、特別なシーンのみ。
お仕事で着る機会が少なくても、いつか必ず「ちゃんと」着なければならない機会が訪れるのがスーツです。
たまにしか着ないからこそ、特別で上質なスーツを、、、
最近、そのような考えを持つ方が増えてきました。
世間ではスーツ離れが加速、これはまぎれもない事実であり、今後も進んでいくでしょう。
ですが、スーツを全く着なくなるか?というとそうではないと思います。
ビジネス着としてのスーツはひとつ区切りの時代を迎え、これからは別の形となり、
おしゃれなプライベートスーツとして、式典やパーティで着るスーツとして、着続けていくと思います。
だからこそ、これまでより質の良い物を求めボットーネにいらしていただくお客様がたくさんおります。
「良い物を、長く大切に」そんな価値観がもっと広まっていくと嬉しく思います。
少し話はそれましたが、H様は既成のスーツではとても補いきれない恵まれた体格をしており、
仕立屋としては腕の見せどころ。
とても良いフィット感で、H様にもご満足いただけました。
股下の微調整を加え、次回最終のご納品とさせていただきます。
6着目のスーツ
その後は、通算6着目となるK様のスーツのご納品。
いつものダブルブレスト、テーパードシルエットのスラックスはもう完璧なパターンとして完成されています。
ブラックにはっきりとしたラインのストライプは、幅も広く抜群の存在感があります。
K様だからこそ着こなせる、そしてしっくりくる紳士のスーツです。
7着目となる、次のスーツはブラックのフランネル。
「これ、いいよね。」とサンプルのブラックジャケットを見て、イメージが沸いたようです。
私たちも、K様がダブルブレストのブラック・フランネルスーツを着こなす姿が目に浮かびます。
次のご納品は年明けの予定です。これからじっくり仕立てて参ります。
6年ぶりの打ち合わせ
続いては、約6年ぶりのご来店となるK様。
6年前に製作したスーツが未だ現役、お直しの必要もなく着続けていらっしゃると聞いて、大変嬉しくなりました。
皆さんは、6年以上着続けている服がどのくらいありますか?
K様はまさに「良い物を、長く」という考えの持ち主で、
それまで仕立てたスーツのデータをすべて記録しているという徹底ぶりです。
今回は、当時は2ピースとしてしたてたスーツと同じ生地でベストの製作、6年越しの3ピースです!
生地は英国ハリソンズ社のハリ・コシのある生地「フロンティア」。
6年間変わらず、伝統の秘伝のタレのように生産し続けられており、安心感が違います。
イタリアの生地は、早いと1年、そして2年3年と経てばなくなってしまう生地がほとんどで、
よほど定番の生地でない限りは、数年後に同じ生地で追加のアイテムを仕立てることはできません。
対して英国は、何年も継続して織られつづけている生地も多く、
長い年月を見越して安心してお仕立てすることができます。
K様のように、ベストを追加でお仕立てしたり、スラックスだけ作り直したりと、
もともとが耐久性のある生地だけに、より長くお召しいただくことができます。
年末にベストのご納品後は、来夏に向けたスーツのお仕立てをスタートします。
フランネルスーツ
2着目スーツのご納品となるS様。
ウール×カシミアの上質なフランネルは、しなやかでとろけるような触り心地に加え、
着用感は驚くほど軽く、当然暖かさも格別です。
前回は夏用スーツの為、上下2ピースでのオーダーでしたが、今回は3ピース。
やはりスーツは3ピースがカッコイイですね。
本格派のS様はベスト着用時はサスペンダーをされますので、スラックスのシルエットが大変美しい!
ベルトではベストの下の方がプカプカ浮いてしまいますし、サスペンダー程綺麗なシルエットにはなりません。
近年ファッションとして注目されているサスペンダーですが、
やはり3ピースを完成させるのに不可欠なアイテムと 言えます。
ボタン位置などはS様のお好みを踏まえ、1着目からアップデートしています。
お次はコートをということで、キャメルヘアー、カシミアのポロコートをご提案させていただきました。
スポーティで軽やかなコートをコンセプトに、次回はじっくり仮縫いフィッティングの予定です。
フランネルスーツの仮縫いの様子はこちらの記事で。
本日、日曜日もたくさんのお客様にお越しいただきました。
結婚式に向けたタキシードの打ち合わせ、
約3年ぶりとなるS様の2着目スーツの打ち合わせ、
結婚式列席用のスーツご納品、
タキシードのご納品、
ジャケットのご納品、
最後は、10年来のお客様のスラックスのメンテナンス受付と、大変充実した週末でした。
皆様、本当にありがとうございました。
少しずつ、週末のご予約も埋まってきております。
来週、再来週と、久しぶりのお客様からのご予約もいただいており、また楽しみです!
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2020年11月8日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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