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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

スーツは着ない!という人も1着だけは良いスーツを揃えておいた方が良い理由

松はじめです。

最近では、普段スーツは着ないよ、という方もいますよね。

仕事でも、よほどのことがないと着ない、というような文化の企業も増えてきたと思います。

ただ、いざという時に良いスーツがないと困るもの。

どうしてなんでしょう?

良いスーツってなんなんでしょう?

1つに絞るならどんなスーツ?

良いスーツを1つは持っておいた方が良い理由を書いてみました。

この記事の目次

スーツを着ないといけない場面がある

スーツを持っておく理由、それは現時点ではスーツを着ていないといけない場面が少なからずあるから。

その少なからずスーツを着なければいけない、もしくはスーツを着ていた方が良い場面で、最大のパフォーマンスを出したい。

決してそれは金額の問題ではなく、つまり高いスーツを持っていることではない。

フィット感、着こなし、TPOなどを間違えなければ投資金額を抑えても良い。

その必ず着ないといけないというときに、良い見た目であることでいろいろなメリットがある。

どんなメリットがあるか今からご紹介したい。

スーツを着なくて良い人がいる

スーツを普段着ない、これはこれで問題ではないと私は思う。

世界的な潮流だ。

スティーブジョブズもマークザッカーバーグもジェフベゾスもスーツを着ているイメージはない。

というかスーツは着ていない。

そこでその位置に自分がいる、という場合はスーツは着なくても良い。

例えばメルカリの小泉社長や落合陽一さん、堀江貴文さんは着る必要はないだろう。

それはスーツという外装がなくとも成立しているキャラだから。

だがまだその位置でない場合に、結婚式に招待された場合にはスーツが良いだろう。

そもそも良いスーツって?

スーツを着るメリットの前に、良いスーツって何?ということを説明したい。

良いスーツ=良い生地 これは違う。

慶応義塾大学英文科を卒業された服飾評論家の星野醍醐郎氏は、お弟子さんに次のように口をすっぱく言っていたという。

「生地は中等、仕立ては上等、そして一流の着こなしをしなさい。」

そのお弟子さんというのは私の大大大大大先輩にあたる方なのだが、とにかくなんども言われたそうだ。

どういうことかというと、生地だけ良いブランドのスーツが横行しているのだ。

これは既製服スーツで良く見られることだ。

生地、ゼニアです!と。

でも仕立ては限りなくローコストで作ってる。

どうして?それは生地はわかりやすい、仕立てはわかりづらいから。

スーツの原価はどんどん下がっている

ということは、現代だと服が売れない!と現場が悲鳴をあげてる。

売れないから、値段を下げるか、原価を下げる。

原価を下げるっていうのは実は致命的で、そのブランドをずっと愛して着ていたファンは、わかるんだ。

わかるよ、長年好きだったんだもん。

最近味落ちたな、この店・・と感じる飲食店のようなもので、すぐわかる。

スーツ店がブランド生地を使う本当の理由

それでわかりやすいところを強化しているのが今のアパレルだ。

・生地のブランドのロゴ

・生地

これが悲しきかなわかりやすい。

・副資材

・工程

こんなのはさっぱりわからない。

ということで、本当は仕立てにしっかり手間暇をかけた服が良いのだ。

良い仕立ての服って、型崩れしづらい。

立体感がある。

見る人が見るとわかるはず。

だから本当に良い服を手に入れようと思ったら、生地よりどれだけ丁寧に仕立てられているか?お金をかけるべきなのだ。

一番難しいスーツの中身

そして、星野先生がおっしゃっていたということ、

上等な着こなしをしなさい!と。

これが一番難しいと思う、中身の問題だ。

中身がそのまま外に出てしまうわけ。

服飾評論家の出石尚三先生は、上流階級は姿勢正しくあるため、乗馬をしたとおっしゃっていた。そして姿勢正しいと、安いスーツも高く見える。(姿勢が悪いだけで高いスーツは安スーツに・・)

ということで、こういう姿勢というのが外側の服にも影響する。

それから変なシワ、スーツに癖がつく。

スーツを着こなしている人の共通点

スーツをうまく着こなしているな、と思う方の共通点。

まあ上げだしたらキリがない、が、1つ言うならフィット感だ。

私の師匠である大西基之先生が普段おっしゃっているが、タイトとか、ゆったり(ルーズ)という言葉があるけれど、タイト・フィットもルーズ・フィットもどちらもフィットには違いないのであった。

要は、時代にあったフィット感。

それと、自分にあったフィット感。

こういうのがかけ合わられると、良いフィット感のスーツになる。

美人は有利

こうして良いスーツを、うまく着こなしている人がいたとする。

かたや、まったく似合っていない、着こなしていない、なんだか着られている袖長の人がいたとする。

どちらが有利か?は考えるまでもない。

美人は得をする、は正しい。

1974年のカナダで選挙での調査で、イケメン政治家がそうでない政治家の2.5倍もの票を獲得していたことは、こういう話をするときの有名な話だと思う。でもこういう実験はいくらでもある。

第一印象最悪・・は避ける

良い見た目、悪い見た目で考えたら、良い見た目の方が良い。

できればスーツスタイルで、自分を表現する、というのが理想的だ。

でもまずは失点は避けたい。

そうしないとチャンスを逃すかもしれない。

この人見た目良いな!と思うのが第一印象。

その第一印象を上げておけば、1つの出会いでビジネスに発展する可能性がある。

カジュアル服ならそこそこコストをかけている、という場合ならなおさらスーツがダサい、というのはマイナス要素でしかない。

最初は外見しか見ない

日本だと、ボロは着てても心は錦という言葉があって、あいつああ見えてもいいやつなんだよ!となりがちだ。

だが何も世界規模のビジネスをしていなくても、これは危険だと思う。

初めて会った人は、あなたの外見を見るのだ。

そのあとに声という要素が入ってくる。

あとは、臭い、仕草、距離などなど。

そして話していくうちに、価値観、教養、ビジネス感、性格などがわかっていく。

ここまで来て、深くなって何度も交流していたら外見より内面といってもわかる。

でも最初は外見しかない。

外見、それは顔・服・体型・しぐさ。

そういう意味では服は一番スピーディーに変えやすい。

スーツはコミュニケーションツールなのだ。

なぜ世界でスーツを着るのか?

今、サミットがあったとして、大統領は何を着ているだろうか?

各国の首相は、アラブや北朝鮮を除けばスーツ。

事前に打ち合わせするまでもなく、スーツ。

なぜ?

これは英国が各国植民地を制圧するために、スーツという権威を利用したことが関連している。

軍服にはこういう要素が多々盛り込まれているのも、同じような理由だ。

威厳が出るような服を着て、ピシッと立っていたらつい従ってしまう。この心理を利用したのだ。

そしてスーツが世界に広まった。

スーツさえ着ていれば、、(という考えは好きではないのだが)一応それなりに見える。

もしこれが和服だったら、どう和服をうまく着るか?を考えていただろう。

だが、一応ビジネスのパスポートはまだスーツという認識になっている。

良いスーツを着ることはメリットしかない。

私が1着だけ持つならどんなスーツか

私は40歳になるが、もしIT企業に在籍していて、どうしてもスーツを持っていないといけないとして、ネイビーの無地を揃える。

それは50歳、60歳まで使用可能なスーツ。

仕立てが良く、時々着る場面で型崩れしづらいスーツ。

仮に20万円の予算を投じたする。

年2回着たとする。

すると、20年で合計6回の着用だから、1回あたり3.33万円。

そのくらいなら、貸衣装を借りたと思える。

吊るし(既製品)でも良いし、仕立て服でも良い。

王道のスーツを買って、必要なコーディネート(ネクタイ・靴・シャツ)を最小限揃えておくかもしれない。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2018年12月2日
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