【完全保存版】BOTTONEのオーダーコートのすべて
紳士の着るコートは、単なる防寒着ではなく、冬の装いにおいて最も重要な役割を担います。
そして、メンズのビジネス・ウエアのなかで、唯一デザインの巾が大きいアイテムです。
チェスターフィールドコートをはじめ、ポロコートやトレンチコートなどはパッと思い浮かびますが、
それらのデザインは、それぞれに生まれてきた歴史的背景があります。
ですが、現在多くの日本のビジネスマンは残念なことに、このようなクラシックでストーリー性を持った
コートを着なくなってしまいました。
近頃見かける多くのコートはやはり色が真っ黒でややショート丈、
すこし細めのシルエットにベルトが付いたポリエステル/綿あるいはポリエステル100%で作られた
何の変哲もないスタイルが圧倒的です。
コートはせっかく男を格上げする特別なアイテムなのに、、、もったいない。
冬の装いは、コートに注力するだけで格段に魅了的になります。
そしてお気に入りのコートに袖を通せば、寒い日でも毎朝明るい気持ちになれますし、
あらゆる場面に対応できるコートがあれば、服装で悩むこともなくなります。
コートは一生物といっても過言ではなく、あなたと共に人生を歩む特別なパートナーとなるのです。
この記事の目次
服を変えれば人生が豊かになる
突然ですが、みなさん考えてみてください。
いまや私たちの生活になくてはならないほどに浸透している、ユニクロをはじめとする
ファストファッションの洋服たち。
私自身もとてもお世話になっています。
その中に、「本当にお気に入りで、着ているだけでワクワクする」ような服がありますでしょうか?
5年も着ていて思い入れがある洋服や、
少し背伸びをして購入したブランドの洋服、
奮発して購入したバッグ、などと比べてどうでしょう?
きっとそこまでの思い入れはなく、消耗品のように扱っている人が多いのではないかと思います。
ですが洋服には、ただ着るだけで気持ちが明るくなったり、気合が入ったり、
衣類としての役割以外にもっと大きな力があることを皆さんは知っているはずです。
初めてのデートで、精一杯のかっこいい服を着ませんでしたか?
結婚式で仕立てたオーダータキシードは、他のどんな洋服よりもあなたを輝かせてくれました。
オーダースーツを着ていると「毎朝清々しい気分で通勤できる」そんなお言葉をいただいたこともあります。
ファストファッションばかりに身を包んでいると、そうした感覚をどうしても忘れてしまうのです。
服による内面の変化は、様々なことに良い影響をもたらします。
お気に入りの服に身を包めば、背筋がピンと伸び、表情にまで自信がみなぎってくるものです。
いわば勝負〇〇ですね。
勝負スーツ、勝負ネクタイなど、すでにあるよ!という人もおりますでしょうか。
「人は、その制服通りの人間になる」とは、かのナポレオンの言葉ですが、これは現代でも変わりません。
ピシッとした服を着ていれば自然と背筋が伸びますし、周りからもそういう人に見られます。
テレビドラマでどのような役の人がスリーピースのスーツを着ているか?
新人や同期ではなく、上司や役員役の人ですよね(半沢直樹の大〇田常務とか・・・)。
「あ、あなたはすごい人間なのですね!」という前提で人が接してきたらどうでしょう?
あなたは、そういう風に振る舞いませんか?
なんだか堂々としているな?マネージャークラスの、きちんとした方かな?と相手に思ってもらって、
それほど損はないですよね。
そう思われて、自分もそう振る舞うようになる。
だから、そういう風に変わっていく。
良いコートを羽織るだけで、身が引き締まる。
着る洋服で思考や行動が変わり、セルフイメージが上昇すると良い仕事や出会いが舞い込んできます。
そこで出会った人は、同じ思考の方がいる可能性も高い。
「おや、素敵なコートですね?」と会話が始まることって海外では意外とあります。
こうした些細なことからも、気持ちが明るくなったり、前向きに考えるようになったりと、
ひとつのきっかけにはなりますよね。
服ばかりが目立ってしまってはいけませんが、多少背伸びをして買った洋服でも、
それは着続けていくうちにしっかりと自分色に染まっていきます。
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コートはラッピングのようなもの
「コートは洋菓子におけるラッピングのようなものです。」
ボットーネではコートをお仕立ていただくお客様に、このようにお伝えしております。
もともとコートは英語の“覆うもの”(Coat)から来ており、まるで洋菓子の包装紙のように、
見栄えに大きく影響を及ぼす大切な役割を担っているのです。
単に防寒が目的ならダウンなどのいろんなアウターがありますが、
コートというラッピングがなければ、粋な男のスタイルは完成しません。
英国の名門テーラーでは、コートを仕立てて初めて「ようやく、本当の顧客になってくれましたね。」
と言われることがあるそうです。
もちろんボットーネでスーツやジャケットをお仕立ていただいた皆様は大切な顧客様に違いありません。
ですが、本場ではこのように言われることがあるほど、コートは重要度の高いアイテムだということが分かります。
他のアイテムに比べるとコートは長年着続けますし、
男性にとっては自分がどういう人物であるかを移す鏡、そしてひとつのステータスを表すものですから、
そういった意味でも、ハイブランドや名門テーラーに限らず自分にとって良いものを選ぶべきなんです。
そして本格的なコートは、首元から膝下までと着丈も長めであり、中に何を着ているのか外からは分かりません。
つまり、内面を覆い隠しています。
そんなコートを脱いだ時には、まるで洋菓子のラッピングを剥がす時のように、意外性を醸すことができるのです。
シックなネイビーのチャスターコートの下に、明るいカラーのニットをインナーに忍ばせると、
コート姿が美しいのはもちろんのこと、脱いだ時の意外性でさらに洒落た印象を与えられます。
昨年お客様にご納品させていただいた写真のポロコートは、グレーのヘリンボーン生地でお仕立て。
力強い生地で、体を包みこむ。
室内で、レストランで、このコート脱いだ時はどのような姿になるのか、、、
この日のお客様の装いは、ネイビーのスリーピーススーツ。
誠実で「この人になら仕事を安心して任せられる」そう思える素敵な装いでした。
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一生物との出会い
1年の中で9ヶ月も出番を待った、冬にしか着ない特別なコートこそこだわりを持って着たいですよね。
昨今のコロナ禍においては、外出するということ自体が特別なイベントのように昇華しました。
たまにの外出だからこそ、着るだけで楽しくなる、心が踊るようなコートに袖を通してみてはいかがでしょう。
仕立ての良いコートは、衣類の中では数少ない、まさに「一生モノ」のアイテムといえます。
英国のチャールズ皇太子はテーラーで仕立てたチェスターフィールドコートを30年以上も着続けているそうです。
「モノを大切にする」ということで度々話題になるチャールズ皇太子ですが、
実に英国らしい考え方であり、ジェントルマンの目指す姿がそこにあるように思います。
そして、一生物のコートは、できるだけ若いうちに仕立てた方がいい。
なぜなら、少し背伸びをするくらいの服の方が着ているうちに馴染んできますし、
長年連れそう人生のパートナーとなるからです。
ボットーネ代表の松の所持するコートはそのほとんどが10年以上着続けているものばかり。
人生の節目や、仕事の成果を上げた時、何気ない日常に、側にはいつもこのコートがある。
そう考えるとワクワクしてきませんか?
一生モノのコートは背伸びをしてでも若いうちから、
そして自信を持って着続けること、これが粋なコートの秘訣だと思います。
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コートの種類
コートにはいくつかの決まった型が存在します。
代表的なデザインといえば、チェスターフィールドコート。
ビジネスシーンはもちろんのこと、プライベートやフォーマルシーンまで幅広く対応できる守備範囲の広さは、
どんな時でも「このコートを着ていればとりあえず大丈夫」という安心感があります。
そういった意味では、色はブラック、ネイビーがおすすめですが、ベージュやブラウンのコートも実にエレガント。
軽くて暖かいとろけるような質感のカシミアや、カジュアルにも着こなせるようなウールメルトンでもいいでしょう。
あなたのライフスタイルに寄り添う生地がきっとあるはずです。
ボットーネでチェスターフィールドコートに次いで人気のあるデザインが、ポロコート。
ポロコートといえばご覧のようなキャメル色(本家はキャメル・ヘアー)。
どちらかというとスポーツ・カジュアル系の位置付けになりますが、
独特のディティールが詰まっており着ているだけで気分が高揚し、所有欲が満たされるような特別なデザインです。
その他、コートにはそれぞれ決まった特徴、そして歴史的背景があり、
そうした成り立ちも知っていくと装いに一層深みが増します。
コートは男の勲章ですから、自分自身でも惚れ込むような、粋なコートと共に人生を歩んで行きたいですね。
・チェスターフィールドコート
・アルスターコート
・ポロコート
・ステンカラーコート
・007オマージュコート
コートにはたくさんのデザインがありますから、自分のライフスタイルにはどのコートが適しているのか、
一度よく考えてみてくださいね。
ひとつひとつのデザインを深堀りしたい方は、こちらのブログも合わせてご覧ください。
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コートの生地
コートの生地といえば、代表的なものとして「ウールメルトン」「カシミア」「キャメル」の3つがあります。
それぞれ素材としての特徴、着心地、似合うデザインなどが変わってきますのでここで解説したいと思います。
●ウール・メルトン
メルトンとは、強い縮絨をかけ綾目が全く見えないように仕上げた厚手生地のことで、基本的には糸の太さや目付を除けばフランネルと同じです。
ピーコート等にもよく使われる非常に頑丈なつくりとなっており、メルトンは紡毛織物の代表的な素材でもあります。
<生地の特徴>
・非常に頑丈で長持ちする
・色や柄の種類が豊富
・ずっしり重みがある
・固い
<向いているコートのデザイン>
・すべて
<おすすめの用途>
・毎日の通勤用
・ビジネスでもプライベートでも
<価格帯>
・約¥150,000 ~
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●カシミア
皆さんご存知の、コートやマフラー、セーターにも良く使われる冬の『高級素材』です。
軽くて、保温性も高い、何よりその柔らかな触り心地とカシミア独特の光沢感は、
服好きでなくとも誰もが魅了されるほど。
<生地の特徴>
・とろけるような極上の質感
・軽く、保温性も高い
・他素材にはない光沢感がある
・ヘビーユース厳禁、雨にも弱い
<向いているコートのデザイン>
・チェスターフィールドコート
<おすすめの用途>
・週1回程度の着用
・フォーマルシーンにも最適
・長く大切に着続ける『一生モノ』として
<価格帯>
・約¥300,000 ~
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●キャメル
キャメルはラクダ化の動物で、フタコブラクダから採る毛はソフトで美しく、カシミアと並ぶ高級素材。
ラクダをイメージするとわかるのですが、写真のように原毛はいわゆるキャメル・カラーになっていて、
染色をせずに染色することなくそのまま使われることも多いのです。
<生地の特徴>
・ナチュラルなキャメルカラー
・カシミアよりも肉厚で、保温性も高い
・毛並みが長く、見た目も高級感がある
<向いているコートのデザイン>
・チェスターフィールドコート
◎ポロコート(最適)
<おすすめの用途>
・どちらかというとプライベート用
・ポロコートでスポーティな雰囲気に
・長く大切に着続ける『一生モノ』として
<価格帯>
・約¥250,000 ~
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作品集
最後に過去お仕立てさせていただいたコートの作品集を掲載します。
王道の生地、デザインもあれば、一風変わったデザインの物まで、
オーダー(誂え)ですからその姿は多種多様です。
そこにオーダーの奥深さ、楽しさがあります、是非ご覧ください。
<シングル・チェスター:カシミア>
<ダブル・チェスター:キャメルヘア>
<シングル・チェスター:ウール等>
<ダブル・チェスター:ウールメルトン>
<シングル・チェスター:ウール×カシミア混合>
<シングル・チェスター:ウールメルトン>
<シングル・チェスター:アルパカ混>
<ポロコート:ウールメルトン>
<ポロコート:ウールジャージー>
<ポロコート:ウール等>
<ポロコート:ウールメルトン>
<シングル・ポロコート:ウールメルトン>
<アルスター:ウールメルトン>
<アルスター(007オマージュ):ウールメルトン>
<007オマージュ:ウールメルトン>
<007オマージュ:ウールメルトン>
<ステンカラー:カシミア>
<ステンカラー(ベルテッド):ウールメルトン>
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2022年7月18日
ファッションアイテム | オーダーコート
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