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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

スリーピーススーツはビジネスでも使える? ベストはおすすめ


オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。

スリピーススーツというと、ジャケット、パンツ、ベストが同じ生地で揃っていることです。
ジャケットは読んで字のごとくジャケットで、パンツは正式にはトラウザーズ、ベストはウエストコートと呼ばれていますが、ここでは分かりやすくジャケット・パンツ・ベストという言葉で説明していこうと思います。

スリーピーススーツはビジネスでも使えるか?については、

 

スリーピースのスーツは、ビジネスで着てもまったく問題ありません。

それどころか、ベストを着ることは、色々なメリットもあります。
スリーピーススーツを着るということは、どんなメリットがあるのでしょう?
また、ベストを着るときのルールとはどんなものでしょう。今日はスリーピースについて解説していきます。

上着を脱いでも良い


もともと、スーツはラウンジコートという、くつろぐ服でした。
でも、当時は上着を脱いで過ごすなんてもってのほか。
現代のようにシャツ一枚ということもない、そういうものでした。

なぜかというと、上下だけのスーツで上着を脱いでしまうと、シャツ=下着姿になってしまうから。
昔の貴族はこれをとても恥ずかしいこと、エレガントではないと考えていて、シャツから見えているボタンすら宝石で隠したほどでした。

ということで、ベストの登場。
ベストは不思議なもので、ジャケットを脱ぐと、ジャケットの代役となります。
一方で、ジャケットを着ていればインナーのような役割にも変化しますから、とても重宝するというわけです。

上着を脱いでいてもOKというルールがある
胸元が引き締まる、だからフォーマルに対応できる

ベストを着ると、普段上下でスーツを着るよりもVゾーンが狭くなります。
だからベストスタイルはあなたをぐっとエレガントにしてくれる。

例えば、呼ばれたパーティーや結婚式の二次会はもちろん、式典でも、ネイビーやチャコールグレーのスーツをベスト付きのスリーピースで用意しておけば簡単にそれらしくなります。

内側に一枚あるだけで随分と印象が変わるんです。


スリーピースは、同じ色のジャケットとパンツにベストも揃っているからスリーピースなのですが、敢えて色を変えてみるのもひとつ。

フォーマルならではのアレンジです。

関連記事:【衝撃】なぜ結婚式の服装で黒スーツを着てはいけないのか

関連記事:ディレクターズスーツは礼服なのか?スリーピーススーツも手抜きだった!

ベストがあると式典に対応できる
きちんとしている印象がでて、特別感がある

今日はそんな服装でどうしたんですか?と言われて、どうしたと言われてもどうしたというわけでもないのですか、そう言われるとしたらいつもよりもきちんと見える、ということではないでしょうか。
(なんともややこしいですが)

ベストはとても簡単にそういう印象になるアイテム。

映画やテレビドラマを注意してみてみてください。。
上司役は、ベストを着ていることが多い。
それらしくなるから、スタイリストがコーディネートしているのでしょう。

しっかりして見えるから、上司役はベストを着ている
ベスト着こなしのルール




一番下のボタンは必ず外す。
これはジョージ4世が留めていなかったから、ファッションリーダー・ボーブランメルも外し、それがトレンドになったなどの説もありますが、一番下のボタンは飾りボタンということで留めないのがルールとなります。

関連記事:ボーブランメル 洗濯糊が紳士を作り、礼儀が淑女を作る

また、ベストはタイト過ぎるのは着心地に影響が出ますが、あまり緩くない方が望ましいです。
オーダースーツの場合はフィッターとの呼吸もあるかと思いますが、フィッティングでとても重要なポイント。
オーダーベストでは、背中の裏は滑りを良くするために裏地の素材を使うことが多いですが、この時にジャケット背裏と別の色にしても面白いですね。

見えないところだからこそ、男のこだわりが出る部分であります。

ちなみに、ベストはスーツ上下のプラス20%の料金でお仕立てが可能です。

ベストの一番下のボタンは留めない



ジャケットの前ボタンは、ベストを着ていると、留めても良いし、開けて着ても良い。
ですが、座る時にはジャケットの前ボタンは外すことだけお忘れなく。

ベストを着ていると、ジャケットの前ボタンは留めても留めなくても良い
さらに通なのは衿付きのベスト


もともとはベストは必ず着ていたわけで、さらにいうとジャケットを脱いだら、ベストがジャケットの役割になる。
ベストはウエストコートという正式名称があるように、コートです。
コート(ベスト)の上にコート(ジャケット)を着て、そのまた上にコート(オーバーコート)を着る。

そんなわけで、もともとベストには衿がついていました。
シングルもあれば、ダブルのベストもありますが、どちらも衿付きがメインです。

そんなわけで、衿付きベストを仕立ててみても面白いですよ。

本来のベストには衿があった

ということで、今季はスリーピーススーツも仕立ててみてはいかがでしょう?

さて、明日は何着よう?

そもそもダブルのスーツならベストがなくても威厳がある。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2021年11月2日
TPO | ビジネスシーン
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