新たな一歩

これは、フランスの、あるアイテムだ、
さて、唐突だがなんだかわかるだろうか?
もちろん洋服に関係がある。
答えは、、、月曜に。
もったいぶっているのではなく、
月曜に使用しているところを撮影しにいくのだ。

今日はクライアントN氏への納品。
約束していた時間に、早くも遅くもなく、
まさにそのぴったりの時間に、N氏は到着した。
椅子に腰かける。
そこに完成した服を持って、私が現れる、
ご対面だ。
生地を選び、採寸、フィッティングを経て、
期待に胸を膨らませつつ、
時には忘れている日もあれど、
やはりその日が近づいてくるワクワク感はオーダーの醍醐味だ。
こうして待ちに待っていたこの日、
ついにオーナーによって着られることになる。
フィッティングルームへ案内し、
いつもの服を脱ぎ、オーダーした服に着替える。
仮縫いとは違い、しっかり裏地もある。
がちゃっとドアがあき、
フィットしていて見とれるようなシルエットの服をまとったN氏を見た瞬間、
今日もいい服が仕上がった、と心の中でつぶやいた。
「うわー、いいですね、
着心地も全然、違う。」
どこをどう絞ろうか、
背中は狭く、エレガントに、
ゴージはむしろ少し下げて、
ポケットの傾斜は角度を少し強調して、縦の距離を意識して、、
こうして、どうしたらもっと美しくなるか、考えて進める。
最初から形があるわけではないから、
こちらを信用して依頼しているわけだから、
もちろんそれに応えようと考えるのだが、
話していると、こうしたら良いのでは?というアイデアが次々と沸いてきて、
それを洋服に反映せずにはいられない。
帰りがけ、
「本当に、想像以上の完成でした」
N氏の顔は笑顔でいっぱいだった。
そうこうして完成して、
良い!のフィードバックをいただけるのは本当に嬉しいのだ。
今日も納品や採寸、さらにご紹介の方で賑わったサロンだ。
そして、こうして喜んでいただけている裏側でも、闘いは続いていた。
バックヤードは、常にどうしたらもっと喜んで貰えるか?と問いが続いていた。
そしてどうしたらもっと早くお渡しできる?
ハサミの位置はこれで良い?
生地は?
無理、ムラ、無駄はよくない、
1秒の無駄もない体制へ!そんな声が聞こえてきそうなくらい、
黙々と整理整頓を続ける小寺の研究が続いていた。
お客様のためにを軸に、
全員で意見し改善する、
これこそが仕事の醍醐味なのではないだろうか。

まさにあと1駅で自宅、というところで腕時計を見たら、0時を過ぎてしまっていた。
0時を過ぎると、都内とは思えないような静まり返った住宅街が急に訪れる。
ちょっと近所のスーパーでツマミを買って、というわけにいかない。
近所のワインバーに寄った。
そこでチーズを食べながら、
今日の服作りについて振り返っていたら、
あれ?こんな企画は?と何やら思いついてしまい、結局AWの企画を考えることにした。
ワインを飲みながら、何気なくオーダーした、チーズが出てくる。
「左から、イタリアの、カステロマーニャと、羊と山羊のチーズを、栗の葉で熟成させたチーズ、、、」と店主が説明してくれた。
カステロマーニャを、一つ口に運んでみた、
!なんと、求めていた濃厚で深みのある味が口の中に広がった。
明日もポケモンを探している余裕はなさそうだが、がんばれそうだ。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2016年7月24日
スーツを仕立てたお客様 | オーダースーツのお客様
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