カシミアのオーダーコートが完成
昨日に引き続き、本日もコートのご紹介です。
今期第一号の、カシミア素材でお仕立てさせていただいたチェスターフィールドコートです。
カシミアの魅力は、ブログでも度々ご紹介して参りました。
オーダーいただきましたT様は、シーズンごとにスーツやジャケットのオーダーをいただく常連のお客様。
以前から気になっていたというコート、満を持してオーダーいただきました。
様々なデザインがあるのがコートの魅力です。
チェスター、アルスター、バルマカーン、ポロコート、、、などなど。
今回はシングルのチェスターフィールドコートに。

ジャケットの型紙をもとに、コートの型紙を起こしていきます。
上質なカシミアですので、仮縫いでしっかりとフィット感を確認していきます。
ウエストをグッと絞り、カシミアの柔らかなドレープを生み出します。
そして、ついに完成! 細かな説明はもはや不要です。








フロントは比翼仕立て、上衿は同色のベルベットを用いました。
着丈は膝下付近の長さ、言葉にならないほどエレガントです。
日の光のもとでも、、、



いかがでしょうか?
非常に軽い着心地ながら、暖かは充分。
そしてこの肌触り、光沢感、、、まさに一生ものと言えるコートではないでしょうか。
一生物、という言葉が最適かどうかはわかりませんが、良い物を手に入れるということは、その物を大切にするようになります。
時にはブラッシングをして、綻びがないかな?と確認する。
クリーニングに出す時は、くれぐれも丁寧に・・と念押しする。
最初は面倒に思われるかもしれません。
でも、愛着も沸きますし、ここぞという時に着よう!という気持ちにもなるでしょう。
ダメになったら買い換えればいいか、という発想ではなく、大切にする。
それで、少しずつ馴染んで自分の色になっていくのです。
良い物は手に入れて終わりではなく、育てるという喜びもあります。
T様、この度は素敵なオーダーをありがとうございました。
末永くご愛用いただけますと幸いです。

ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
おすすめ記事
【ブーツNG】男性のフレンチのマナーとエスコート マナー講師 高田さんに学ぶ日本人はなぜフレンチが苦手なのか? 「そもそも、テーブルマナーといっても、あの人はひ…
【完全解説】チェスターフィールドコート!洒落者の伯爵が着たコートの歴史オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。 本日はコート…
NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草 著者の安積陽子氏&大西基之先生の話今日の大西先生! 今日の大西基之先生は、一枚仕立てのトレンチコートで現れた。 ブラウ…
マリネッラ(Marinella)のネクタイ セッテピエゲをオーダー!六本木にナポリからアレッサンドロ氏来日世界を代表するナポリ生まれのネクタイ マリネッラは今や世界を代表するナポリ生まれのネ…
服は着るだけでは半分でしかない星野先生は、ジェントルマンってものを教えたかったんだろうな、 「センターをつまんで、…
春夏おすすめスーツ生地! SCABAL(スキャバル) – Golden Ribbon –ボットーネでも、すっかりSCABALファンのお客様もおりますが、今シーズン入荷しまし…
英国紳士のスーツの着こなしにベストは必須なのか?イギリスから来たお二人に直撃英国紳士の服に対しての考え方は? まず見た目は重要だ . 英国紳士のスーツの着こなし…
ゼニア、ロロピアーナ、アリストン イタリアスーツ生地が続々と到着イタリア生地 エルメネジルドゼニア イタリアの生地で知名度があるブランドといえば、エ…
心斎橋リフォーム 評判の修理店の出版パーティ 内本久美子さんの元に服飾業界の重鎮たちが銀座シックスに到着すると、最上階の13階へ。 そこには、内本久美子出版記念パーティ会…
もう惑わされない!同じSUPER120’sなのに、金額が違うのはなぜ? この記事の目次 スーパー表記が同じ120でも同じ品質ではない バルベラやロロピア…