秋冬おすすめスーツ生地はこれ|ビジネス・プライベート
こんにちは。ボットーネ表参道です。
このところ東京は雨模様が続いていますが、店ではちょうどAW(秋冬)の生地が続々と入荷している時期でして、コートのご相談と並行して、秋冬スーツについてのお問い合わせも増えてきました。
夏の間はスーツをあまり意識されなかった方も、これから着用の機会が増えてくると思います。
今日は、この秋冬にぜひお勧めしたい生地について、少し詳しく書いてみようと思います。
この記事の目次
ビジネスの信頼感を支える「英国クラシック」と「フランネル」

秋冬のビジネススーツというのは、単なる防寒着ではなく、その人の経験や落ち着きを物語ってしまうものだと、私は常々感じています。
この時期、ビジネスの最前線に立つ方に自信を持ってお勧めしているのが、英国産のクラシック生地です。
ハリソンズの「Fine Classics」はボットーネの大定番。
目付でいうと370g/m前後と、最近の薄手生地に比べるとかなり肉厚で、身が詰まっています。
この重量感が保温性につながり、暖房の効いた室内でも、肌寒い屋外でも安定した着心地を保ってくれます。
加えて、シワへの強さとクリースラインの持続性も英国生地の美点でして、忙しい一日を過ごしても夕方までパリッとした印象が崩れにくいんですね。

もう一つ、この時期の定番といえば「フランネル」です。
「ビジネスにはカジュアルすぎるのでは」と心配される方も時々いらっしゃいますが、ネイビーやチャコールグレーの無地、あるいはチョークストライプを選んでいただければ、フォーマル度は十分に保てます。
クラシックなフォックスブラザーズ、もう少しライトなカノニコ社あたりの上質なフランネルは、毛並みが空気を含んでいてとても暖かく、貫禄と親しみやすさを同時に出せる、案外万能な生地です。
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プライベートを格上げする「ブラウン」という選択

プライベートの時間や、少し肩の力を抜いた出社日にお勧めしているのが、ネイビー・グレーに続く第三の色として最近よく名前が挙がる「ブラウンスーツ」です。
ブラウンは、纏うだけで知性と落ち着きが出る、地味に効く色だと思っています。カノニコのフランネルで仕立てる深みのあるダークブラウンはこの季節特によく映えます。
合わせ方としては、イタリアで昔から言われる「アズーロ・エ・マローネ(青と茶)」を意識して、ブラウンのジャケットにブルーのデニムシャツ、足元はブラウンのスラックス、というのを私はよくご提案します。
この組み合わせは、狙いすぎない洒落感が出て個人的にも好きな配色です。
あとは、少し起毛したようなコットンスーツも秋から冬の手前あたりまでは、独特の風合いを活かしたジャケパンスタイルで意外と活躍してくれます。
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育てる愉しみの「コーデュロイ」と、動ける「ストレッチスーツ」

プライベートやビジネスカジュアルの場で、ここ数年じわじわと見直されているのが「コーデュロイ」です。
コーデュロイは、着込むほどにクタッとした風合いが出てきて、革製品のように自分色に育っていく素材です。
イタリア産の細畝はベルベットのようなドレッシーさがあって、ハイゲージのタートルネックと合わせると都会的な印象になります。
一方、英国産の太畝はカントリー調の温かみがあり、ミドルゲージのニットと相性がいい。
ジャケット・ベスト・パンツをそれぞれ単品で着回すのにも向いている、懐の深い素材だと思います。

もう一つ、週末のゴルフの前後や出張の移動時などにお勧めしているのが「ストレッチスーツ(セットアップ)」です。
見た目は上品でクラシックな佇まいを保ちながら、驚くほど動きやすく、シワにも強い。
色もネイビーからアースカラーまで揃えていますので、Tシャツやニットの上にさっと羽織るだけで、オンからオフへの切り替えがとても楽にできます。
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大人の余裕を添える「スリーピース」とシルエットの話

秋冬のスーツをより魅力的に見せるという意味では、私は「スリーピース(ベスト付き)」をよくお勧めしています。
ベストがあると、Vゾーンがほどよく引き締まって、上半身の印象がぐっとドレッシーになります。
ジャケットを脱いだ場面でも品格が保てますし、冬場の室内での体温調整にも実用的に役立ちます。
前身頃が重なるダブルブレストのスーツも、胸元に自然な威厳が出るので、30代後半から40代の方には特に似合うと思います。
もちろん、ビジネスシーンでは強すぎる印象を与える可能性もありますので、安易に選ぶべきではありませんが。
シルエットについては、タイトすぎるものは正直あまりお勧めしていません。
適度にゆとりを持たせた、普遍的なシルエットの方が生地への負担も少なく、結果的に長く着ていただけます。
あとこれは細かい話ですが、スラックスはジャケットより消耗が早いので、2パンツ(スペアパンツ)でオーダーしておくと、スーツ全体の寿命がかなり変わってきます。
地味ですが、意外とお勧めしたいポイントです。
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最後に
「人は、その制服通りの人間になる」という言葉を、私はわりと信じている方です。
身に纏うものが変わると、思考や振る舞いも、少しずつですが変わっていく気がします。
ビジネスの場では、英国クラシックやフランネルで揺るぎない誠実さを。
プライベートでは、ブラウンスーツやコーデュロイ、あるいはストレッチセットアップで、少し肩の力を抜いた大人の余裕を。
この秋冬は、そんな一着をワードローブに加えてみるのはいかがでしょうか。
表参道の看板のないサロンは完全予約制で、お一人おひとりとじっくりお話ししながら、時間をかけて一着を仕立てています。
鏡に映るご自身の姿が変わる瞬間を、皆さまと一緒に味わえる日を楽しみにしております。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2026年8月23日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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