ストライプスーツの奥深い世界
無地スーツの次に選ぶべき、大人の装い
無地のスーツが一通り揃ったら、次に誂えるなら是非とも柄物スーツに挑戦してほしいと思います。
ネイビーやグレーの無地スーツは、ビジネスシーンにおいて最も信頼性の高い選択肢です。
無地のスーツで基本のワードローブを整えられた皆様にこそ、次のステップとしてお勧めしたいのが、ストライプスーツなのです。
ストライプスーツと聞くと、「少し派手なのでは?」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際には、ストライプは英国紳士の伝統に深く根ざした、極めてクラシックで格式ある装いの表現なのです。 特に、40代から60代の男性が身に纏うストライプスーツには、無地では表現できない独特の威厳と品格が宿ります。
本日は、そんなストライプスーツの魅力について、じっくりとお話させていただきたいと思います。
この記事の目次
ストライプスーツが持つ歴史と格式

ストライプスーツの歴史を紐解くと、19世紀の英国シティ(金融街)にたどり着きます。
当時、銀行や証券会社で働く紳士たちが着用していた「シティストライプ」が、現在のストライプスーツの原型となっているのです。
この伝統的なシティストライプは、単なるファッションではありませんでした。
むしろ、職業に対する誇りと責任感を表現する、一種の礼装としての意味合いを持っていたのです。
細い縦のラインが着る人の威厳を演出し、重要な商談や会議の場において、相手に対する敬意と自身の信頼性を静かに物語る役割を果たしていました。
現代においても、この伝統は脈々と受け継がれています。
質の高いストライプスーツは、着る人の経験と知性を静かに語る、まさに大人の男性にふさわしい装いと言えるでしょう。
無地のスーツが「安全」な選択肢だとすれば、ストライプスーツは「洗練された」選択肢なのです。
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ビジネスシーンで活躍するストライプの種類

ストライプスーツといっても、その種類は皆様が想像されるよりもはるかに多様です。
線の太さ、間隔、色合い、そして織り方によって、それぞれが全く異なる表情を見せてくれます。
その中でも、ビジネスシーンにおいて最も活用しやすく、かつ品格を保てるのは、「ピンストライプ」「シャドウストライプ」「ペンシルストライプ」の3つでしょう。
ピンストライプ

その名の通り、針(ピン)で描いたような極細のストライプです。 よく観察すると、実は「点」で構成された線であることがお分かりいただけるでしょう。
遠目には無地に見えるほど控えめでありながら、近づくと上品な縦のラインが浮かび上がります。
概ね1cm以下のピッチであれば、ビジネスシーンでも安心してお召しいただけます。
シャドウストライプ

同系色の濃淡で表現された、まさに「影」のようなストライプです。
織り組織や糸の使い方を変えることで、同一色でストライプを表現するという、極めて洗練された技法で作られています。
光の加減によってストライプが浮かび上がったり消えたりする、実に奥ゆかしい表現方法で、「目立ちすぎないか?」とご心配される方には最適の選択肢です。
ペンシルストライプ

鉛筆で引いたような細い線が特徴的です。
ピンストライプよりもはっきりとした線でありながら、ピッチが狭く上品な仕上がりになります。
少し個性を表現したい方におすすめのストライプです。
これらのストライプは、どれも多くの場面で違和感なく着用でき、無地のスーツをお持ちの方の次の一着として、最適な選択肢となるでしょう。
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上級者が愛するクラシックなストライプ

ストライプスーツに慣れ親しんでこられた方、あるいは服飾に深い造詣をお持ちの方におすすめしたいのが、より伝統的で格式高いストライプです。
これらは古き英国紳士を彷彿とさせる、まさにクラシックの真髄と言えるでしょう。
ヘリンボーン

私が個人的に最も愛するストライプの一つです。
「杉綾」とも呼ばれるこの模様は、魚の骨(ヘリンボーン)のような形状から名付けられました。
細いヘリンボーンはスーツに、太いものはジャケットやコートに使用され、その時代を超越した美しさは多くの紳士を魅了し続けています。
当サロンでも、無地の次によくご注文いただく柄かもしれません。
チョークストライプ

冬のフランネル素材の定番です。
黒板にチョークで引いた線のような、少しぼんやりとした霜降り感が特徴的で、50代以降の紳士に特によくお似合いになります。
この重厚で落ち着いた表情は、経験を積まれた大人の男性だからこそ着こなせる、特別なストライプと言えるでしょう。
オルタネイトストライプ

2色以上のストライプが交互に配列された、少しひねりの効いたデザインです。
例えば、ネイビーをベースにブルーとエンジのストライプが交互に現れるといった具合です。
線が細いものであれば思いのほか上品な仕上がりとなり、「少し変わったストライプを」とお考えの方に最適です。
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ストライプスーツを選ぶ際の心得

ストライプスーツを選ぶ際に最も大切なのは、「品格を保ちながら、さりげなく個性を表現する」という視点です。
お客様とお打ち合わせをしていると、「目立ちすぎないか?」ということを最も気にされる方が多いことに気づきます。
「無地じゃないのが良いんだけど、柄が強くて浮いてしまうのは嫌だ」といったお悩みを抱えていらっしゃる方も少なくありません。
あまりに主張の強いストライプは、かえって軽薄な印象を与えてしまう可能性があります。
大切なのは、ストライプのピッチ(幅)です。

一般的に、1cm以下のピッチであれば、ビジネスシーンでも安心してお召しいただけるでしょう。
私どもボットーネでは、お客様の体型や肌の色、そして着用される場面を総合的に考慮して、最適なストライプをご提案させていただいております。
例えば、体格の良い方には少し太めのストライプを、スリムな方には細めのストライプをお勧めすることで、体型を最も美しく見せることができるのです。
また、2パンツでのオーダーもお勧めしております。
スーツにおいて最もダメージを受けやすいのはパンツですが、2本作ることでローテーションが可能となり、結果的にスーツ全体の寿命を大幅に延ばすことができます。
これは、特に上質なストライプスーツを長く愛用したい方には、非常に有効な選択肢です。
シルエットや細かな仕様を変えて楽しむこともでき、一つのジャケットで異なる表情を演出することも可能になります。
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まとめ
無地のスーツで基本のワードローブを整えられた皆様にとって、ストライプスーツは新たな装いの扉を開く鍵となります。
控えめでありながら確かな存在感を放つストライプスーツは、ビジネスシーンにおいて、あなたの経験と品格を静かに物語ってくれることでしょう。
重要な会議や商談の場で、相手に「この人は只者ではない」という印象を与えたい時。
そんな時こそ、上質なストライプスーツの真価が発揮されるのです。
私どもボットーネでは、お客様お一人お一人の個性と体型に合わせたストライプスーツをお仕立てしております。
無地のスーツの次のステップとして、ぜひ一度、ストライプスーツの世界を体験していただければと思います。
きっと、新たな装いの可能性を発見していただけることでしょう。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2025年7月25日
オーダースーツ | オーダースーツの柄
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