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チャコールグレーのスーツ 夏はフレスコがおすすめ

梅雨が明け、連日うなだれるような暑さが続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

クールビズ真っ只中、さらに今年はコロナ禍の影響もありテレワーク中心にシフトした方も多いことでしょう。

生活様式が変わる中、洋服のあり方もまた、変わっていくのかもしれません。

さて、本日はオーダーいただいた夏用スーツをご紹介させていただきます。

このような状況下でも、必要な方にとっては変わらず必要なのがスーツ。

さらに夏用のスーツとなれば、クールビズが浸透し、年々暑さが増す(ような感覚)日本においては、一般的には需要がそう多い物ではありません。

だからこそ、低価格のスーツや中途半端にカジュアルな服装に逃げることなく、優れた素材で、身体に合わせて仕立てあげられたオーダースーツを身にまとうことで、周囲とは全く違ったオーラを放ち、着る人を輝かせるのです。

そんな夏用スーツは「フレスコ」生地に限ります。

当サロンでは毎年のようにオススメしており、実際に虜になるお客様も多いのです。

過去、こちらの記事でフレスコ生地の特徴をまとめていますが、簡単にまとめると、
「丈夫で、通気性に優れていて、夏の湿気にもへこたれない」何とも頼りになる素材なんです。

本来フレスコは、目付(生地の重さ)が350gmを超える、目付だけ見れば冬用に位置付けられるような重量感のある生地なのですが、近年は従来のフレスコの特徴はそのままに、軽量化された「フレスコ・ライト」という生地も存在します。

夏用というと、薄ければ薄いだけ良いように思われがちですが、薄いと当然耐久性は損なわれ、いくら涼しくてもペラペラでシワシワのだらしないスーツになってしまいます。

そうならない範囲で軽量化され、丈夫さも兼ね備えたフレスコ・ライトは現在のニーズにマッチした生地だと思います。

こちらがフレスコ・ライトのラインナップ。

そしてこちらが通常のフレスコ

糸が太くなり、よりザクザクとした素材感になっていることがお分かりいただけますでしょうか。

いくら通気性が良いとはいえ、ここまでの重さとなれば着用するにはそれなりの覚悟が必要となり、それと引き換えに10年着れる堅牢なスーツを手に入れる事ができます。

ツウ好みの素材ですね。

今回T様よりオーダー頂きましたスーツは、フレスコ・ライトの中から。

お色味は、チャコールグレーです。

チャコールグレー、私も大好きなカラーです。

グレーに抵抗がある方でも、やや濃いめのミディアムグレーやチャコールグレーであれば、人を選ばず着用できるのではないでしょうか。
 
しっかりお身体にフィットしたスーツであれば、グレーのスーツにマイナスなイメージをお持ちの方でも安心してお召しいただけるはずです。

グレーは無彩色の為、様々なシャツやネクタイともマッチしますし、もうすこし薄いミディアムグレーであれば、黒靴でも茶靴でも合わせることができます。

この時期であれば、サックスブルーのシャツなどさわやかでいいですね。

このように、ホワイトのシャツに、ネイビーのネクタイというスタイリングも、良い第一印象を与えられる組み合わせではないでしょうか。

ビジネスマンの上手な着こなしは、清潔感のあるブルーを上手く取り入れることだと思います。

ベーシックなシングルブレスト、お若くスマートなT様に合いますように、絞りのあるウエストラインに。

ハリのある生地ですので、肩周りなどまだ硬さが見られますが、着込んでいくにつれ徐々に馴染んで参ります。

耐久性のあるフレスコ生地には、同じく耐久性に優れた水牛ボタンが間違いありません。

光沢のあるプラスチックボタンなどではアンバランスとなってしまいますので、あくまで天然のアイテムでまとめます。

スラックスは適度なゆとりを持たせていますが、生地に重さがある為、ストンと綺麗に落ちてくれます。

スラックスの美しさの生命線であるクリースラインも、フレスコのような丈夫な生地であれば簡単には消えませんので安心です。

股下が少しもたついているように見えますので、ここはもう気持ち股下を詰めるよう調整しましょう。

スラックスのシルエットというのは、お客様のお好みが最も現れる部分であり、しっかりと対話を重ね調整していくところです。

フレスコの生地は、オールシーズン向けのスーツ生地に比べ摩擦力は強く、スラックスのラインが細すぎてしまうと靴下が引っかかってしまうことがありますので注意が必要です。

軽やかな背抜きのジャケットは、いざという時に少しでも快適に着用できることと思います。

丈夫なスーツは長年のパートナーとなりえますので、愛情を持ってご着用いただけますと幸いです。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2020年8月9日
クライアント | スーツを仕立てたお客様

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