【大人の嗜み】涼しいライトグレーのスーツ
若い時にはしっくりこなかった色味も、年を重ねていくといつの間にかしっくりくるようになる。
スーツで言えばグレー系の色味はそれに該当するのではないかと思います。
ブラック、ネイビーが大半を占める中で20代30代のお客様がグレー系を選択されるケースはあまり多くないのではないでしょうか?
なかでも、ミディアムグレー・ライトグレーの明るいグレーのトーンは、頭の中でイメージする着用した姿と、実際に鏡の前で見た自身の姿とでかなりのギャップがあるように思います。
ましてやボットーネのようなオーダースーツの場合、基本的には生地見本だけで想像を膨らませなければならず、どう転ぶか分からないグレーよりも、着なれていて安定しているネイビーの方がより安心してオーダーいただけるはずです。
既製品のスーツであれば、試着してみてしっくりくればそのまま購入するという流れがありますが、ライトグレーの場合は基本的に膨張色であり、一歩間違えると野暮ったく見えてしまいますので、ネイビーに比べてもよりサイズ感にはシビアなにならざるを得ません。
オーダー、既製服、それぞれメリット・デメリットがある中で、何を選択するかも重要ですね。
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さて、話が少しそれてしまいましたが、グレー系のスーツは40代50代の方がしっくりくるように思います。
もちろん一概ではありませんし、年代を問わず好みの問題でもありますからね。
グレーというのはどこか『渋み』を感じる色ですし、ネイビー畑で生きてきた人にとっては結構チャレンジな色なのだと思います。
今回オーダーいただいたライトグレーのスーツは、通算で2着目のご注文となりましたM様より。
一着目はネイビーのスーツ、今回のライトグレーはより夏向けの軽い生地でお仕立てさせていただきました。
一着目の改善点を踏まえまして、パンツのシルエット、履き心地を中心にさらに一段階アップデートをさせた渾身の出来栄えです。
細かく見ていきましょう。
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これまで様々なブランドのスーツを着用されてきたM様。
スマートなお身体をキープされていて、おそらくセレクトショップ等で売られているイタリアブランドのスーツなども特段違和感なくお召しいただけると思います。
それでもオーダーという選択をし、数あるお店の中でもこのボットーネにお越しいただき、更には2着目のオーダーもいただき・・・こんなに光栄なことはありません。
「特にジャケットの着心地がいいね、この肩とか!」
と、こだわっている部分でもある肩周りのフィット感にもご満足いただいております。
「スーツは肩で着る」とはよく言いますが、実際に双肩に重さはのしかかる訳ですので、ここに違和感があると着心地の良くないスーツとなってしまいます。
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写真では変わらない部分になりますが、股上部分は一着目のスーツから改善をしています。
ボットーネのスラックスは股上をやや深めに設計し、よりホールド感のあるフィットを目指していますが、M様はこれまで着てきたスーツなどの感覚を踏まえ少しだけ浅めにしました。
それにより影響の出る部分や全体のバランスを微調整し、より満足度の高いものとなりました。
それにしても本当にスタイルが良く、スーツ姿が美しいですね・・・。
グレーのスーツは黒の革靴でも茶の革靴でも両方合わせられるのもいいところですよね。
ネイビーも同じですが、やはり基本色となるグレーは汎用性が高いのも魅力、シャツもホワイトはもちろんのこと、サックスブルーも映えますし、薄いピンクやラベンダーもいやらしくなく合わせられます。
「いいね、やっぱり白はきれいだね、合うね。」
柔らかい衿の雰囲気が魅力的な麻(リネン)素材のシャツをお召しでしたので、そのままジャケットを羽織っていただきました。
この時期はリネンシャツはもう欠かせませんね。
リネンシャツは見た目が涼しいだけでなく、実際に体感温度も違います。
速乾性も高く、じめじめした日は半袖のTシャツよりも長袖のリネンシャツの方が逆に快適だったりするものです。
洗いざらしでホワホワとしていて、リネンの柔らかい風合いが感じられます。
これをごく自然に着こなせるのはさすがとしか・・・涼し気で、美しいコーディネーション。
この夏は是非この組み合わせで、ライトグレーのスーツを楽しんでくださいね!
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ご納品は夏物がのスーツ屋ジャケットが続いておりますが、これからは秋冬物の生地たちが続々入荷してきます。
先日ご紹介させていただいたイタリア:CANONICO(カノニコ)の生地を皮切りに、生地の王様Loro Piana(ロロ・ピアーナ)のカシミアコート生地が入ってきています。
とろけるような極上のカシミアですが、数量限定となりますがかなり抑えたプライスでご提供できると思います。
カシミアのコートは一生モノといっても過言ではありません。
としておそらく8月中でなくなってしまうと思われます。
次のブログでご紹介したいと思いますので、お楽しみに。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2023年7月25日
クライアント | スーツを仕立てたお客様
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