アリストン スーツ生地(ナポリ)の社内はこんな感じだ
ナポリのマーチャント、ARISTON(アリストン)はここ数年メンズ雑誌でも取り上げられるようになっている、注目株の生地の一つだ。
イザイアのような伊高級ブランドに素材を提供しているのもアリストンで、現地ではテーラーが扱うことは少ないようだ。
毎期イタリアの香りが漂うアリストンの魅力に迫ってみたい。
弊社も取引させていただいている、服地卸商のマルキシ岸社長はアリストンと契約を結び、私たちにも素材を提供してくださっている。先週の金曜にイタリア出張から帰国した岸社長。
今回はミラノで開催される展示会、ミラノウニカではなく、織元として言わずと知れたカノニコ社を訪問したという岸社長。本日はアリストンについてお伺いしてきた。
正確に言いますとARISTONはブランド名で、1920年にフェルディナンド・インパラートが創業した“IMPARATO Spa”が正式な社名になります。4代目の兄弟、アメデオとジアンパオロが同社の舵を取っていますが、父で3代目のジェラルドも毎日元気に出社しています。
出典:三代目の雑記帳
まだ時差ボケということで、早く目が覚め朝散歩の岸社長。
気温もマイルドで海のある街は気持ち良いとのメッセージ。
実に絵になる風景である。
海を彷彿とさせるブルーの看板。
現在の社屋はナポリ郊外のノーラにあり、15年前に事業拡大のため市内より移転してきました。
出典:三代目の雑記帳
生地のロールが積まれているアリストン(インパラート社内)
時期的に、アリストンのロゴ入りダンボールは世界に発送される見本帳(バンチブック)だろうか。
内部はこんなに広々としていて整頓されています!
全ての生地棚の前に裁断台があるので、反物を持って歩く必要がありません。
こんな広い倉庫を持つマーチャントは今まで見たことが…
1階には他にオフィス部分、大きなミーティングルームなどがあり、2階も同じだけの広さが。
2階には豪華なキッチン、ダイニングスペース(インパラート一家が毎日昼食を取ります)の他、シーズンに一度しか使わないサンプル製作の部屋と予備倉庫があります。
冗談で「シャワーがあったら泊まれるね!」と言ったら本当にありました!あと必要なのはベッドだけですね…笑
出典:三代目の雑記帳
(2階スペース)
ちょうどこの時は多くのテンポラリースタッフがコレクション製作に励んでいました。
ナポリらしい色鮮やかな生地が目立つ。
ふと横を見ると会長自ら生地を切っています!
立派な社屋でも同族経営の良さを残している同社には、いつもアットホームな雰囲気が流れています。(勿論裁断スタッフは何人もいます)
出典:三代目の雑記帳
金曜ビエラでのビジネスを終えた岸社長、アリストンへ向かうため、翌日朝一番から入ったナポリ。
アリストンのような、鮮やかな色使い、クラシックでありながらファッショナブル、個性が光る生地が多い理由は、やはりこの風光明媚なナポリというバックグラウンドがあるのではないだろうか。
料理も美味しい海の街!
この日は早速高速船に乗りこみカプリ島へ!
私は昨年に引き続き2回目でしたが、やはり弊社スタッフも行ってみたいとのことで…
20人乗り位のボートに乗り換えて向かったのはお約束のこちら。
「青の洞窟(Azzuro Grotta)」です!
手漕ぎボートへの乗り換え待ちでやはり混んでいますが、前回よりは少しマシかな…
出典:三代目の雑記帳
1時間程のドライブでアマルフィーに到着。(ナポリ→ポンペイは40分程でした)
日本では映画の舞台にもなり一躍その名を知られるようになりましたが、確かに街も海も美しい!
海沿いのレストランでシーフード中心の美味しいランチを食べた後、目の前のビーチで日光浴と泳ぎを愉しみました♪
出典:三代目の雑記帳
まもなく新作2017SSコレクションのアリストン。
フルコレクションの到着を今か今かと待ちわびているなか、ナポリの風景とインパラート社の様子を伝えてみた。
今季はイタリアらしさを纏ってみてはどうだろう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年2月21日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
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