ビジネスカジュアルはジャケットを中心に考えたい
近年多くの企業で『服装自由化』
『ビジネスカジュアル化』が進み、
それに拍車をかけるように、コロナ禍において
リモートワークが一般的となりました。
新様式となった今、
皆さんはどのような服装で
仕事をしていますか?
雑誌でも頻繁に特集されるようになった
「ビジネス・カジュアル」について、
ボットーネなりの解釈で
取り上げてみたいと思います。
この記事の目次
“とりあえずスーツ”ではなくなる
「逆に何を着たらいいのか
分からなくなってしまって…」
実際にお聞きするのは、
意外にも「悩み」について。
これだけスーツを着たくないと
考える人が増えたのに、
かえってその日の服装を考えることで、
今まではなかった新しい悩みが
生まれているようですね。
これまで何十年とスーツ姿で
お仕事をされてきた
40代、50代の方に特に多い。
『ビジネスカジュアル服
なんて持ってない!』
『どこまでが良くて、
どこからが悪いんだ!』
そんな声が聞こえてきそうです。
マイナスな言い方になりますが、
これまで日本においてスーツは
「ユニホーム化」されてしまい、
「とりあえず黒とか紺のスーツを
着ておけばいい」
という考えがありました。
ビジネスカジュアルが広まった今では、
その”とりあえず”がなくなってしまいます。
いざビジネスカジュアルの服装を試みても、
なんだか休日のお父さんのようになってしまって、
自分でも「これでいいのかな?」と
不安を覚えながらも出勤、
もう後戻りできなくなってしまうことも…。
その日の服を選ぶということ
『服を選ぶ』
という行為には様々な考え方があります。
スティーブ・ジョブスのように
いつも同じ服を着るという考え方も、
自身の哲学に則った芯のある行動です。
ですが、これは安易にマネをすることは
オススメできません。
それでもマネする人が多い?のは、
ジョブスのカリスマ性あってのこと。
ミニマリズムに魅力を感じる方は、
このように効率化する「考え方」は
ドンピシャなのでしょう。
でも、もう少し服の力に
目を向けてほしいなとも思います。
さらに、
ジョブスは服に対して無頓着だった訳ではない
ということは意外と知られていません。
らしさを表現することも、
服が持つ大きな役割のひとつ。
例えば、
「いつも同じ服を着ている」という場合、
たいていは同じ服を着ている
自分自身が満足しているだけであって、
それを見ている人は
「いつも同じ服で素敵!」
とは絶対に思いません。
むしろ「また同じ服着てるよ…」と、
マイナス面が勝るのが普通の感覚ではないでしょうか。
スーツは同じでもあまり違和感がないのに、
カジュアルだと急に違和感が出てきます。
せっかく選んだ服でマイナスなイメージ
を持たれてしまっては意味がありませんよね。
話が少しそれてしまいましたが、
ビジネスカジュアル化により
「服を選ぶ」
という行為が朝のルーティンに
追加されました。
いままではシャツ・ネクタイくらいを選んで、
後はローテーションの通りに
スーツを着るという感じだったのが、
(もしくはそこも完全にパターン化していた人も?)
「トップスはどうしよう?シャツ?Tシャツ?」
「パンツはチノパン?デニムもOK?」
「靴はいつもの革靴で…いやスニーカーにすべきか?」
「こっちはの服は昨日着てしまったな、、、」
こんな感じでしょうか。
もっとたくさん考えなくてはいけないかも。
考えることを放棄してしまえばそれまでですが、
逆に考えれば自分を表現する範囲が広がった
ということにもなります。
相手がいるということを意識して服を着る、
これだけで違うんですね。
ビジネスカジュアルって面倒だなという人も、
逆に装いに差が出るチャンスだと
好意的にとらえてみてはいかがでしょうか。
ビジネスカジュアルにはジャケットが一番良い
ということで、やっぱりジャケット。
私自身、自宅で作業をしているときは
スーツやジャケットを着ずに
生活していました。
外に出て、人に合わなければ
ジャケットを着ようとは
あまり思いませんよね。
それでも、
表参道に毎日出勤するようになった今、
ジャケットに袖を通すと、
身が引き締まり、
背筋が伸び、
いわゆる「仕事モード」に入った
感覚がありました。
背筋がピーンと伸びている時が
一番かっこいいのがジャケットで、
そういう風に作られているんです。
だから、服はそうした
自分自身のスイッチにもなります。
ジャケットはビジネスカジュアルに
最も欠かせないアイテムだと思います。
会社のルールとしてはニットでOKであっても、
やはりジャケットを着ている方が絶対にいい。
シャツ、Tシャツ、ニット、ポロシャツ、
なんにでも合いますし、
着回しが効きます。
仕立ての良いベーシックな
ジャケットが一つあれば、
安心して周りをコーディネートできるんです。
「今日はデスクワークが中心だから
カジュアルなインナーにしよう。」
「社外で打ち合わせがあるから
デニム&スニーカーじゃなくて、
スラックス&革靴の方が良いな。」
このように、
ジャケットがあるから考えがまとまります。
ニットでもカーディガンでもいいよ、
となれば逆にややこしくなりますよね。
これでは毎朝の服選びが面倒になってしまっても
仕方がありません。
ビジネスカジュアルとは、
なにもカジュアルな服を着ましょう!
ということではありません。
クールビズもしかり、
ノーネクタイにしましょうということではないんです。
TPOを弁えて、
快適に仕事ができるような装いができるのが
大人のビジネスカジュアルではないでしょうか?
カジュアルになりすぎず、
品格を保てる一番のアイテムはジャケット。
ビジネスカジュアルの中でも、
ジャケットを中心に日々コーディネートしていれば、
ニットやカーディガン、
夏場はポロシャツなどの
ジャケットを着ないリラックスした装いも
より効果が発揮されます。
新鮮味があり、
自身も周りも良いイメージを持つと思うんです。
ビジネスカジュアルはこれからのスタンダード?
ということで、
今回はビジネスカジュアルにおける
ジャケットの在り方について考えてみました。
服を替えるということは、
気分を替えるということ。
お気に入りのスーツ、
ジャケットがあれば、
袖を通してみると気分が高揚していくのが
わかると思います。
服には、オンとオフを切り替えたり、
気分を切り替える効果もあります。
これからの時代、
ビジネスカジュアルはもっともっと
スタンダードになっていきます。
気を抜いたカジュアルではなく、
人前であることを意識し、
自分らしい快適な服装で
仕事をしてみてはいかがでしょう?
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2022年11月6日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | ライフスタイル
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