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冬用のスーツ生地は何がおすすめ?

冬のスーツ生地、各社たくさんのコレクションが展開されています。
 
これまでのブログで、起毛した”フランネル”の素材や、コーデュロイ、そしてコート生地についてもご紹介して参りました。
 

洋服屋としては、これらの生地にどうしても惹かれてしまいます。
 
どれも魅力的で着ていて楽しくなるような素材ばかりなのですが、ビジネスシーンで着用するとなると中々手が出せないという方も多いようです。
 
 
会社の規則や周囲の環境、職種、お立ち場、様々な制限がある中で、働くビジネスマンの方が安心して選べるような生地はどんなものがあるのでしょうか?
 
実際にビジネスシーンで着用するとした場合に、よくご提案している生地があります。
 
 ・ハリソンズ Fine Classics
 ・スキャバル Classics
 ・ホーランド&シェリー Intercity
 
この3つのコレクションです。
 
ということで、本日はビジネススーツとしておすすめの冬用スーツ生地をご紹介していきたいと思います。
 
これら3つのコレクションには共通点があります。
 
オーダー好きの方であれば、お気付きになられますでしょうか?
 
バンチブックのタイトルに注目すると、「クラシック」というキーワード入っていいますよね。
 
クラシック、、、昔から受け継がれてきた、古き良き物とでもいいましょうか。
 
スーツの生地は、時代と共に進化を遂げてきました。
 
より細く、柔らかく、最新の技術で追求していった結果、今やスーパー120Sは当たり前。
 
スーパー150S、スーパー160Sの繊細な生地も決して珍しくはありません。
 
 
スーパー160’Sの生地で仕立てたこちらのスーツは、非常に艶やかできれいな質感がある一方、週に何度も着用できるような耐久性は持ち合わせていません。
 
これらの上質な生地で仕立てるスーツは、それはもう極上の着心地です。
 
軽くて、なめらかで本当に気持ちがいい。
 
しかし、日常的に着用するスーツとして最適な答えか?というと、、、答えはNOです。
 
耐久性、与える印象などの観点から考えると、おすすめできる方とそうでない方がいます。
 
今回ご紹介する3つの生地、
 
 ・ハリソンズ Fine Classics
 ・スキャバル Classics
 ・ホーランド&シェリー Intercity
 
これらはもっと満遍なく、スーツを着る幅広い職業の方にお勧めできるコレクションとなっています。
 
クラシックであり、先ほどのスーパー160Sクラスの生地とは真逆、ハリ、コシが合って、タフな生地たちです。
 
当然、多少の厚みがあります。
 
これらの生地の特徴は、
 
 ・暖かい
 ・コストパフォーマンスが良い
 ・耐久性に優れている
 ・シワになりにくい
 ・クリースが抜けにくい
 
ビジネスマンにとってはメリットばかり。
 
 
<HARRISONS : FINE CLASSICS>
 
反対に考えてみると、メリットでもある「暖かい」がデメリットにもなりえます。
 
どういうことかと言うと、季節に応じてスーツを使い分けている場合はいいのですが、オールシーズンのスーツを普段着用している方にとっては極端に厚く(暑く)感じてしまうのです。
 
仕立て方にもよるのですか、軽やかと言うよりはしっかりとした着心地になりますので、昨今主流の軽やかなスーツの着心地に慣れている方にとっては、多少なり重さを感じることでしょう。
 
このあたりも、好みが分かれるところです。
 
それでは、ひとつひとつメリットを解説していきましょう。
 

暖かい

2024年、今年も例年同様暖冬の気配が漂っていますが、冬はやはり暖かい服を着たいもの。
 
オールシーズンのスーツ生地と言うと300g以下がメイン。
 
上記に挙げた3つのコレクションは370gほどあります。
 
370gというと、実際に着ていてもしっかり暖かさを感じるレベルです。
 
こう説明しますと、ものすごく分厚い生地イメージを持ってしまうかもしれませんが、そうではありません。
 
分厚いというよりも、ギュッと身が詰まっているような感じです。
 
スリーピースでお仕立てすれば、その恩恵を最大に受けることができます。
 
<HARRISONS : FINE CLASSICS>

コストパフォーマンスが良い

一概には言えないのですが、スーツの生地はスーパー160Sなど細く柔らかい原毛になるほど、高価になっていく傾向があります。
 
柔らかくて艶のある生地だと、一目見て非常に高級感がありますよね。
 
これらの生地には大切に育てられた品質の良い原毛を使わなければならず、おのずと価格も上がっていきます。
 
<HARRISONS : FINE CLASSICS>
 
しかし、370gある厚手の生地に「細くて柔らかい原毛」は必要ありません。
 
耐久性・強さを持たせるのに、繊細な原毛は使わないですよね。
 
これらのコレクションにはスーパーの表記すら無いものもあります。
 
どちらが良い悪いではなく、ケース・バイ・ケースでそれぞれの良さがあり、仕立てるスーツのイメージ、求める要素によっておすすめできる生地は変わってきます。

耐久性に優れている

何度もお伝えしている通り、本当に耐久性に優れており、ヘビロテにも耐えうる強さを持っています。
 
ジャケットの袖、スラックスの股などのダメージを受けやすい部分も、この生地のタフさがあればより長持ちします。
 
一度この生地でお仕立てさせていただいたお客様に高確率でリピートいただいているのは、全然へこたれないということも理由のひとつです。
 
「最初は厚いかな?と思いましたが、慣れるとこれが一番良いと思うようになりました!」とおっしゃる方も決して少なくありません。
 
<HARRISONS : FINE CLASSICS>
 

シワになりにくい

耐久性が高く、シワにも強いため、常にピシッとした印象を与えてくれます。
 
私も頻度高く着用しておりますが、スーツはクタクタにはなっていません。
 
時にはスチームやアイロンでしっかりとケアをしてあげることにより、綺麗な状態をより長く保つことが出来ます。
 
やっぱりスーツはパリッとしている方が、清潔感もあって印象が良いですよね。
 
<HARRISONS : FINE CLASSICS>
 

クリースが抜けにくい

スラックスを美しく見せるためには必須のクリース。
 
スラックスの真ん中にあるセンタープレスのことです。
 
湿気で簡単にとれてしまうのですが、これらの生地で仕立てた場合は、比較的長期間折り目を保ってくれます。
 
これは非常に重要なことです。
 
スラックスにとって、シルエット・サイズ感と同様に、このクリースラインが綺麗に保たれているかどうかが美しさの決め手になると思います。
 
ここがシワシワヨレヨレだと、どんなに良いスーツもまったく意味がなく、返ってだらしない印象になってしまいます。
 
<HARRISONS : FINE CLASSICS>

最後に

ということで、これからの季節におすすめのスーツ生地について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
 
 ・ハリソンズ Fine Classics
 ・スキャバル Classics
 ・ホーランド&シェリー Intercity
 
これらの生地、ビジネススーツとしてたくさんのメリットがあると思いませんか?
 
実際に多くのお客様にオーダーいただいており、色や柄違いで同シリーズを何着もお仕立てされる方もおります。
 
<SCBAL : CLASSICS>
 
服装自由化、リモートワーク、これまで毎日のようにスーツを着ていたという方も、着用する機会が減ってきているのではないでしょうか?
 
1着の重要性がより高まっていく中で、どんなスーツが自分にとって必要なのか、、、私達ボットーネが皆様に最適なご提案をさせていただきます。
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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2024年10月11日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

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