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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

クールビズは突然に!ビジネスカジュアル着こなしのポイント解説

松はじめです。

暑い夏対策として始まったクールビズですが、この時期一体どのような格好をしたら良いのか?悩みますよね。

クールビズと並んで、ビジネスシーンでの服装がカジュアル化して、ビジネスカジュアル(ビジカジ)という言葉もよく耳にするようになりました。

しかし、一歩間違うとただのラフなおじさん、になってしまうのがこのビジネスカジュアルや、クールビズ・ファッションなのです。

一体どのような点に気をつけるべきか?本日解説します。

この記事を読めば、クールビズファッションと、ビジネスカジュアルについて今日から悩まなくなるはず!

実は難しいクールビズ・ファッション

まずはクールビズ。

最初に前提として1つだけお話しします。

クールビズはスーツとネクタイのスタイルよりも難しい、これが考え方の結論です。

コーディネート方法やシャツ、小物の選び方については次の章から説明しますので、小難しい話が嫌だ!という方は次の章へ飛んでください。

クールビズでは、基本ジャケットを着ないで、シャツとパンツというスタイルが一般的ですね。

こちらは仕立て屋的なクールビズとも言えるでしょうか。

ネクタイをしないという、ノータイのスタイルも特徴です。

まず、考え方ですが、この時点でとても難しいのです。

どうしてか?というと、スーツの上着を着て、ネクタイをする、するとこれが誰でもそれなりにきちんと見えるわけです。

長い年月をかけて、このスーツスタイルが作られました。きちんと、見えるし、男性が凛々しく見えるバランスがあるわけです。

だからといって真夏にジャケットを着ましょう!というつもりはなくて、そういう黄金比がスーツやネクタイにはあるということを頭に置いてみてください。

例えば衿は三角形で構成されていますが、ネクタイも三角形や逆三角形があります。

シャツの衿も三角。

同じような図形を並べると美しいわけで、こういうかっこよく見えるバランスが、スーツを着るだけで整うわけです。

それを崩していく、脱いでいくわけですから折角美しく額に入っている絵の、額とか、書かれている絵を一部消して飾るようなことを、クールビズではしなければいけません。

クールビズ時の色や柄

クールビズ時に、どんなシャツならきちんと、かっこよく見えるのでしょう?

それは、選ぶ色、柄、サイズ感(シルエットや袖の長さ)などにポイントがあります。

選ぶ色は、基本白でしょう?と考えている方も多いのではないでしょうか?

シャツの鉄板の色は確かに白です。

ですが、半袖白シャツを着てノータイにしただけではまったく差別化できないどころか、ただのおじさんor学生スタイル。

そこで無地なら薄いブルーなど、少し色を足してみましょう。

もともと薄いブルーはビジネスシャツとしても適した色ですから、ネクタイをするタイドアップスタイルにも向いています。

ビジネスシーンではあくまで謙虚にいきましょう、態度アップではないですよ!(失礼)

もう1つ、柄です。

ここでおすすめは、ロンドンストライプと、ギンガムチェックです。

ロンドンストライプは等間隔のピッチのストライプが並んでいます。

意外と敬遠しがちでしょうか?

着てみると、そこまで派手さはなく、スッと馴染むはず。

もう1つのギンガムチェックは、テーブルクロスのイメージでしょうか?

チェック自体はカジュアルな柄ですが、シャツのきちんとした印象と重なって良い具合に柔らかさが醸せます。

かなり重要なサイズ感

サイズ感はもっとも重要なポイントです。

大きいサイズは涼しいかもしれませんが、それだけでだらしなく見えます。

特に意識したいのが、袖の幅(半袖の場合)

袖口の幅を狭くするだけでスマートになるのです。

フィットした肩幅、程よい身頃もポイントです。

ジャケットを脱いでしまうわけですから、露骨にシルエットが見えるので、シャツのサイズ感が一層重要になるのがクールビズにおけるシャツのサイズ感です。

本来これはジャケットを着ている場合も同じで、上着を脱がないからといってシャツのサイズ感が合っているのは重要なポイント。

またシャツの袖とスーツの上着の袖とのバランスもサイズ感という意味では大切です。

ですが、クールビズ下では最重要課題といって良いレベルに上がるのです。

この点は既製品でサイズの合ったものを見つけるか、オーダーシャツにチャレンジするのがおすすめです。

シャツも試着を!

既製品シャツは、試着していますか?

日本では直接肌につくシャツを試着する、というのは抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、イタリアなどでは店員も積極的にシャツ試着をすすめます。

かくなる私も、必ず試着する派。

いくつも試着して、納得いくシャツを見つけることは、その後の印象に大きく関わるのでマストでしょう。

オーダーの場合も、必ず見本のシャツを羽織ってください。

採寸されただけで、ぴったりのシャツができてくるか?というと、私は99%ないと思います。

バスト、ウエスト、そで丈を採寸しただけで、納得ゆくフィット感のシャツができてくるか?というと、博打だと思いますよ。

自社の話になってしまい恐縮ですが、私たちはシャツも相当な箇所の採寸と、袖の幅だけの見本も試着して確認しています。

スーツよりも身体に近い、シャツは採寸・フィッティングも実は難しいのです。

半袖か?長袖か?

ここでは余談になるかもしれませんが、シャツの半袖はどうなのか?というご質問をいただくことがあります。

賛否両論あると思いますが、私は夏でもビジネスシャツは長袖派です。

こういったベストスタイルも仕立て屋的なクールビズと言えるかもしれません。

基本、長袖がビジネスシャツの基本になりますし、暑さ対策なら長いシャツをくるくるっと腕まくりした方が男性的でかっこ良いです。(ビジネスシーンではまくりませんよ)

ですが、近年はビジネスシーンでの半袖シャツも許容されている傾向があります。

やはり涼しい!ということで半袖を選ぶ場合は、先ほど少しご説明したように袖の筒の細さをとにかく意識してください。

クールビズの時のパンツはクリースが重要

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パンツは、クリースの入ったスラックスタイプのものがベストです。

クリースとは、真ん中に一本ラインがある、あれです。

これがきちっと入っているだけで、きちんと見えるものなのです。

追加で揃えていただくと良いのが、ズボンプレッサーです。

アイロン、といいたいところですが、面倒という方はズボンプレッサーで良いので、定期的にセンタークリースをつけ、維持してください。

もう、この線がなくなっているだけでだらしなくなりますから。

もし映画で、登場人物がうだつの上がらないサラリーマン役、ということでコーディネート依頼があったら、間違いなくセンタークリースを消したヨレヨレパンツを着せます(なので、あなたは逆をいってください)

もう1つの方法として、クリーニング店などでクリースが消えない加工をしてもらう手もありますね。

薬品をつかって、プレスでパン!と。

これには1つデメリットもありまして、サイズ直しなどの調整が今後しづらくなります。

センターの位置が固定されてしまうわけですからね。

夏物というのは特にこのセンタークリースが消えやすい傾向があります、汗もかきますし。なので、夏物限定で加工してしまうのも手かもしれません。

パンツの色と柄

パンツの色は、グレーは外せません。

裾口をダブルにしておけば、重みもついて良い具合にクッションがのります。

夏素材は薄手のものが多いので、この裾口ダブルも有効なのです、デザインの点からだけではなくて。

さて、グレーのパンツは、無地も良いですが、グレンチェック柄はいかがでしょう?

チェックは抵抗がある、という方も遠目には無地に見えますから、パンツとしてチャレンジしてみても良いかもしれません。

さらに挑戦する方は、ウインドウペーン柄のパンツも良いでしょう。

ただ、ウインドペーン柄までいくと、上のシャツの柄との兼ね合いを考えなければいけません。

チェック柄に、チェック柄というのはやや中級。

柄と柄を合わせる時は、柄同士のピッチを変えるのがポイントなのですが、これはまた今後の記事でご説明しますね。

実は大事なベルト

クールビズで、どんなベルトをしていますか?

ベルトは上着をしていないと露わになります。

擦り切れたベルトではないのは大前提ですが、メッシュベルトにしてみるというのも1つです。

カジュアル要素の強いもので、ジャケパンスタイルにも合うメッシュベルトですが、クールビズファッションとの相性抜群です。

色は、黒も良いですが茶はいかがでしょう?

革小物たちの色は統一すると美しいので、ここでは靴も合わせて茶でいきます。

クールビズの靴

靴で気をつけたいのは、やはり紐靴。

スリッポンタイプのローファーは、もともと怠け者の意味で、脱ぎ履きしやすいのですがややカジュアルすぎると私は思います。

やはりビジネスシーンですからね。

これはビジネスカジュアルも同じで、あくまでもビジネス。

失礼のない、好印象な、ビジネス上メリットのある服装が求められるので、靴は紐靴が良いわけです。

靴には内羽根式と外羽根式があるのをご存知ですか?

こちらが内羽根式の靴。

フォーマルシーンや、ビジネスでもきちんとした印象を醸せる内羽根式は、やはりクールビズでもきちんと見えます。

メダリオンや、パーフォレーションという穴がたくさん空いているタイプだと、ややアクティブな印象なのでクールビズでもおすすめです。

外羽根式 靴 ダービー

そしてこちらが外羽根式の靴。この形はブーツなどのカジュアルな靴に多く使われております。

ちなみにここで書く必要はないかもしれませんが、ブーツはやめましょう。

ビジネスカジュアルとは?

ビジネスがカジュアル化し、ビジネスカジュアル、略してビジカジという言葉が使われるようになりました。

ですが、カジュアルとはいえラフとは違います。

ラフ、と聞くとどんな印象でしょう?

なんだか、手抜きしたような、そんな印象はありませんか?

カジュアルシーンでも、例えば彼女や奥様との食事だったら、どんな服装が望ましいでしょう?

やはり、レストランに行くのだし変な格好はしたくないな、とか、彼女のためにもジャケットくらい着ようか?と考えるのではないでしょうか?

カジュアルとはいえ、相手があるので、どんな服を着ようかな?と相手目線でも考えることができるととてもエレガントです。

ビジネス・カジュアルは定義があってないような、難しいところですが、きちんとした印象を考えながら着る、ということが大切です。

これは、スーツを着るより難しいんです。

なぜかというと、冒頭で書きましたように、スーツはとりあえずただ着ても、一応はそれなりに見えるように設計されているんです。

私の師匠は、魔法の服だ、と言っていましたね。

それを、とりあえずではなく、考えて着なくちゃいけないのがビジネスカジュアル。

会社に行って、みんなとあまりにもかけ離れているのも問題、だけど硬すぎるのも・・

と、ビジネスカジュアルはこう!という定義があるわけではなく、あなたの会社や、職業、立ち位置によって大きく変わるのです。

そういう意味では、ネクタイとか細部で自分を表現していたスーツスタイルより、難易度は高いですがより自己表現が可能になったのがビジネスカジュアルです。

ビジネスカジュアルにおいて、こんな時はこれを!という記事も、また改めて書こうと思います。

さて、明日は何着よう?

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2024年5月21日
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