スニーカーとセールと資本主義と
新年明けて初の週末、今日はクラシックなジャケット&パンツなのだが、ちょっとスポーティに白スニーカーで出勤。バッグもザネラートで、まだまだお正月モードの表参道に合わせてみた。
おかえりいただく際に、
《楽しかったです》と言われることが非常に多い。
車に試乗して、これかなあれかなと思い悩み、
シートの色を選択する、決済をして納車を待つ、
マイカーを注文した時に同じような気持ちになったことをふと思い出した。
届く日が待ち遠しい、その車でこの音楽をかけながら、まずは茅ヶ崎かな、と妄想する。
あぁ考えただけでもワクワクする。

朝から納品、採寸が続き、
クライアントM氏のスーツ・シャツ一式フィッティングを終え、
夕刻になって外出。
初売りに出かける人々と、海外の方も目立つ。
だいたい15日あたりまではセールの店舗が多いようなのだが、
あのセール価格って何だろう?と悲しく思うのは私だけだろうか。
つまり、じゃあ原価いくらなのよ・・・ということを感じるし、デザイナーはどれだけ考えてそのデザインを作ったと思っているの?とも思う。
無難なニットなどのいわゆる定番アイテムも、大量に作っておいて、売れなければ原価割れさせない程度でさばこう、
《在庫切れした〜チャンスロスだ〜》という状態よりも、余らせておく方が店舗にメリットがあるのだ。
焼き鳥を例にすると、
原価 1本30円の焼き鳥を、100円で売るとする。
すると利益は@70円。
100本販売すれば、7000円が利益になる。
この時に、100本仕入れて、100本売れて、
101本目が欲しい!という人がいるとする。
今日は売り切れです・・
はい、70円のチャンスロスだ。
しかし、もし101本目の在庫があって、
それが売れなくて破棄しても、
原価の30円しかロスしない!
つまり、売れないのに過剰に置いても、
40円お得という矛盾が生じるのだ。
もちろん、店舗は働く人、家賃、焼き鳥屋にも設備が必要だし、
しっかり利益を出すからこそ、もっと美味しい食事やサービスが提供できる。
利益が悪いということじゃあなくて、
大量に破棄するってのはどうも時代じゃあないのではないかと思うのだ。
そもそも、余剰に生産し消費意欲を煽り、破棄する前提なのが、
資本主義経済なのではないか。
ファッションもトレンドがある(トレンドを作っている)のだが、
でも大量に作って捨てるってのはもったいないと思う。ファッションに限らずだが、ファッションが安くなったから、使い捨てになり、服を大切にしなくなる風潮がある。
オーダー屋だからいうのもなんだが、
発注をもらってから作るというのはなかなかエコだし(もともと服は全て注文式だった)
破棄するリスクを考えず、それだけ高い原価をかけても良いから、
そういう点でもこれからの時代はオーダーなのではないかな、
ただイメージしづらいし、既製品は羽織って決められる、すぐ手に入る。そしてメゾンを手がけるようなデザイナーは、テーラーとは立ち位置が違う。
そんなことを考えながら街を歩く1月7日であった。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年1月7日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | スーツ ジャケット スタイル
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