あなたのスタイルコンシェルジュ ボットーネ 問い合わせ
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

セットアップのおすすめ素材3選!

ここ数年のドレスクロージング業界におけるトレンドのキーワードは「クラシック回帰」でした。

今でもそれは変わらず、数年前まで当たり前のように見られていた、極端に細いラペルにギリギリまでウエストを絞り込んだタイトフィッティングのジャケット、スキニーパンツのように細く作られたスラックス。

こうした組み合わせは驚くほど見られなくなり、スーツの生まれた姿に戻って行く、そんな傾向が続いています。

ベストを含むスリーピースもよく着られるようになり、スラックスにはタックが復活し、ジャケットにはチェンジポケットなどのディティールに拘った仕様のものが多く流通しています。

この記事の目次

セットアップの流行

一方で、クラシック回帰とは真逆の「未来に向かったスーツ」も生まれてきました。

例えば、畳んで小さくしまえる「パッカブル」タイプのスーツ。

伸縮性に富んでいて、動きやすさ、快適さを追求した「ストレッチ性」の高いスーツ。

さらには、自宅で「洗う」ことができるスーツまで。

こうした機能性重視のスーツは昨今の時代性に合わせ進化を遂げ、雑誌などのメディアでも必ずと言っていいほど取り上げられています。

共通してみられるのは、非常に軽やか(ソフト)な仕立てであること、そして何よりリラックスした服であることを強調しているという点です。

スーツは堅苦しい、古臭い、サラリーマンのようだ。

こうした印象を払拭するべく、軽やかな素材でまるでカーディガンのように羽織ることができる、それでいて見た目はスーツと変わりない為に見た目はカチッと見せることができる。

それらは、スーツというよりも、いわゆるセットアップに近いような感覚で着るタイプの洋服は、これからも主役になっていくと思っています。

ボットーネでも、そうした時代性に合わせたソフトな仕立ての機能性の高いジャケット「リベラーレ」を多くのお客様にご提案させて頂いております。

それにしてもセットアップ。

若い世代にも確実に浸透してきており、原宿・表参道界隈でもセットアップを着ている人を驚くほど多く見かけます。

セットアップは、その季節にしか楽しめない素材を用いることで、よりカジュアル色を強くすることができます。

ということで、本日は春夏のシーズンのセットアップにおすすめの素材をいくつかご紹介したいと思います。

おすすめ素材① コットン

まずは大定番、春夏といえばコットンです。

コットンの素材といえば、ベージュ・ブルー・オリーブなどのカラーが挙げられます。

中でも海の砂を連想させるベージュのセットアップは是非とも揃えておきたいアイテムです。

古い海外の映画では、度々リゾート地でコットンスーツを着こなす紳士の姿を見ることができます。

クラシックに着こなしたいのであればコットン100%の中から、機能性(動きやすさや着心地の快適さ)を追求するのであればストレッチ性のある素材の中から、素材をお選び頂くとあなたのニーズにマッチしたセットアップが仕上がることでしょう。

コットンスーツの着用シーズンは春から秋までと比較的幅広く、季節に合わせてインナーを調整することで長い期間着こなしを変えて着こなしを楽しむことができます。

オックスフォードのボタンダウンシャツなんかもぴったりですし、夏はリネンのシャツと合わせてもいいでしょう。

Tシャツや、少し大人の表情にするのであればニットT、襟付きのポロシャツなどをインナーに差し込めば、適度にリラックスした着こなしができますよ。

おすすめ素材② シアサッカー

夏といえばシアサッカー、というイメージもだいぶ浸透してきました。

シアサッカーは、多くのものがコットン100%、もしくはストレッチ性を少し持たせたコットンが主流なのですが、シアサッカーで重要なのは何よりも「畝」による凹凸です。

シアサッカーの一番の特徴であるこの畝(凹凸)は、縦糸のテンションの掛け方を調整することで生まれるもので、半永久的に縮れが戻ることはありません。

凹凸のおかげで肌との接地面が小さくなり、通気性も生まれ涼しく感じるという訳です。

本格的なシアサッカーをお探しの方は、この”畝”にこだわって素材に触れてみると良いでしょう。

シアサッカーとは名前ばかりで、畝がほとんどなく雰囲気だけがシアサッカーというような商品も残念ながら多くありますので注意が必要です。

さらに、シアサッカーの定番柄はストライプですが、ホワイトをベースにグレーやブルーのストライプ柄のものが多い為、見た目にも清涼感満点という利点もあります。

コットンスーツと同じようにTシャツやポロシャツなどで軽やかに着こなすも良し、タイドアップするも良し。

タイドアップするのであれば、ニットタイは外せないでしょう。

ネイビーやブラウンのニットタイは、シアサッカーセットアップの着こなしをもう一段階格上げしてくれること間違いなしです。

おすすめ素材③ リネン

ジリジリとした日差しの照り付ける夏の暑い日に、さらりと着こなしたくなるのがリネンのセットアップ。

ここ数年はリネンのセットアップが非常に多く市場に出回るようになりました

リネンとは言わずもがな、シャツなどにも使われている昔からの夏の定番素材です。

ところで、皆さんはリネンについてどのようなイメージを持たれていますでしょうか?

「生地が固くて着心地が良くない」と思っている方も少なくありません。

ですが、質の良いリネンは実はものすごくしっとりとした素材なんです。

毛羽立ちが少ないことで、ほんのり柔らかな光沢、そしてネップのような表情からも爽やかな風合いを得ることができます。

そして、なぜ夏用に使われるのかと言うと、吸汗性に優れ水分の発散も他の素材に比べて早いから。

汗ばんでしまった時も驚くほど早く乾いてくれます。

そして、他にはないリネンだけが持つ魅力と言えば、着用していくごとに刻まれていく小刻みなシワ。

真新しいリネンには見られない、何度も着こなしていったからこそ生まれるその表情が、大きな味わいになるのです。

防シワ加工の施されたリネン素材なんかもありますが…ここは是非ともリネン100%、ナチュラルなリネンで揃えておましょう。

まとめ

いかがでしたか?

春夏のセットアップを楽しむには、コットン・シアサッカー・リネンなどの「植物系」の素材がおすすめです。

さらに、セットアップとはいえ本格的なテーラードによる仕立てであれば、10年着用できるパートナーとなります。

クラシックな素材と現代的な仕立てを掛け合わせた、2020年代を象徴するアイテムとなるでしょう。

▼あわせて読みたい

  • この記事が気に入ったら いいね! しよう
    FACEBOOK

nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2020年3月31日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

  • オーダースーツ オーダータキシードのボットーネ
  • リメイクできるタキシードオーダー

おすすめ記事

Recommended Articles

  • オーダースーツ オーダータキシードのボットーネ
  • リメイクできるタキシードオーダー

Recent Articles

FEEDFeedly