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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

ハダースフィールド・ファイン・ウーステッド 春夏ジャケットのおすすめ生地

今期たくさん仕入れた生地のひとつが、Huddersfield Fine Worseteds(ハダースフィールド・ファイン・ウーステッド)。

英国の有名生地なのですが、あまりご紹介したことがありませんでした。

先日オーダーいただいたハダースフィールド・ファイン・ウーステッドの生地が遥々英国よりサロンに到着し、改めてその質感に感動してしまいました。

ちょっと面白い素材ですので、この記事で詳しくご紹介していきたいと思います。

ハダースフィールドとは?

詳しい生地の紹介の前に、毛織物を語る上ではかかせないハダースフィールドという地名について簡単に触れていきましょう。

ハダースフィールドは、イギリスはウエストヨークシャーの南西部にある地方都市です。

マンチェスターとリーズの中間に位置し、ペナイン山脈とコーン川をのぞむ自然豊かなこの場所は、産業革命以降は毛織物工業の中心地として発展してきました。

日本であれば、愛知県の尾張一宮

イタリアであれば、ビエラ

そして英国であれば、ハダースフィールド

生地と言えば?まっさきに浮かぶのがこれらの地名で、日本は英国から毛織物技術を学んでおりますのでハダースフィールドは日本にとっても特別な地と言えます。

Huddersfield Fine Worseteds(ハダースフィールド・ファイン・ウーステッド)

そんなハダースフィールドの中でも、Huddersfield Fine Worseteds(ハダースフィールド・ファイン・ウーステッド)は、その品質の高さからロイヤルワラントの称号が与えられていという英国を代表するマーチャントなんです。

「ルイヴィトン」「ポールスミス」などの高級ブランドや、「ハンツマン」「アンダーソン&シェパード」「ヘンリープール」といったサヴィルロウの老舗テーラーにも幅広く服地を提供しています。

しかしながら、日本で流通する多くの生地はゼニアやロロピアーナ、カノニコといったイタリア産である為か、知らない人が意外と多いのです。

取り扱っているオーダースーツ店もそう多くありません。

高品質で良心的な価格

Huddersfield Fine Worseteds(ハダースフィールド・ファイン・ウーステッド)の生地は、全体的にクオリティが高いことは言うまでもありませんが、生地の価格が比較的抑えられていることも大きな魅力です。

決して安いという訳ではありませんが、「この生地でこの価格!?」と驚くレベルです。

スーツ地、コート地、ジャケット地とラインナップも幅広く、通年着用できるようなスーツから季節物のジャケットやコートまでの需要を満たしてくれます。

春夏おすすめのジャケットはBAMBOO(バンブー)

そんなハダースフィールド・ファイン・ウーステッドにおいて、春夏におすすめのジャケット生地が入荷しました。

その名は、BAMBOO(バンブー)です。

バンブー、、、耳にしたことのない名称ですよね?(私もです)

どうやら品質の表示もバンブー100%になっています。

羊の名前かな?と思ったら大間違い、なんとバンブーとは「竹」のことだったんです。

竹です、、、まったくイメージできませんよね。

まずは特徴をまとめてみます。

 ・抗菌力があり、菌の増殖を防ぐので清潔

 ・臭いを抑えることができる

 ・摩擦が少なく、静電気が発生しにくい

 ・吸水力がある

つまり、バンブーは機能性抜群です!

ジャケット、スーツ問わず、汗による洋服へのダメージは計り知れません

その大敵「汗」に対して、菌・臭い・吸水と3つの側面方対処できるとは、なんとも機能的かつ現代的なジャケット生地なのでしょう。

ここまで聞くと、「機能面ばかりが特出していて、ただ触りや質感が良くなさそう」といったイメージを持つかもしれません。

なんせ「竹」ですし、、、。

ですが、この生地の一番いいところは、質感の良さにあると思います。

まるでシルクのようにしっとりとした触り心地に加え、華美になりすぎない絶妙な光沢感、さらに圧倒的な発色の良さは、この生地独自の魅力と言えます。

初めて触った時は、ウール50%&シルク50%くらいの配合の生地かな?と思ったほどで、機能面だけでないところにハダースフィールド・ファイン・ウーステッドのこだわりを感じます。

ソフトな仕立てのジャケットであれば、まるでカーディガンのように気軽に羽織れるジャケットになります。

リベラーレとの相性も抜群です。

目付は280gmが中心で、スリーシーズン着用できると思います。

まとめ

ということで、ハダースフィールド・ファイン・ウーステッド(BAMBOO)というコレクションについてご紹介しました。

この質感は、触ってみれば虜になること間違いなしです。

早速定番のネイビー無地でお客様からご注文もいただきましたので、お仕立て上がり時にはまたブログでご紹介させていただきます。

まさに新時代、これからの生地。

私も1着仕立ててみたいなと思います。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2020年4月4日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

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