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品格のあるジャージーセットアップ

今シーズン仕入れた生地の中で最初に入荷してきたのが、

イタリア1・2を争う名門生地ブランドであるゼニア。

(正確には織元ですが、ここでは分かりやすくブランドと記載します)

表紙をめくると、さっそく現代らしい生地が飛び込んできます。

『ZEGNA Jersey コレクション』です。

最近増えてきましたストレッチやジャージーと言われる素材。

ここ5年ほど、スーツの業界では「クラシック回帰」と言われ続けてきましたが、

一方で「カジュアル化」も明確に進んでおり、

業界人以外ではカジュアル化の方が印象が強いのではないかと思います。

「これまで仕事ではスーツを着ていたけど、ビジネスカジュアルでOKになったので

最近はスーツ以外で過ごすことも増えました…。」

こういったお話はいたるところで耳にしますし、ボットーネのお客様でも同様です。

しかしここ2年ほどで、さらなる変化が生じてきていると思います。

それは『カジュアル&ラグジュアリー化』です。

コロナ禍以降、あらゆる企業で服装に関する考え方が柔軟になってきました。

その中で「ビジネスカジュアル」を推進する企業も増え、

しっかりしたスーツから、リラックスしたセットアップやジャケパンでも十分という風になり、

ご自身のワードロープを見直された方も多いのではないでしょうか?

(もはやセットアップはかっちり、Tシャツ&パーカーがカジュアルという認識かもしれませんね)

ただ単にカジュアル化するだけなら、ファストファッションで十分!

年々ファストブランドのクオリティも上がっているし、

ストレッチスーツや、機能性抜群のセットアップはどこのお店にだってあります。

これまでは仕事でオーダースーツを着ていたという人も、最初はそうでしょう。

ですが1年・2年が過ぎ、皆さんこう思われたのではないでしょうか?

「・・・なんか、違うな」と。

 ●30代・40代になってパーカーで仕事するのは…

 ●若者風のオーバーサイズのセットアップはちょっと着れないな…

 ●確かに楽だけどシャカシャカして静電気もすごくて着心地良くない…

 ●ストレッチスーツがすぐビヨンビヨンになってみずぼらしい…

見た目って重要です。

「相手からの印象」はもちろんのこと、それを着ている自分に対してもプラスの力を与えてくれるのが洋服ですから。

先日初めてご来店いただいたお客様からは、「着ていて自分が奮い立つようなスーツを…」とオーダーいただきました。

抽象的な悩みを洋服(スーツ)の力で解決する、素晴らしいお考えだと思います。

以前、別のお客様からふとこんなメッセージをいただいたこともあります。

「ボットーネさんのスーツを着ていると、毎朝の満員電車が辛くないんですよね!」

このお客様はもちろん「満員電車が嫌だから」という理由でスーツをオーダーされたわけではありません。

「年齢も年齢だし、ちゃんとしたスーツを1着…」と初回の打ち合わせの際に

おっしゃられていたことをよく覚えています。

それが、スーツが完成して、実際に着てみて、仕事に行ってみて、「こんなにも違うものか!!」と実感する。

ですからいくらカジュアルといっても、Tシャツやパーカーを適当に着て

だらしない格好を選択するのはベストではありません。

何事もバランスが大切ではないでしょうか?

ということで、ジャージースーツ。

近年イタリア系の生地ブランドがジャージー系の素材を多く打ち出してきました。

今期入荷のゼニア、

ゼニアと並んで二大巨頭ともいえるロロピアーナ、

日本で最もポピュラーなカノニコ、

通好みなナポリのアリストン、

他にもいくつかありますが、ボットーネで自信をもってお客様にご提案できるのはこの4つくらいです。

どれも天然繊維を中心に丁寧に作られており、巷のジャージースーツとはちょっとオーラが違います。

もちろんジャージーですから、動きやすいのはもちろんのこと、

ボットーネでも人気のリベラーレ(仕立ての軽いジャケット)のように、

カーディガン感覚で羽織れるように仕立てるのもおすすめです。

ストレッチもこんなに効いていますよ!

 ●カジュアルな雰囲気だけど、どこか上品さや高級感を兼ね備えており、

 ●シャツ&ネクタイではなく、Tシャツやニットでシンプルにコーディネートでき、

 ●足元はスニーカーがしっくりくる。

これが大人に必要なカジュアル・セットアップではないでしょうか?

春に向けてのセットアップ。

ちょっと最近緩んできたなあ・・・なんて方は、今なら4月にも間に合います。

4月はまた、始まりの季節ですので。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2022年1月30日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

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