【コロナ時代に】ソフトなジャケットliberale(リベラーレ)
先日発表した、ボットーネの新しジャケットliberale(リベラーレ)。
フィット感と上質さを追求しつつ、現代的な軽やかさを表現しました。
お陰様でオーダーいただく回数も増えてきました。
この記事の目次
withコロナ時代はジャケットが必須!
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令や外出自粛要請を受けて、
リモートワーク(テレワーク)という働き方が一気に広まりました。
リモートワーク、在宅勤務にあたり、スーツを着る機会がめっぽう減ったという方も多いことでしょう。
服装を気にしなくていいメリット(デメリット?)がある反面、急なビデオ会議の時はある程度しっかりした服装をしなければいけない。
とはいっても、ビデオ会議の時だけスーツに着替える、、、と言うのはさすがに面倒ですよね。
「効率重視の楽な服装」と「オンライン上での人前に出る格好」。
この絶妙な隙間を埋めることができるアイテムは、気軽に羽織れるジャケットの他ありません。
数年前から仕立ての軽いジャケットと言うのは注目されていますが、
これからのwithコロナ時代は、ジャケットというアイテムが新しい役割を持ち、
ある意味スーツ以上に必要なアイテムとして認識されていくのではないでしょうか。
このように、Tシャツやニットの上からカーディガン感覚でさらっと羽織る着方がさらに広まっていきそうです。
(襟の汚れには注意してくださいね!)
リベラーレの特徴① まずは軽い!とにかく軽い!
リベラーレの魅力、まず第一にその圧倒的な軽さが挙げられます。
着心地はまるでカーディガン。
ライトウエイトの生地を用いれば、さらにその軽やかさを表現できます。
このように、片手で持てばクタッとします。
柔らかい仕立ての雰囲気が伝わりますでしょうか?
「着ている感覚がない」とはまさにこのこと!というくらい、本当に軽いんです。
リベラーレの特徴② アンコン仕立て
アンコン仕立ての軽やかな仕立てをベースにしながらも品良く見えるのは、
入念なフィッティング、洗練されたパターン、熟練の職人によるアイロンワークのたまものです。
身頃の裏側は「大身返し」といって、裏側まで表地が続いております。
これは副資材を省いた軽やかな仕立てでありながらも、型崩れを防ぐために必要なもの。
このように、裏地すらほとんど使用しておりません。
袖裏は省くこともできますが、やはり滑りが良い方が着心地が良くなりますので、
袖裏は付けておくことをおすすめしております。
勿論、肩パッドも入っておりません。
リベラーレの特徴③ 袖付けはマニカ・カミーチャ
袖付けはマニカ・カミーチャ。
“シャツ袖”や”雨降らし”と呼ぶこともありますが、要は肩の方の生地が袖に覆いかぶさるように付けられている
袖付けの手法のことで、ギャザーが入った独特の表情が通好みの仕様です。
こちらは光沢感のあるスーツ生地でお仕立てしておりますが、
見た目はかっちり、着心地はソフトというバランスの良さがよく出ております。
リベラーレの特徴④ 随所にテーラードの風格
軽くてカーディガンのような着心地なのに、テーラードの風格が随所に見られることも大きな魅力です。
例えば、肩先から首にかけてのノボリ、襟の吸い付きが写真からでも伝わるかと思います。
ジャケットの美しさの生命線ともいえる、非常に重要な部分です。
首が吸い付いていないことを「襟が抜けている」と表現しますが、私も既製服であればほぼ確実に襟が抜けてしまい、
せっかくのジャケットがしっくりこなかったんです。
その点、オーダーのジャケットは襟の吸い付きはもちろんのこと、綺麗な撫肩のラインが自分でも惚れ惚れするくらい
綺麗にフィットしてくれます。
ラペルもふんわりと。
薄くて軽いだけじゃないということが、お分かりいただけるでしょうか?
やっぱりオーダーっていい!
そして、改めて思うのが「やっぱりオーダーっていいな」ということ。
生地を選べて、好みの仕様にできて、身体にピッタリのフィット感が得られる。
それでいて、インポートのジャケットと価格は大して変わらない(むしろ安いくらい)。
近年ストレッチ素材の台頭により「機能性」に大きな焦点が当てられていますが、ジャストサイズに仕立てられるオーダーメイドであれば、別次元のフィット感を得ることができます。
お身体の点と点を測るだけの“採寸”は、少し練習すれば誰にでもできますが、大事なのはそれを“線で結ぶ”こと。
ここに、お客様との対話の重要性や、フィッターの個性出てくるのです。
・どんなシーンで着用するのか
・どんな素材で仕立てるのか
・着用する季節は
・どのくらいのフィットか
挙げればキリがありませんが、こうしたことを踏まえて、あなただけのジャケットを作り上げていくことで、
世界で一つだけのオーダージャケットが生まれるのです。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2020年9月20日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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