REGENCY(リージェンシー) おすすめの英国生地について
先日の展示会で仕入れた生地が到着しました。
遥々英国より、ハリソンズのリージェンシーです。
こちらはブラックの無地で、タキシード用に着分を仕入れております。
質の良いメリノウール、縦緯ともに双糸で織られた生地。
丈夫で主張は控えめ、柄は強いものもありますが、ネイビーとグレーが中心でカラーバリエーションはあまり多くありません。
まさにビジネスマンの為の生地です。
この英国的な要素がありながら、比較的ウエイトが軽く3シーズン着用を想定しております。
とは言っても、イタリア生地のような軽やかさはなく、それと比較すると多少ずっしりとした”厚み”は感じられることでしょう。
耐久性ももちろん高いため、ロング・フライトや出張用のスーツとしてもカバーできるのも嬉しいところ。
デイリースーツとして、毎週着用するようなスーツであるならば、このくらいのウエイトは必要です。
柔らかいイタリア生地ももちろん魅力があるのですが、どちらかというと、ここ一番での勝負スーツや慶事用など、着用頻度がそう多くないスーツにお勧めします。
生地の品番のとなりにQRコードが。
これでスマホを使ってリアルタイムにストック状況を確認することができます。
ここでもスマート化が進んでいますね笑
お客様からの信頼も厚く、リピートする方も多数。
ネイビー、チャコールグレー、ミディアムグレー、、、
このあたりは何着あっても良いでしょう。
基本色がすでにワードローブに組み込まれているならば、このようなチェック柄はどうでしょう。
「目立たないチェック」は意外と人気があり、遠目には無地に見えるような控えめな配色であれば、派手すぎるかな、、、と不安になることもありません。
ミディアムグレーのシャークスキン、、、是非ともスリーピースで誂えたいですね。
無地の次の人気があるのは、このヘリンボーンでしょうか。
幅も丁度よく、クラシックなヘリンボーン柄です。
古くから英国では物を大切にする文化が根付いており、洋服も例外ではありません。
何年も何十年も着用できるスーツを、子へ孫へと受け継いでいく。
ジャケットの袖釦も、先端3つは本開きにして、一番奥はいわゆるアキミセの仕様にすることで、袖丈を調整した時にボタンの位置を移動できるようにする。
ツウな方ならおそらく聞いたことのある有名なお話しですよね。
いずれにしろ、そんな丈夫なスーツをつくるには、当然生地も丈夫でなければなりません。
そのため、英国生地は分厚くて丈夫な生地が多いのです。
カジュアル化の波が進み、スーツの着用頻度自体減っている方もいらっしゃることでしょう。
使い捨て、消耗品としてではなく、”良いものを長く着用する。”
そんな考えの方にお勧めの生地でございます。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2019年8月6日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
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